埼玉でクルド「自称難民」と住民のトラブルが深刻化

石井孝明
ジャーナリスト
(写真1)ベラルーシに逃げたウクライナ難民。難民とは「人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するという理由で、自国にいると迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れ、国際的保護を必要とする人々と定義されている」(1951年難民議定書)。この話の中の一部の外国人は、この定義に当てはまるとは思えない。(iStock)

要約:
1・埼玉県蕨市、川口市で住民とトルコ系クルド人の自称難民のトラブルが多発。
2・自動車の危険走行、ゴミの放置、住民への威嚇など。ひき逃げ死亡事故も発生。
3・メディア、行政は放置。日本人の人権を守れ。

外国人の人権保護の前に、日本人の人権を守れ

埼玉県蕨市や川口市内に集住するトルコ系と思われるクルド人と住民とのトラブルが深刻になっている。難民と自称しているが、深夜の騒音、車の危険走行、若い男達の街中での飲酒、そしてゴミやタバコの吸い殻の放置、女性への声がけなどの問題が起きている。一部クルド人は苦情を聞き入れないどころか批判に集団で反抗し、住民は恐怖を感じている。クルド人少年によるひき逃げ死亡事故なども発生し、住民の生活と生命のリスクもある。自治体は問題を放置、警察はなかなか動かず、メディアは伝えない。

普通に住む日本人が、何の落ち度もないのに、勝手に来た外国人のために、日本の中で困り、怯えている。そんなことが日本で許されていいのか。

もちろん外国人の人権は尊重されなければならないが、日本人の人権侵害は放置できない。私が聞いたのは、現地の住民1人、公安問題に詳しいジャーナリスト1名、トルコ人1名で、クルド人側の取材はしていないので、このリポートは浅く一面的であることは認める。しかし、どのメディアも人権への配慮などの名目のためか報道をほとんどしていない。先駆けの警鐘の意味でこのリポートを提供する。

5月2日現在、国会では不法滞在者への送還、罰則を強めた入管法の改正が審議されている。この問題に関心を向けて難民の人権を語る、人権活動家、メディア、左派政党、進歩的文化人は、外国人の人権とか共生社会などの「きれいごと」を語る前に、今の日本、そして埼玉南部で起こっている問題を解決し、日本人の人権を守ってほしい。

トルコ系クルド人は埼玉県に集住、「政治難民」と自称

クルド人は中東に約3000万人、トルコに約1500万人、人口の15%で同国東部にいる、国を持たない民族とされ、日本に約2000人、トルコ系のクルド人がいるようだ。近年、虐殺や迫害を受けたのは、イラク、アルメニア、シリアのクルド人だ。トルコ政府は、クルド人弾圧政策を現在は公式には行っていない。現在もテロを続け、イスラム原理主義のテログループのネットワークを構成する、クルドの共産主義過激派組織PKKに対して、トルコ政府は治安戦を行っている。現地のトルコで、クルド系政党は国会、地方議会で議席を獲得し、自治体首長も出している。治安問題に詳しいジャーナリストによると、「日本のトルコ系クルド人の政治難民は1割で、インテリで日本政府に協力的だ。しかし過激派と繋がり、公安的に色々問題のありそうな人たちだ。残りは経済難民らしい。迫害から逃れたとは思えない」と言う。

最近、クルド人は日本でトラブルを繰り返し起こしている。2015年にトルコ大使館(東京都渋谷区)の在外投票でトルコ人とクルド人が殴り合いになった。詳細に説明しないが、2020年には、クルド人が入管職員に暴行されたという騒ぎを起こしたり、渋谷警察署に警察官に暴行されたと日本の極左過激派と共に押しかけたりした。一方で、この騒乱を批判するクルド人もいた。

知人にトルコ人貿易商がいる。この人は普通の紳士だが、クルド人を嫌って「いつも自分たちが被害者になって騒ぎを起こし徒党を組む。トルコでも迷惑をかけていて、日本でも騒ぎを起こし日本人に申し訳ない」と悪口を述べていた。彼の意見を論評できるほど私にトルコの知識はなく、発言をそのまま伝えるが、トルコ内で民族の対立はあるようだ。しかし「差別や弾圧をトルコはしていない。トルコは人権にうるさいEUに加盟しようと運動しているのだから行うわけがない。日本にいるクルド人は一部過激派以外は全員が経済目的だろう。トルコ人は当然、分離独立を認めない」と、前記ジャーナリストの分析を裏付ける感想を述べていた。中東での友好国トルコとの関係を破壊してまで、こうしたクルド人を保護する理由は、日本にはない。

