工藤会元幹部が撃たれ死亡、福岡県筑紫野市
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8日午後3時40分ごろ、福岡県筑紫野市光が丘3のマンション入り口で「人が倒れている」と110番があった。福岡県警によると、倒れていたのは暴力団工藤会(本部・北九州市)の江藤允政元幹部(65)で、腹部から血を流していた。拳銃で数発撃たれたとみられ、病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
県警筑紫野署は犯行の手口などから暴力団が関与した疑いがあるとみて、殺人容疑で捜査を始めた。
県警によると、江藤元幹部は現場のマンションの住人。1階入り口のオートロック式ドアの内側で、長袖シャツにジーンズ姿であおむけに倒れていた。近くの住民が同日午後3時ごろ、拳銃の発射音とみられる音を複数回聞いたという。
県警によると、江藤元幹部は2008年に引退していた。県警は暴力団関係者と何らかのトラブルを抱えていた可能性があるとみている。
現場はJR鹿児島本線の原田駅から東に約2キロメートルのマンションなどが立ち並ぶ住宅地。付近には小学校やスーパーなどがある。筑紫野署は9日、署員ら約50人態勢で、筑紫野市内の小中学校の通学路を警戒する予定。
福岡県内の発砲事件は今年、建設会社社長や県警の元警部が撃たれ重傷を負った事件などに続き4件目。同県では昨年、発砲事件が全国最多の18件起きたが、今年の発生分も含め県警が容疑者を逮捕したのは2件にとどまっている。
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