夢創作史β版
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2022-11-03 22:45:44
夢小説、夢絵等の歴史をまとめました。情報提供お待ちしております。
概要
夢創作の年表をつくるよ
いなかったことにされたり歴史捏造されたりしがちなので、ある程度信頼できるソースからちゃんとしたのを作っておきたいよ
ドリーム、夢と名乗るものの歴史とするよ つまり、ここでは夢の定義の話はしないし、夢と名乗っていないけど夢に分類されそうなものの話もしないよ
目次
年表
昔は○○なんてなくはなかった
社説
凡例
個人サイト関連 SNS関連 夢本関連
昔研究目的の引用元としてのpixivリンクでモメてた記憶があるけれど、今回は一個人によるものだし、pixivやTwitterの検索画面やTogetterまとめは別にインターネットに広く公開されてるのでリンクを張ります。現役の同人サイトは遠慮して貼らないです。既に消失したものについてはwebアーカイブのURLを貼ります。非公開分もソース控えてるはずなのでご入用の際はお問い合わせください。またこれリンク非公開にしたほうがいいと思うよというときも燃やす前に教えてください。
足りてない部分
夢絵/夢漫画史(「夢絵同盟」についての情報)・夢松プチ詳細・海外xreader系も若干触れたい・最古系のもっと古いの
ほかこれ入れとこうぜってのがあったら教えてください なるだけソース付きで
学級会系はよっぽどじゃない限り入れないつもりです
入れるか悩んでるのはphpによる名前変換プログラムの開発
書いてる人
上枝あかり
2007年頃から夢作品を見てるし書いてる 自分の中の夢定義は“読者の自己投影を歓迎・許容する作品”
史学とか人文研究の教育は受けていない ほんとは上手い人に他力本願したい 南無阿弥陀仏
謝辞
黎明期の情報についてはゆめこうさつぶ!さんとTogetterまとめ「ドリーム小説の歴史とかいろいろ」さんを参考にしております
プラス史まわりを始めとしてはかりさん(@ddd2hm)から資料提供いただいております
08年夢オンリーと00年代前半非恋愛夢について休野微熱さん(@vanquished__)から情報提供いただいております
だいたい鍵アカの方のフォロワーさんが応援してくれました ありがとうございます
RT後言及で情報提供したり褒めてくださった方もありがとうございます
年表
1998年2月 『ホイッスル!』連載開始
夢小説の元祖は少年ジャンプ連載のサッカー漫画『ホイッスル!』の二次創作で、具体的には「Little Love Song」というサイトのちーこさんが発祥とされる。(ジオシティーズらしいがサイト所在不明。情報求む。)
→
http://hujosi.seesaa.net/article/779922.html
→
https://web.archive.org/web/20021225180126/http://www14.vis.ne.jp/~keys/01.htm
これ以前から名前変換可能文章コンテンツは存在したとされるが、ドリーム小説という名称は使用されていなかった。そこでドリーム小説という単語を使用し、名前変換のJavascriptも配布してweb同盟のような形で概念を共有することを許可したのがちーこさんらしい。年代はゆめこうさつぶ!によれば1999年末~2000年初頭ごろ。
しかしドリーム小説の概念はすぐに広がり、ちーこさんの同盟と関係のないところが大部分になる。
「あなたの夢を叶えてしんぜよう」というキャッチコピーが有名。
2000年9月 ドリーム小説のウェブリングが登場
→
http://web.archive.org/web/20011201164834/http://www4.justnet.ne.jp:80/~nashie-eri/dreamring.html
現在確認している中で最古の夢小説の集まり。ウェブリングとは登録サイトを繋ぐリンクで、発行されたリンクをクリックすることで“次”や“前”の登録サイトに飛べるもの。ゆめこうさつぶ!によれば同年10月時点で35件、01年3月は97件、01年8月には585件のサイトが登録されている。
