NHKゴガク

NHKゴガク 語学講座アプリ

人気のラジオ番組ストリーミング
8言語に対応!

詳しくはこちら  >

2023年1月30日(月)の放送内容

ロシア軍事侵攻の総司令官に参謀総長

RUSSIA APPOINTS NEW COMMANDER FOR UKRAINE CAMPAIGN

2023年1月12日のニュース

「らじる★らじる」で放送を聞く

Russia's defense ministry has announced a shake-up of its military leadership to oversee operations in Ukraine.再生解説
ロシアの国防省は発表しました、その軍の指導部の刷新を、ウクライナでの(軍事)作戦を指揮するために。
解説
ここでのshake-upは「(人事などの)大異動、大規模な刷新」です。政策などの「大改革」という意味でも使われます。また、動詞として使って、“The politician shook up the party from within.”「その政治家は内部からその政党を揺さぶった」のように言うこともできます。
overseeは「監督する、(作戦などの)指揮を執る」です。
ここでのoperationは「軍事行動(作戦)」という意味で、この意味ではしばしば複数形で使われます。なお、見出しにあるcampaignも「軍事行動(作戦)」を意味しています。
閉じる

Defense Minister Sergei Shoigu appointed Chief of the General Staff Valery Gerasimov as the overall commander.再生解説
セルゲイ・ショイグ国防相は任命しました、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長を、総司令官として。
解説
chief of staffは「参謀長、参謀総長」で、ここではロシア軍の「参謀総長」をchief of the general staffとしています。
appoint A as Bは「AをBとして任命する」です。
ロシアのショイグ国防相は、ウクライナへの軍事侵攻の指揮を執る新たな総司令官に、ゲラシモフ参謀総長を任命したと発表しました。
閉じる
It is unusual for a chief of staff to take command on his own.再生解説
それは異例のことです、参謀総長が自分で指揮を執るのは。
解説
it is unusual for A to ...は「Aが~するのは異例だ、まれだ」です。
take commandは、ここでは「(軍事作戦などの)指揮を執る」という意味です。
on one's ownは「自分の力で、単独で」という表現です。
参謀総長はロシア軍のいわゆる制服組トップの役職で、前線の総司令官を兼任するのは異例です。イギリス国防省はこの人事について、「ロシアが直面している状況の深刻さが増していることを表している。作戦がロシアにとっての戦略的な目標に至っていないことを明確に認めたものだ」という見方を示しています。
閉じる

The ministry also said Sergei Surovikin, who'd been the commander since October, and two other senior officers will now be subordinate to Gerasimov.再生解説
国防省はさらに発表しました、10月から司令官だったセルゲイ・スロビキン氏と、他の2人の高官が、今後はゲラシモフ氏の下につくことを。
解説
the ministryは、最初のセンテンスに出てきたRussia's defense ministry「ロシアの国防省」を指しています。
be subordinate to ...は「~の下につく、~に従属する」です。subordinateは、名詞として「部下」という意味でも使われます。
閉じる
It says the new appointments are related to the “broader scope of tasks” and the need for closer coordination between all military branches and services. 再生解説
国防省によると、新たな任命は関連しています、「任務の範囲拡大」と更なる緊密な連携を図るという必要性に、全ての軍の部門や部隊の間における。
解説
itはロシア国防省を指しています。
broaderは「より幅広い、広範な」、scopeは「範囲」ですので、broader scope of tasksは「任務の範囲拡大」といった意味になります。
ロシア国防省は、参謀総長が指揮を執るのは「遂行すべき任務の範囲が拡大したことに対応し、部隊間の緊密な協力などを進めるためだ」と説明しています。
閉じる

