今回は英単語を覚えなければならない時におすすめの「システム英単語」について解説いたします。
「シス単」の愛称で多くの方に活用されているシステム英単語ですが、他の単語帳とどう違うのか、どのように活用して勉強すればよいのでしょうか?
システム英単語を使って勉強しようと考えている方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
「システム英単語」とは
「システム英単語」には「システム英単語」と「システム英単語Basic」の2種類あります。
基本的な情報は次のようになっています。
科目 | 英語 |
著者 | 霜 康司・刀祢 雅彦 |
出版社 | 駿台文庫 |
初版 | 1998/10/1 |
レベル | 「システム英単語」:大学受験向け(共通テスト〜早慶) 「システム英単語Basic」:英語初学者向け |
量 | 「システム英単語」 ページ数:404ページ 単語:2000語 多義語:180語 「システム英単語Basic」 ページ数:388ページ 単語:1500語 多義語:170語 |
「システム英単語」の特徴
ここでは、「シス単」の特徴についてご紹介します。「シス単」の特徴は次の2つです。
- レベル順に掲載されている
- ミニマルフレーズで効率的に覚えられる
レベル順に掲載されている
「システム英単語」は5章、「システム英単語Basic」は4章構成となっています。章を進めるごとにレベルが上がり、「システム英単語」の4章では難関大学入試レベルにまでなります。
英単語はどれだけ勉強し続けられるかが勝負の鍵です。いきなり難しい単語が掲載されていると、モチベーションは維持しづらいでしょう。
一方、「シス単」は少しずつレベルが高い単語が出てくるので、勉強のモチベーションも上がりやすいです。また、自分に合ったレベルからでも始められます。
ミニマルフレーズで効率的に覚えられる
他の英単語帳は、単語と例文がセットになっていることが一般的です。一方、「シス単」は例文の代わりに2〜5語のミニマルフレーズが記載されています。例えば「remain」という単語には「remain silent(黙ったままでいる)」というフレーズが載っています。
ミニマルフレーズは上記のように例文よりも短いので簡単に覚えられます。また、単語の使い方も覚えられるので効率的です。
「システム英単語」はどんな人に向いている?
「シス単」の利用をおすすめする人は次のような人です。
- 効率的に英単語を覚えたい人
- 英文を暗記することが苦手な人
- 音声とともに英単語を覚えたい人
1.効率的に受験英単語を覚えたい人
「シス単」は25年分の大学入試を分析し、入試によく出る英単語だけを厳選しています。この1冊があれば、他の単語帳を追加しなくても十分な知識を得らるため、効率的に英単語を覚えたい人におすすめです。
また、レベル順に英単語が掲載されているため、自分に合ったレベルからスタートすることが可能です。自分のレベルや志望校に合わせたスタート地点から始めましょう。
2.英文を暗記することが苦手な人
英単語を覚えるためには、どのような場面でその英単語が使われるのか知っておく必要があります。多くの方は、そのためにも英文と一緒に英単語を覚えているでしょう。しかし、中には長い英文を覚えることが苦手な方もいます。
先述しているように、「シス単」は短いミニマルフレーズがセットで説明されています。ミニマルフレーズは暗記が苦手な方でも覚えやすく、単語の意味を連想しやすい文章になっているので、暗記が苦手な方にもおすすめです。
3.音声とともに英単語を覚えたい人
「シス単」では、音声ファイルデータをダウンロードできます。発音やアクセントを耳で確認可能なため、音声でも英単語を覚えたい人におすすめです。
音声は英単語のアメリカ発音とイギリス発音があります。自分に必要な発音でリスニングの練習をしましょう。
「システム英単語」の難易度
「システム英単語」に載っている英単語をすべて覚えられれば、大学受験で出てくる英単語のほとんどをマスターできたと言っても過言ではありません。共通テストや関関同立、MARCHレベルまで対応できます。
早慶の人気学部や旧帝大を志望している方も、まずは「システム英単語」から始めることがおすすめです。「システム英単語」で基礎となる英単語を身に付け、次に難易度の高い英単語帳でまだ知らない英単語を厳選して覚えていきましょう。
「システム英単語Basic」から始めるべきか?