2001年3月 「我楽多cgi@nifty」にて名前変換CGI(ドリーム・メーカー)が公開。
→
http://web.archive.org/web/20010502220242/http://homepage1.nifty.com:80/mystaff/dream/dream-1.html
Javascript対応型とCookie対応型の二種。開発者はSeasonさん。Javascript対応型の方は小説本文のテキストファイルをCGIに読み込ませればそのページ単独で名前変換のできるhtmlに変換してくれるのでとても簡単。
現在我楽多cgi@niftyのサイトは消失しているが、CGI公開用のサイトは残っている。(現役夢サイトの宣伝がトップのためリンク自重)
2003年4月~04年末 ガラケーのパケット定額サービスが開始
ガラケーからのインターネットの閲覧時には通信量により料金が決まり、今のようなWi-fiもない環境では文字通り使えば使うだけ料金が跳ね上がった。
(参考)しかし定額サービスに加入すればどれだけ使っても料金が一定に。これにより自分のPCを持っていない層でも娯楽目的でインターネットを閲覧することができるようになった。
2003年7月 「フォレストページ」サービス開始
ガラケー向けのホームページ作成サービスで、名前変換機能がある大手。
前出のパケット定額サービス開始と合わせ、
おおよそこのあたりがガラケー夢小説の起こりの時期であると思われる。
補足として、当時は夢小説以外の二次創作も主流は個人サイトだった。また検索避けが当然のマナーとされweb検索からサイトを探すことができなかったので、当時の二次創作の検索は有志の作成したランキングサイトやサーチサイトに登録することだった。(PCから作成するのは知識が必要だが、ガラケー向けには専用の作成サービスもあった)ゆえに、ジャンルサーチとして作成されたサイトではカップリング小説と夢小説が別カテゴリとはいえ同一サイトに登録されることが珍しくなく、どちらかしか読まない読者もサイトの存在自体は目の端に捉えることがあった。
なお、PC向けに作成されたサイトはスペックの都合でガラケーから閲覧することは難しく、またPCからガラケー向けのサイトもレイアウト崩れ等で見ることが難しかった。一部管理人が両方に対応した他は、登録サーチ等も分かれていることがほとんどだった。
2003年11月 夢本発行の確認
個人によるものなのでリンクは自重。テニスの王子様の夢本の発行の確認。こちらは自家通販によるもので、当時は代金に郵便小為替を利用していた。遡ればもっと古いのもあるはずなので引き続き募集。
2004年12月 「はちみつサンタ」開催
→
https://web.archive.org/web/20041116205148/http://h-s.main.jp:80/
個人によるテニスの王子様のオリキャラ・ドリーム・SWEAT&TEARSオンリーイベント。現在確認している夢を含む最古のオンリーイベント。
後述するが、SWEAT&TEARSはテニスの王子様の部活シミュレーションゲームで、03年9月発売の2にはプレイヤーと原作キャラクターの恋愛要素も含まれていた。
この頃には夢小説のオフラインでの活動は少なかったが推進しようとした動きはあったらしく、04年6月開設のドリーム小説・オリキャラ受けオフライン化推進委員会「SWEET ROMANCE」というサイトも存在した。
→
https://web.archive.org/web/20040815082052/http://www.geocities.jp/nekomilia/
2005年12月 『テニスの王子様 学園祭の王子様』発売
少年漫画原作の恋愛アドベンチャーゲーム。同様のケースはおそらく初。『テニスの王子様』は週刊少年ジャンプで1999年に連載開始された漫画で、このように夢人気の高さが公式に把握され需要として受け入れられて供給が出ている。テニスの王子様の夢は02年の時点で1000件以上の登録サイトを持つサーチサイトが確認されているほどだった。
03年9月発売の『テニスの王子様SWEAT & TEARS 2』でも部活シミュレーションゲームに恋愛要素が含まれており、04年10月の『テニスの王子様 RUSH & DREAM!』はジャンルがドリームシミュレーションになっているが、完全な恋愛ゲームは本作が初。