東京新聞に望月衣塑子という記者がいる。いつもおかしなことに首を突っ込んで、表層的な記事を書き、笑われる人だ。彼女は25日にTwitterで、クルド人の子供達が平日なのに入管法を審議している国会周辺で練り歩いていることへの同情をTwitterに書き込んだ。「炎上」しその投稿を削除した。(写真2)

(写真2)望月衣塑子氏のTwitterの一部、削除済み。平日なのに国会周辺でデモをするクルド人の子供

平日に、子供達を表に出して、政治運動させる、クルド人の親、支援者、そしてそれを支援する望月氏に、一般の日本人は異様さを感じ、嫌悪感を抱いた。当然だろう。子供を盾に政治運動をするのは、私は最近では日本共産党と、在日朝鮮人と朝鮮学校しか見たことがない。学びより政治に使われる子供達がかわいそうだ。無就学児童もいるかもしれない。

この場合に、子供を不幸にするのは、教育や生活環境を整えない、クルド人の親の責任が大きい。子供を使うとは、かなり異様な発想をする人たちだ。ちなみに、欧米では不法労働者が子供と家族を呼び寄せ、強制退去をしづらくさせる「戦術」は頻繁に行われる。

集住地、埼玉県でクルド人によるトラブルが頻発

では埼玉県南部では何が起きているのか。このジャーナリストによると、日本経済が世界最強だった1990年代から少しずつ、埼玉県南部にクルド人が住み始め、埼玉県南部の小工場の工員などで働いていた。主にトルコ系で、居着いてしまい、2世もいるという。

観光ビザで来日した後で、何度も難民申請をして、長期間、曖昧な法的な立場で働きつづける。経済的には豊かではなさそうだ。これまで静かに暮らしていたがコロナの後で「態度の悪い人間が急に増えた」という。日本政府はコロナ給付金を10万円、国籍に関わらずばら撒き、低所得世帯にも払おうとしている。クルド人ももらえるようで、そのことを喜んでいたらしい。

トルコ系クルド人の産廃業者、中古車業者が、この地域にいるようで、そこに雇われるクルド人男性がこの1−2年増えたようだ。昨年12月には川口市で日本人の68歳のひき逃げ死亡事故が起きて、クルド人の19歳の少年が逃走、出国しようとしたところを逮捕された。

表に出ない事件もある。4月28日、Twitterなどの目撃証言によると、蕨市で騒ぎがあった。おそらく高齢者の駐車取り締まりの人を、摘発されたクルド人が殴り、警察が集まると集団で集まって、警官に罵声を浴びせたという。これは、確認する限り報道されていない。(写真3)

(写真3)報道されていない蕨市での騒乱。Twitterの情報

地域住民の苦悩、クルド人とのトラブルの実情

何の落ち度もない、地域住民が不安を感じ、生活に迷惑を受けている。現地の30代の男性に話を聞いた。

「コロナで日本人がマスクをつけて静かにしているのに、市役所に集まって10万円の手続きをして大騒ぎをしていました。この2年ほどで、態度が悪くなっています」

「最近は若い男性クルド人が、改造車を乗り回しています。危険運転や騒音が多い。私は知人が2回、問題に巻き込まれ、それに立ち会いました。一回目は知人の家にクルド人の運転する車が突っ込みました。警察を呼ぶと、あちらも人を20人ほど集め、大声で、わからない言葉で、早口で喚くのです。もう一つは無保険車の接触事故で、この時も相手に非があるのに、15人ほど集まりました。そうした中にグループの一人と結婚した日本人女性がいて、その人の通訳によると「差別だ」「なんで私たちが批判されるのだ」と繰り返すのです」

「川口の繁華街の外れにクルド系のバー、飲食店が何軒かあるのですが、そこに若いクルド人がたむろしています。深夜まで営業しています。日本人の店は扉を閉めるのですが彼らは窓と扉をあけ、ずっとカラオケをして、騒音が迷惑になっています。夜に公園で酒盛りをして騒ぐこともあります。彼らはゴミを片付けず、路上喫煙をして吸い殻を捨てます。またゴミをポイ捨てします」

「私が車で移動していたところ、危ない追い越しや煽り運転をされたことがあります。コンビニでの日本人若い女性へのクルド人のナンパ、声がけは以前から問題になっています。ジロジロと異国の人から見られるために、住民の女性や子供が怖がっています」

