綾野先生は、いろいろな高名な先生に占術を習われ、現在は東京の新宿を拠点にご活躍されているようです。
その綾野先生の一番下のお嬢様が、今年2月早々、精神的な健康を害されたそうでご自身のブログで2回にわけて、下のように紫微斗数と四柱推命で詳しく解説されています。
◎「娘の精神が壊れた時 大限疾疫宮・命宮・福徳宮の化忌が重なる年」
◎「娘の精神が壊れた時 四柱推命での考察編」
残念ながら、その理由については触れておられませんので、まことに僭越ですが欽天四化紫微斗数と八字からみた原因を追求してみたいと思います。
綾野結麻先生もどうぞご参考にしていただければと思います。
なお、現在はすっかり快復されておられるということで安心しています。
さて、まずお嬢様の欽天四化の命盤です。
今年2023年に精神的な健康に問題が起きたのは、
①2023年は大福冲流福
②大命冲疾厄(大命冲命宮と同じ)で大命より応期のBを飛ばすと紫微<寅宮>。よって最初の軽微な発症は2022年では?
③流疾・大福が武曲C-C
の3点がポイントかと思います。
では、その原因をみてみましょう。
●大福<武曲C-C>
このケースは、平衡で飛星させなくても大福・父母の武曲C→Cが、大奴・官禄の天機→Cと串聯しているので、学校の男友達との恋愛関係とみることができます。
では、つぎに八字の命式で拝見しました。
精神的な問題の発症の原因は、2022年の壬寅にみれます。
流年の天干の壬・食神と月上の丁・正官の丁壬合は化木となり、正官も食神も財に変わるので消えます。
流年の地支・寅と大運の亥が寅亥の合木。
よってこの2022年、壬寅は天干地支とも財となり恋愛心旺盛。
かつ、寅と月支の丑は暗合で、寅の余気蔵干の丙・七殺も寅亥の合で消えるので恋愛不成立となります。
元来、原命式で子丑の合、申子辰の合と2個あるところに、この大運、流年はさらに寅亥の合、寅丑の暗合、そして丁壬の合で多合となり異性関係にも注意の運。
しかし、日干と年上の庚は天徳、月徳貴人、月支の丑は天乙貴人で、ご兄弟姉妹やお母様は貴人の人で、そうした人たちの助力で切り抜けられたともいえます。
このお嬢様の恋愛や男友達の存在は、お母様はじめ周囲の人は気付かないと思います。
それは、月上の丁・正官と流年の壬の丁壬の合と寅丑暗合だからです。
ということで、綾野先生のお嬢様の精神的な健康問題は、失礼ながら片思いかも知れませんが失恋が原因と考えられます。
なお、2023年に発生したみかた(ロジック)については、八字では説明していませんが命式図には書いていますので考えてみてください。
最後に、出生図もここには掲載しませんが拝見しました。
ACが水瓶座で海王星がコンジャンクション。
とても海王星の気質をお持ちのお嬢様ですが、この海王星が月や木星などとソフトアスペクトを成し、天体とはハードアスペクトはありません。
神聖な原理に沿って行動していかれることが幸運への近道。
欽天四化ではBC媒介Dの人。
Dは福徳宮で魚座・海王星と同じ意味と考えます。
綾野先生はじめご家族皆様のますますのご健勝とご活躍を願っています。
【余談】
最近は暖かいというか、日中はやや暑さを感じるようになってきました。
桜に続き、いまはバラやツツジが見ごろですね。
お花の好きな人には、いい季節です。
先日、中国語のレッスンで、「手紙」という中国語は「トイレットペーパー」であることを知りました。(驚き!)
日本語の手紙は中国語で「信」。
同じ漢字でも意味が中国語と日本語ではかなり違うケースがありますね。
占風鐸・オンラインスクール
https://online.e-suimei.com/
主宰 田中宏明
飛星派/欽天四化派の紫微斗数全7講座、または陳老師の八字全4講座
一括お申し込みの方は、10パーセント割引でご受講いただけます。
紫微斗数、八字、進化占星学の3命術による無料鑑定もプレゼント!
お申し込みをお持ちしています⇊
●占風鐸・オンラインスクール へ
●田中宏明のアマゾン著者ページです↓
https://amazon-author-page/
占風鐸・オンラインスクール