公式サイトはすべて消えているのでインターネットアーカイブより。
学園祭の王子様→
https://web.archive.org/web/20060502184231/http://www.konami.jp/gs/game/tenipuri/gakuensai/index.html
SWEAT & TEARS 2→
https://web.archive.org/web/20050906200533/http://www.konami.jp/gs/game/tenipuri/st2/index.html
RUSH & DREAM!→
https://web.archive.org/web/20050826132457/http://www.konami.jp/gs/game/tenipuri/rush_dream/index.html
2006年5月 「夢絵&夢漫画検索所」開設
現役なのでリンク自重。夢絵や夢漫画のサーチサイト。とりあえずこの頃には夢絵もサーチが出来る程度に数があったようだ。
また、登録規約ではサーチ内での夢絵・夢漫画の定義を
“コミック・アニメ・ゲーム等のキャラクター×架空ヒロインの絵や漫画のことです/また、キャラクターのみであってもヒロイン(貴女)に向かっている設定がはっきりわかる場合のこと”と定めており、いわゆる顔ありオリキャラ夢主とキャラクターとの夢絵も、一人称視点夢絵も両方を含んでいる。
02年のハリーポッター夢サーチにて夢漫画のカテゴリを確認。もっと遡れるはず。
2007年9月 「pixiv」サービス開始
二次創作を探す上で2022年現在最大手のサイト。09年6月には100万会員を突破、14年2月には1000万会員突破。小説の投稿開始は
2010年7月。
夢以外の二次創作は移行が早かったが、夢小説作者の移行は遅かった。他二次創作者より顕著な隠れようとする傾向(界隈内外からの抑圧)や、名前変換機能の未実装がおそらく原因。当時は一部※除き名前変換が夢小説の必須条件のような扱いが強く、夢サーチの登録規約にて名前変換を利用している小説があることが条件とされているケースが多かった。(前出の最古のウェブリングなどがそう)
※ネームレスと呼ばれる、代名詞のみで呼ばれて名前が出ないもの等
2008年7月 「おいでませ夢の泉へ」開催中止
個人による
オールジャンルドリームオンリーイベント。なのだが、
主催らの行動に問題が多すぎて結局中止になっている。
これ以降しばらく夢のオフイベントがなかったのはこちらの悪影響が大きかったらしい。
2008年11月 「Dream Festival」開催
→
https://web.archive.org/web/20071213030614/http://lna.sakura.ne.jp/t/ki/onri-.htm
個人によるオールジャンルドリームオンリーイベント。現在確認できる範囲では最古の夢オンリー。こちらは無事に開催され、アンソロジーなども出た。
2010年11月 Twitter上で夢フェス開催
→
https://twitter.com/search?q=%23dream_fes%20until%3A2011-01-01&src=typed_query&f=live
フェスとはかつてのtwitterにあった、定められた期間に定められたタグ上で同好の士と盛り上がる企画文化。
主催アカウントが不明で詳細ルール散逸。
14年にも行われておりこちらは、目立たないように会場タグがトレンド入りしたらタグを変える制度になっていたが、二晩?で3つタグがある(2回はトレンド入りしている)。
2011年4月 「夢垢!」アカウント開設
Twitter上の振り分けアカウント。自分がフォローしているアカウント同士のリプライはTLに流れる仕様を利用しており、振り分けアカ宛に呟けば該当アカをフォローしている人間(同一の話題の好きな人間)にしか見えないという仕組み。特に夢特有の文化ではない。
2011年11月 #おじプラス 流行
美少女と恋愛するゲームラブプラスのパロディとしておじさんと恋愛するゲームの妄想がハッシュタグで
流行る。
これが現在のプラスタグに至る起源か?
