私たちナガトは、創業からおよそ70年にわたって、金属部品などの表面処理を専門に手掛けるメーカーとして業務を行ってきました。特に、部分的な処理ができる高周波焼入を創業時から取り入れ、現在も中国地方を代表する1社であることを誇りにしています。各種メーカーの部品調達が世界へと広がるなか、サービスの高付加価値化やコストダウンに取り組むとともに、さらに信頼いただける製品づくりを展開していきたいと思っています。
当社は、終戦からまだ間もない時期に、山口県において高周波焼入れ装置を導入した長門製作所が前身です。高周波焼入れというのは、高周波の電子波を発生させ、電磁誘導により鋼の表面を加熱して焼入れを行う手法で、表面のみを硬化させ、内部はじん性(粘り)を持たせることで柔軟性のある仕上がりになることが特徴。また、鋼全体ではなく、たとえば歯車の歯などを部分的に焼入れできることもメリットです。この技術を、中国地方ではいち早く導入し、広島で実績を積みあげるなか、自動車メーカーや建機・農機メーカーなど、日本を代表する企業をメインに安定した取引が続いており、日本が世界に誇るものづくりの現場に貢献しています。
当社が行っている加工は、熱処理と呼ばれる分野です。熱処理とは、単純化して言うと熱を加え、それを冷やすことによって金属の組成を変化させ、硬さやじん性(粘り強さ)、疲労強度などを高める技術のこと。刀や刃物の製造過程で“焼入れ”という作業を行うことを知っている方は多いと思いますが、当社が行っている熱処理は、まさにこの焼入れです。同じ焼入れにも、さまざまな技術があり、機械の歯車や自動車のクラッチ板など、その部品・製品の用途・特性に合わせて、適切な手法で行う必要があります。当社では、長年にわたって磨いてきた技術に、現場で築き上げてきたノウハウを加え、多様なニーズに応えられることが強みとなっています。
当社には、「熱処理のデパート」という異名があります。それは、熱処理の各工程から機械加工までを行える技術を持っているからです。私たちの仕事は鋳造・鍛造された素材に“素材熱処理”を行うことから始まります。熱を加えることで、加工の際に素材にかかったストレスを開放する作業です。素材熱処理の後は、旋盤加工・フライス盤加工によって穴あけ、溝加工などの“機械加工(切削加工)”を行い、それが終わると表面の堅さや強度を高める“製品熱処理”、そして仕上げの“機械加工(研磨加工)”が行われます。できあがった製品は、寸法・形状、硬さ・金属組成などを“検査”し出荷。この一貫体制により、高い品質を生み出しています。
| 事業内容 | ■表面改質・熱処理
高周波焼入れ、真空焼入れ、浸炭・浸炭窒化焼入れ、ガス軟窒化、T6処理、液中高周波焼入れ、フレームハード、ブレージング(ろう付け)、イオン化窒化、シットピーニング、オーステンパ処理、その他一般熱処理(焼入れ・焼戻し・焼ならし・焼なまし) ■機械加工 各種機械部品類の製作および切削加工・研磨加工 |
|---|---|
| 設立 | 創業 1952年
設立 1960年 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| 従業員数 | 185名(2023年1月現在) |
| 売上高 | 58億円(2022年6月期) |
| 代表者 | 代表取締役社長 内田 弘之 |
| 事業所 | 本社・大州工場/広島県広島市南区大州三丁目6番24号
海田工場/広島県安芸郡海田町月見町9番9号 沼田工場/広島県広島市安佐南区大塚西二丁目23番1号(広島金属工業協同組合内) 志和工場/広島県東広島市志和町冠字深迫190-1 防府工場/山口県防府市新築地町26番1号 東海工場/愛知県豊田市高丘新町春日138番地 月見工場/広島県広島市南区月見町2129-5 岩国工場/山口県岩国市由宇町南沖二丁目1番1号 中国工場/中国江蘇省無錫市錫山経済技術開発区団結中路31号七期5号工場 タイ工場/Moo 6, Tambol Mabyangporn, Amphur Pluakdaeng, Rayong, Thailand |
| ISO認証 | ISO9001:2015/認証取得 登録番号2673(本社・大州・海田・志和・防府・東海・月見・岩国工場)
ISO14001:2015/認証取得 登録番号 E1359(本社・大州・海田・防府・東海・月見・岩国工場) |
| 関連会社 | ナガト興産株式会社
サンエース工業株式会社 長門金属熱処理(無錫)有限公司(中国) Nagato Heat Treatment (Thailand) Co., Ltd.(タイ) |
| 熱処理技能士取得者 | 特級技能士 2名
一級技能士 32名 二級技能士 34名 三級技能士 24名 |
| 主要取引先 | アイシン・エイ・ダブリュ(株)
アイシン機工(株) アイシン精機(株) 旭鉄工(株) NTN(株) 岡本工機(株) 荻野工業(株) オーモリテクノス(株) (株)オンド (株)北川鉄工所 (株)日下歯車製作所 コトブキ技研工業(株) コベルコ建機(株) 阪部工業(株) (株)サタケ (株)シンコー 中央工業(株) ティーエス プレシジョン(株) 東陽精機(株) 日本貨物鉄道(株)(JR貨物) (株)ファインシンター 富士機械工業(株) マイクロテクノ(株) マツダ(株) 万能工業(株) (株)ミツトヨ 三菱重工業(株) 村井鉄工(株) (株)安永 ヨシワ工業(株) (株)ワイテック |
| 沿革 | 1952年3月 当社の前身である株式会社長門製作所小野田工場に中国地方で先駆けて高周波焼入れ装置を設置
1960年5月 広島市大州町に広島工場を設置。熱処理、電機部門を開設 1965年9月 株式会社長門広島製作所として分離独立 1968年2月 長門金属工業株式会社と社名変更 1968年9月 海田工場操業開始 1969年10月 資本金3,300万円となる 1970年4月 沼田工場操業開始。 1970年7月 日本工業規格(JISマーク)表示工場(大州工場・海田工場)となる 1974年11月 東海工場操業開始 1975年1月 マツダ株式会社の品質認定工場となる 1975年10月 資本金1億2,000万円となる 1977年8月 三菱農機株式会社の品質認定工場となる 1984年11月 液中高周波焼入れ特許取得 1986年11月 海田工場ADI量産設備設置 1989年4月 志和工場操業開始 1990年8月 資本金2億5,000万円となる 1991年4月 防府工場操業開始、プラスチック成形事業開始 1991年7月 株式会社ナガトに社名変更 1995年10月 資本金3億3,000万円となる 1999年6月 マツダ株式会社の品質優良認定工場となる 2001年10月 ISO9001認証取得(本社・防府工場) 2003年5月 ISO14001 認証取得(防府工場) 2004年1月 刈谷工場操業開始 2006年5月 ISO9001:2000 全社認証取得 2007年8月 ISO14001認証取得(東海工場) 2008年6月 ISO14001認証取得(刈谷工場) 2012年9月 無錫工場操業開始 2013年7月 タイ工場操業開始 2017年10月 ISO9001:2015 全社認証取得 2018年6月 ISO14001:2015認証取得(本社・大州・海田・防府・東海工場) 2019年4月 月見工場・岩国工場操業開始 2019年6月 刈谷工場を東海工場へ統合 2019年10月 ISO9001認証取得(岩国工場)、ISO9001認証抹消(黒瀬工場) 2020年9月 ISO9001認証取得(月見工場) 2021年3月 月見工場へ生産移管により黒瀬工場を閉鎖 |
| HP | https://www.nagato-ht.co.jp/index.html |
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