「川口は中国人、在日韓国人も集住していますが、ここまでのトラブルはありません。地域住民で、クルド人の被害を止めるためのネットワークができつつあります」

こうした声は当然であろう。なんとか、平穏な生活を、地域住民に取り戻したい。

(写真4)夜に扉を開け営業して、騒音が迷惑になっているクルド系のバー。店名は黒塗りで隠す。住民提供

無責任の連鎖、住民の苦しみは続く

ちなみに行政は、蕨市も、川口市も動かない。そもそも、市も県も実態を調査していないので、ここに住むクルド人の状況がわからない。川口市議会では、ある議員一人だけがクルド人の生活トラブル問題を一生懸命取り上げ、調査や監視の取り組みを動かそうとしている。しかし政治的にマイナスになるためか、彼以外の動きは鈍い。この議員は気の毒に、TwitterやSNSで「意識の高い人たち」から「差別だ」と批判を受けている。政治的には、外国人問題はマイナスになるので、問題にしづらいのだ。ちなみに蕨市は、埼玉県には珍しい共産党系市長だ。「やはり」という感想を抱いてしまう。

メディアは、テレビ朝日(珍しく!)がニュースで取り上げた以外は、クルド人と地域住民とのトラブルの問題をほどんど報じないし、取り上げ方も小さい。検索すると「多文化共生」と「きれいごと」を述べる地方版のミニ記事が見つかるだけだ。犯罪をしてもクルド人なのに「トルコ人」と書いている。難しい問題から、人権好きのメディアは逃げている。

そしてクルド人の自治組織、代表団体はない。住民が、トラブルを起こすクルド人が関係する会社、産廃業者やバー・飲食店に抗議しても、誰も出てこない。難民支援団体は、こういう生活トラブルに介入せず、きれいごとを言うだけだ。「政治難民」と自称するために、トルコ大使館も関係を持たない。保護や領事活動による救済をしないし、トラブルを起こさないような啓発活動もしない。クルド人たちは、ケバブの販売など以外は地元と分離して生活してきた。この人たちが何か地域問題に貢献したこともない。地域住民の不信が募るだけだ。

このように、問題解決は難しくなっている。無責任の連鎖が起きているのだ。

地域発展にマイナス、不法外国人の摘発を

この日本は、日本人のものだ。なんで、なにも悪いこともしていない埼玉県民が、外国人に萎縮して、怖がり、生活を脅かされなければならないのか。

行政が警察と連携し、この地域の外国人の違法行為を徹底的に摘発し、それを広報し、行儀の悪い外国人、埼玉県南部ではトルコ系クルド人を静かにさせた方がいい。また日本は事実上、「特定技能制度」により2019年から移民を認めている。私も移民容認派だ。「難民」と自称する人ではなく、正規のルートによる合法移民への変更、もしくは帰国を促すように、国と県が政策を進めるべきだろう。ほぼ確実に、トルコ系クルド人は、トルコに帰国しても、テロリストでない限り、身体や生命の危害を受ける可能性はない。

また市は、法律の範囲で、合法移民以外の不法滞在の外国人が、住みづらい環境を作るべきである。そこまで埼玉県南部で、不法行為を繰り返す外国人に行うべきかどうかは、住民合意と議論が必要だ。しかし地方自治体が暴力団やオウム真理教に行政サービスを拒絶し、地域住民も物品販売などを拒否し、それが容認された例もある。こうした偽装難民は、クルド独立に真面目に向き会うクルド人にも、他の合法的に働く外国人にも迷惑だ。

そしてこの形のトルコ系クルド人の集住は、どう考えても、蕨市、川口市の都市経営と発展に、マイナスになる。こうした人たちは街の成長に貢献しない。日本ではまだないが、欧米では外国人と住民のトラブルで、地域からその国内人が逃亡してスラム化、都市の価値が下がってしまう例が数えきれないほどある。今、蕨市は「ワラビスタン」と、あだ名がつけられている。メディアが逃げて報道しなくても、SNSやネットでこうしたトラブルの状況は広がっており、蕨や川口、埼玉県南部へのイメージに悪影響を与えている。

このまま問題を解決しないと、あと数年で、埼玉県南部は大変なことになる。そしてこれは他の地域や自治体でも反面教師として参考になるはずだ。外国人を集住させてはならず、住ませる場合には同化を促す取り組みをするべきである。

石井孝明

経済記者 with ENERGY運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

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