2011年11月 #Zeroプラス タグの存在の確認
二次創作としてのプラスタグの
https://togetter.com/li/214405>存在の確認。おじプラス流行とほぼ同時に発生している。
発言者には原作キャラBLCPの愛好者の存在も多々見える。当時は夢愛好者だけのものではなかったらしい。
2013年4月 『クロバス+カレシ』発売
夢向けの非公式商業アンソロジーで確認している限り最古。よく原作キャラBLCPに目覚めたきっかけとして語られる『本屋さんに並んでた見たことない好きなキャラの表紙の本』の夢版で、BLCPアンソロを出しているレーベルからの発行。
2014年3月 『テニスの王子様』バレンタインチョコ総数18万個超え
テニスの王子様の夢人気を物語る出来事その2。後述するが人気投票の要素を兼ねており、当然夢愛好者以外のファンによるものも多数含まれているが、バレンタインチョコという体裁の夢要素により記載。漫画のキャラクターへバレンタインチョコレートを贈る文化の発祥はまだ調べていないが、この規模は流石に唯一。
ねとらぼの記事によれば01年の313個から数は上昇し続けている。
経緯としては
ニコニコ大百科の記事に詳しいが、バレンタインのチョコの数ランキングを毎年行っていたところ、14年に不二周助に8000個LOOKチョコレートが送られてきたことが途中で発表され、そこから例年一位の跡部景吾を首位から転落させまいとファンが更に贈った結果らしい。流石に大変な規模になってしまったので、翌年からチョコレートの数の発表はされなくなった。
2015年 日本のスマホ所持率50%超え
日本ではスマホを持っている人のほうが
多数派に。
また2022年10月現在、フォレストページのコピーライトが15年で止まっているので、
おおよそここまでがガラケーサイト時代であると思われる。
2015年4月 『刀剣乱舞 ONLINE』サービス開始
DMMによるオンラインゲーム。プレイヤーキャラクターである審神者と夢の距離感で色々あった。
審神者について特異的だったのはアバタービジュアルが存在せず、セリフもなく、ストーリーも薄いのでうかがえる人格もほぼ無いという徹底した透明さだった。DMMによる先発の『艦隊これくしょん -艦これ-』の提督も似たようなものであり、他ゲームにも探せば似た存在はいるだろうが、美青年ゲームで大流行したのは刀剣乱舞が初。原作キャラとして扱いたくても情報がないので創作せざるを得ず、夢主のポジションとして扱うにはポケモン等の主人公と違う自由度から好都合で、オリジナルキャラクターとして扱うにはプレイヤーキャラクターであるという夢性が伴った。サービス開始当初は、『夢とは女主人公の恋愛もの』を始めとした偏見や、自己投影嫌悪等による差別もあって色々大変だった。ほぼ晒し上げとか夢なんかと一緒にしないでとか。
しかし
夢作品がpixivに投稿され流行する契機であったのは確かで、
てぱとら委員会さんによる調査によれば2015年4月がpixiv小説ランキング史上初めて夢小説がBLを上回ったジャンルであり、9/10が刀剣乱舞の夢作品である。調査を見ていただければわかるが、それまでランキング内に夢の文字はない。
2015年8月 「さにわ日和~彼女の神託~」開催
スタジオYOUによる
刀剣乱舞の女審神者オンリーイベント。
分類としてドリーム女審神者とオリジナル女審神者が用意されており、夢本の参加が想定されている。
2016年8月 おそ松さん夢プチオンリー開催
コミシ関西にておそ松さん夢プチオンリー開催。主催Twitterアカウント消失で詳細ルールは不明。タイトルすら不明だが、
あのアレどこさんによるサークル集計を見ると夢サークルが17は参加している。
2017年3月 夢本市開催
春コミにて有志による夢本プチオンリーが開催。主催Twitterアカウント消失で詳細ルールは不明。オールジャンル夢オンリーであると思われる。
参考
2017年8月 「夢ノ箱庭†ヒロイン編†」開催
スタジオYOUによる
女夢主人公オンリーイベント。
これまでも有志による夢本オンリーは開催されていたが、企業によるものは初。
2017年12月 「フォレストページプラス」サービス開始
フォレストページのスマホ版。やはりPCからはレイアウトが崩れるが、ガラケーの頃ほどではない。
夢の個人サイト文化自体はスマホでもPCでもほそぼそと続いており、この表では省いたが有志による新基準に合わせた名前変換スクリプトの開発やサイト作成支援が行われている。みんなも自分の城を持とう。
2018年4月 『名探偵コナン ゼロの執行人』公開
サンデー連載マンガの劇場版アニメ。いわゆる安室の女として夢認知度が大幅に上がった時期。刀剣乱舞のようなプレイヤーキャラクターの存在しない作品での夢作品の流行。
てぱとら委員会さんによるpixiv小説ランキング調査(1月、4月、7月、10月に上10位を集計)によれば、17年7月までの夢でのランクインはジョーカー・ゲームの1作を除きすべて刀剣乱舞だったのだが、コナン夢が17年10月にはクロスオーバー込3作、18年1月には3作ランクイン。そして映画公開の18年4月にはクロスオーバー込8/10がコナン夢に。
勢いは10月も途絶えず9作がランクイン。翌19年には他ジャンルが増えるが、四期全てで夢作品がランキング過半数を締めている。2022年現在では普通となった
“pixiv小説ランキング上位を夢作品が埋めている状況”というのは、18年のコナン夢以来だと考えていいと思われる。
2019年 有償夢絵の文化が始まる?
