【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
風情あふれる白川の風景や趣ある花見小路など、花街ならではの艶やかさもある人気エリア「祇園」。そんな祇園の風情はいつ頃から、どのようにして生まれ、なぜ多くの人で賑わうようになったのでしょうか? 今回は女優の賀来千香子さんが、祇園の華やぎと賑わいの秘密をひも解く旅へと出かけます。
創建より千年以上の歴史を誇る「八坂神社」にはそもそもどうしてこの地域が「祇園」と呼ばれるようになったかのヒントが。そこには平安時代より始まる日本三大祭「祇園祭」とも深い関わりがありました。参道にある老舗料亭「二軒茶屋・中村楼」では、江戸時代に人気を博した名物料理を頂きます。人気の秘密はその美味しさだけでなく、当時、京都に訪れた外国人も目を丸くした驚きのパフォーマンスにありました。祇園のメインストリート「花見小路」は芸妓さん、舞妓さんも行き交う艶やかな風情溢れる通り。2023年は名物「都をどり」が7年ぶりにこの地で開催され、今話題のエリアでもあります。そんなこの通りが花街の中心地になった理由は、京都で最も歴史ある禅寺「建仁寺」にあったのです。創建より800年以上を誇り、国宝「風神雷神図屏風」や、静けさに満ちた禅の庭など数多くの見どころがある建仁寺・・・ここで明らかになる、禅寺と祇園の花街の誕生の秘密とは?「南座」のすぐ傍にひっそりと佇む「仲源寺」は、平安時代に創建されたと伝わる由緒ある寺院。目にご利益があるという本尊の地蔵菩薩には、近くを流れる「鴨川」にまつわる不思議な逸話が秘められていました。かつての鴨川の意外な姿から、祇園が賑わうようになった理由が浮かび上がります。
旅人:賀来千香子(女優)