2023年 04月01日 (土) 16:37
イヴは嘘をつくのが下手過ぎる
閣下は嘘が嘘にならにというか、聖魔王
というわけで、俺たちの希望パウル
その天才的な頭脳で嘘をつく
ミニ閣下「おとうしゃま!」
閣下「どうした? パウル」
ミニ閣下「おとうしゃま! おとうしゃま! ぱうゆ、しぇかいしぇいふくしゅゆことにちまちた!」
パウル、唐突な世界征服宣言
常人ならば笑って終わりですが
閣下「ほぉー世界征服か。よいのではないか?」
愛しい息子を抱き上げて皇帝する……じゃなくて肯定する皇帝
ミニ閣下「おとうしゃま、きょうよくしてくれりゅ?」
室内にいる人々が「びしっ!」ってなる……というか
閣下「いいぞ。いくらでも協力しよう。ははは、世界征服はわたしも初めてだ」
会話が! 会話がホラー!
ミニ閣下「へへー。うしょです!」
閣下「…………ああ、今日はエイプリルフールだったな」
ミニ閣下「おとうしゃま、だまされまちたね! ぱうゆのうしょに!」
閣下「ああ、すっかり騙されてしまったよ」
ミニ閣下「ふふふ。ぱうゆのかち!」
閣下「そうだな。わたしの負けだ」
親子がほのぼのと会話しておりますが
周囲はそれどころではないのは……お分かりいただけるだろう
ミニ閣下「じゃあ、おとうしゃま! ぱうゆ、みんなをだまちてくゆかや!」
閣下「頑張ってくるがいい。きっと、皆、パウルの嘘に騙されるであろうよ。パウルの嘘は巧みだからな」
ミニ閣下の嘘が巧み……というか、背後の聖魔王の威圧がこう……
ミニ閣下は全員に同じ嘘をつきます――各自の反応をどうぞ
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ペガノフ元総督
ただ今は(自称)爺や
ペガノフ「世界征服をなさるのですか。それはそれは。是非とも、このペガノフにもお供をさせてくださいませ。なあに、老骨ですが先鋒と殿くらいはまだまだやれます」
喜んで世界征服についてくる爺やがいてたまるか…………そして先鋒と殿も止めろ
ミニ閣下「だまちゃれましたね!」
ペガノフ「すっかり騙されてしまいました。でも本当にやりたいと思われたら、是非とも声を掛けてくださいませ」
爺やは世界征服のお供はしねーよ
ミニ閣下「わかった!」
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おちゃるの場合
執事「え? 世界征服するんですか? まあ、いいんじゃないですか? 全世界の八割くらいは、喜んで征服されると思いますよ。わたしは戦争では役に立てませんが、従軍司祭くらいはできますから、ついていきますね」
うん、まあ、そうなるよね
ミニ閣下「おちゃる、だまされちゃ!」
執事「ああ、嘘だったんですか。すっかり騙されてしまいましたよ! まったく!」
ミニ閣下「ぱうゆのえいぴゅりりゅ、ふーゆ、じょうじゅでしょ!」
閣下「最高にいいところ突いてますよ。あなた本当に上手ですよ。末恐ろしいですねえ」
自慢げなミニ閣下
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キースの場合
儚い詐欺「おう、そうか。わたしは応援できない立場だが、他の国を攻めるときは応援するぞ」
国家防衛最高責任者、さらっと言っているが警戒レベルマックス引き上げ
ミニ閣下「おじしゃん、だましゃれまちたね!」
儚い詐欺「騙す?」
ミニ閣下「きょうはえいぴゅりりゅ、ふーゆだよ!」
儚い詐欺「あ……ああ、そう言えば……(害がない冗談…………のつもりなんだろうなあ、パウルにとっては)そうだったな。すっかり忘れていた」
舌足らず幼児が笑顔(哲学)で「世界征服」って言ってきたら
普通は冗談だと思うわけで
本気でとるほうが珍しい……けど、パウルにエイプリルフールされた人たちは、全員「あ、やるのか」と――
ミニ閣下「みんな、いがいと、じゅんちゅいなんでちなー」
イヴ「意外って……でも、たしかに意外と皆さん、純粋だね」
イヴ、気付いて! 貴方の息子は世界でただ二人だけ、世界征服ができると信じられているうちの一人だということを!
ミニ閣下「おとうしゃまを、だまちぇたー!」
そしてパウルは満足して眠りについた――
閣下「世界征服の協力は、どのくらいに留めるべきであろうか?」
執事「たしかに留めないと、全部あんたがやっちゃうもんね」
儚い詐欺「加減できるものなのですか?」
閣下「あまりできる気がしないので、こうして聞いている」
執事・儚い詐欺(手際よく世界征服して”ぱうゆがやりたかったのに!”って叱られるタイプだ)
閣下「キースの能力ならば、協力で止まれるのであろうがな」
儚い詐欺「わたしの能力を正しく判断してくださり、誠に感謝いたします」
執事(さすがに、これは怒らないんだ……)
そんな大人間のやり取り――なんというか、来年のエイプリルフールはもう少しこう……世界征服しない感じにしようと
執事「ところで、誰が世界征服なんて教えたんでしょうね? あんたも、妃殿下も世界征服なんてパウルに語ることないでしょうし」
閣下「…………」
儚い詐欺「…………」