コミッションとして原作キャラクターと自分のキャラクターのイラストを依頼する文化。もともと日本のコミッションサイト大手Skebのサービス開始が2018年11月なので妥当な時期か。Twitterでハッシュタグ#有償夢絵 のツイートが見つかるのは2019年。増えるのは2020年から。
2022年10月現在、夢絵のワードは
Skebの週間検索キーワードランキングに入るほどになっている。
まわりは特殊性癖。
夢カップリングはそれぞれ作者によって夢主が違い、基本的にオンリーワンのものなので、pixiv検索で出てくる同担は厳密には別カプである。なので他人が描いた自カプが見たいとなると依頼という手段になる。このあたりが原作キャラ同士のカップリングとは違う事情である。
2020年 pictSQUARE隆盛
Covid-19の流行で同人誌即売会が中止に追い込まれる中、オンラインで個人がオンリーイベントを主催できる本サービスが勢いをのばした。
従来の即売会と違い、家から参加できること、本がなくてもweb公開中の既存作品でも参加できること、主催のハードルが低いことから広がっており、夢オンリーも多数開催されている。
2020年4月 Pixiv単語変換実装
pixivに待望の
実質名前変換機能実装。しかしアプリ版での実装はほぼ丸一年遅れた
21年4月だった。
その影響か、既に文化として定着していたのか、名前固定夢もそこそこ多い。執筆時点でのマンスリー小説ランク上位100作品を
調査したところ、80作の夢作品のうち、単語変換機能を使用しているものは5作で、ネームレス(夢主が代名詞でのみ呼ばれるもの)は21作だった。固定名使用作は31件で、既存キャラに成り代わりその名で呼ばれるものは14件あった。残り9作はそのほか。
昔は○○なんてなくはなかった
もっと古くて確かな記録も遡れるはずなので募集中。
■男夢主
03年6月時点の夢ウェブリングQ&Aにて男夢主が参加可能であるという回答がされている。
→
https://web.archive.org/web/20030609191340/http://www4.justnet.ne.jp/~nashie-eri/ring3.html
■オリキャラ夢主
04年4月の夢サーチにてヒロイン傾向カテゴリに“詳細設定:あり”を確認。他にも特殊能力、神秘的など平凡夢主には使われないであろうカテゴリが多数ある。そもそもこちらのサーチは「あなた好みのヒロインを見つける」というコンセプトで開設されている。
→
http://web.archive.org/web/20040605103321/http://www110.sakura.ne.jp/~lapis/navi/
02年には詳細な設定のあるオリキャラ夢主取り扱いサイトが多数あったという証言もあり、まだまだ掘り下げることができそう。
■非恋愛夢
02年12月のハリー・ポッター夢のサーチにて友情夢や家族夢のカテゴリを確認。魔法界で暮らす世界観夢の概念も大きかったという証言あり。
→
https://web.archive.org/web/20021225085224/http://www14.vis.ne.jp/~keys/hpds/
■原作キャラBLCPと夢
14年にはBLを応援・傍観したりBLに混ざる夢についての解説が存在する。
→
https://web.archive.org/web/20141117092507/http://lyze.jp/yumemanabu/book/1/view/21
社説
■なぜ夢作品がpixivランキングを埋めるのか?
夢読者の雑食性が現れている、という説を立てたい。
自分の推しではないキャラの夢作品も読むという夢読者は体感多いが、自分の推しカプではないカップリングを読むBL読者は少ないのではないか。
たとえばアンソロジーが出る際、BLCPの場合カップリング縛りか受け縛りが大半だが、夢の場合ジャンルのみ指定でキャラクター自由というのも珍しくない。
ジャンルBL総読者のうち過半数がABを読むということはよっぽどの寡占カプでない限りないだろうが、ジャンル夢総読者のうち過半数がA夢を読むということは十分ありえる。
つまり夢総読者とBL総読者が同じ程度いるとした場合、特定の1作においては夢作品のほうが実質読者数が多く、ブクマがつきやすく、ランキングに昇りやすいのではないだろうか。
この仮説が正しい場合、BL作品はカップリング名のタグからのアクセスが最も多く、夢作品はジャンル夢のタグからのアクセスが最も多くなると思われる。