There are reports of discord between Russian regular forces and the Wagner Group private military.再生解説
不和が伝えられています、ロシアの正規軍と民間軍事会社「ワグネル・グループ」との間の。
解説
regular forcesは「正規軍」です。一方、private militaryは「民間の軍事会社」(private military company)のことです。
discordは「不和、不一致」や「あつれき」です。
軍事侵攻をめぐっては、ロシア軍と、戦闘に参加しているロシアの民間軍事会社「ワグネル」との間の対立が伝えられています。
閉じる
The latest move is thought to be aimed at clarifying the chain of command and better controlling troops.再生解説
今回の動きはねらったものであると考えられています、指揮命令系統を明確化し、そしてよりうまく部隊を統制することを。
解説
be thought to be ...は「~であると考えられている」です。
be aimed at ...ingは「~することをねらった、目的とした」です。
chain of commandは、組織などの「指揮(命令)系統」です。
閉じる
ロシア国防省は、ウクライナでの作戦を監督するため、軍の指揮官の再編を発表しました。
セルゲイ・ショイグ国防相は、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長を(軍事侵攻の)総司令官に任命しました。参謀総長が自ら作戦の指揮を執るのは異例のことです。
国防省はまた、去年10月から総司令官を務めていたセルゲイ・スロビキン氏と別の2人の上級将校が今後、ゲラシモフ総司令官の副指令官になると発表しました。この新しい人事は、「より幅広い任務」を遂行し、作戦に関わる全ての部隊がより緊密に協調していくために必要なものだとしています。
ウクライナへの軍事進攻をめぐっては、ロシアの正規軍と民間軍事会社「ワグネル・グループ」との間にあつれきがあると伝えられていて、今回の動きは、指揮命令系統を明確化し、部隊をよりうまく統制するねらいがあるものと見られています。
講師 米山明日香の写真
Listening Point
★関係性を整理しながら聞き取る

今回のニュースは、聞き慣れない肩書や人の名前がいくつも出てきて、難しかったと思います。

通訳者であれば、正確に肩書や名前を理解する必要があります。しかし一般的には、それらを正確に理解することよりも、情報を整理しながら、「どちらの人物が上のポジションか」といったようなことを意識しながら聞いていくことが、理解の手がかりになります。

まず、このセンテンスを確認してみましょう。
Defense Minister Sergei Shoigu appointed Chief of the General Staff Valery Gerasimov as the overall commander.

ここでのキーワードは、appointed「任命した」です。
主語はdefense minister「国防相」で、国防相がoverall commander「総司令官」に任命したのが、ゲラシモフ氏です。appointedという単語から、組織の中で、defense ministerがoverall commanderの上位だと推測できます。

次にこちらのセンテンスを聞いてみましょう。
The ministry also said Sergei Surovikin, who'd been the commander since October, and two other senior officers will now be subordinate to Gerasimov.

be subordinate to ...は「~の下につく、~に従属する」です。
去年10月からthe commander「総司令官」だったスロビキン氏と他の2人が、新しく総司令官になったゲラシモフ氏に従属すると言っていますので、ゲラシモフ氏の方が上位だということが分かります。

このように、聞き慣れない肩書や人物の名前が出てきたら、関係性を表す動詞や動詞句を聞き取り、情報を整理しながら聞くようにすると、内容が理解しやすくなります。
Today’s Takeaway

現代英語を学ぶうえで役に立つ豆知識を取り上げます!

★forceのイメージをつかむ

There are reports of discord between Russian regular forces and the Wagner Group private military.

ここでのforcesは「軍」という意味で、通例は複数形で使われます。
forceのもともとの意味は「力」です。「力」といえば他にpowerという単語がありますが、この2つはどう違うのでしょうか?

まず、「一般的な『力』」や「内在するエネルギー」がpowerで、そのpowerが「形になって現れるときの「物理的な『力』、発揮される『力』」がforceというイメージを持つと良いでしょう。

そこから、「軍」としてのforcesは、武力が形として現れる組織のことです。
腕の筋肉を例に考えてみましょう。腕の筋肉にはpower「力、能力」が備わっています。そのpower「力」を利用してテニスラケットでボールを打つとき、その力はforce、つまり「物理的な力」になります。

forceと同じ語源を持つ単語を見ると、イメージが湧きやすいかもしれません。
forceと同じ語源を持つ単語に、fortがあります。fortは「とりで」で、「強いもの」を意味するラテン語fortisが変化しました。

このように、forceは「力が形として現れたもの、物理的な力」というイメージを持つと分かりやすいでしょう。

※番組やホームページで題材にする英語ニュースは、放送から一定期間が経過したニュースです。そのため、現在は状況や事実関係が異なっている場合があります。

一覧にもどる

NHKゴガク

このページのトップへ

語学をもっと学びたい !(クリックするとNHKサイトを離れます)
音声ダウンロード販売
語学DVD・キャラクターグッズ
月刊語学CD
ゴガクル
NHK語学テキスト