「システム英単語Basic」は高校基礎レベル向けの英単語帳です。大学受験のために英単語帳を始める方には物足りないでしょう。ただ、「システム英単語」一冊マスターすれば、共通テストレベルの英単語は身につきます。関関同立やMARCH以上の難関大学を目指さない方は「システム英単語Basic」だけで問題ありません。
また、中学生の頃の英単語が定着していない方や英語が苦手な方はシステム「英単語Basic」から始めることがおすすめです。高校基礎レベルの英単語は当然のように入試に出題されます。これらの英単語を覚えていないと、「システム英単語」に取り掛かることは困難です。
ただ、その場合は高校2年生までに「システム英単語Basic」を完了しましょう。「システム英単語Basic」から「システム英単語」に移行することもおすすめですが、時間が足りないことが難点です。受験に間に合わなくては本末転倒なので、できるだけ早く終わらせましょう。
「システム英単語」と「システム英単語Basic」の比較
「システム英単語」と「システム英単語Basic」のどちらを買おうか悩んでいる方もいますよね。
下記の表は「システム英単語」と「システム英単語Basic」の比較を表しています。あなたに合う方を選んでください。
システム英単語 | システム英単語Basic | |
単語量 | 必出単語:2000語 多義語:180語 | 必出単語:1500語 多義語:170語 |
対応レベル | 共通テスト〜私大難関 | 高校基礎〜標準私大 |
メリット | ・私大難関にも対応可能 ・無料で音声データをダウンロード可能 ・最新の入試傾向に沿っている | ・「システム英単語」よりも基本的な英単語が記載されている |
「システム英単語」を使った勉強法
「シス単」は下記の順番で勉強をすすめることがおすすめです。
- 赤シートでざっと確認
- 100個確認できたら同じ箇所を3〜5周
- 500個進んだら一旦総復習
1つずつ詳しくお伝えします。
1.赤シートでざっと確認
「シス単」は赤シートを使って単語やミニマルフレーズの意味を隠して確認していきましょう。
この際、「意味が分かる単語」「あいまいだった単語」「意味が分からなかった単語」に分けます。それぞれ「◯」「△」「✕」に分けると分かりやすいです。
また、ミニマルフレーズも必ず確認しましょう。ミニマルフレーズでは英単語が問題で出やすい形にされています。単語の意味だけ覚えていても使えないこともありますが、ミニマルフレーズは活躍する場面が多くあります。
この際、音声ファイルでリスニングをするとより効果的です。大学共通テストではリスニングの配点が100点になっています。リスニングの重要性は高まっています。
2.100個確認できたら同じ箇所を3〜5周
英単語は1周だけでは身につきません。何度も反復学習をすることで英単語を定着させられます。
「シス単」で100個英単語を確認できたら、3〜5周はしましょう。この際、「△」「✕」の印を付けている単語の解説もしっかり読むことがおすすめです。
3〜5周終えたら次の100語に進みましょう。なお、5周終えて覚えられていなくても次の単語に進む方が良いです。何度も同じ場所を繰り返していると、飽きを感じてしまいます。5周目以降は次の単語に進みましょう。
3.500個進んだら一旦総復習
上記を繰り返し、500個まで終えたら、一旦それまでの英単語を総復習しましょう。上記と同じように、赤シートで意味を隠し、覚えているか確認します。
この際、瞬間的に意味が出てこない単語はもう1度確認し直してください。英語試験では時間が足りないことも多く、英単語を思い出す時間はないと考えたほうが良いです。
この1〜3を繰り返し「シス単」を進めていきましょう。
自分で確認テストを作るのもおすすめ
英単語に時間をかけて勉強できる方は、自分で確認テストを作るのもおすすめです。
英単語帳の欠点として、流れで覚えてしまうことがあります。「この単語の次はこれだ」と感覚的にしてしまうと、いざ英文で英単語を見ても意味を思い出せないでしょう。
確認テストは自分の苦手な単語やあいまいな単語を厳選し、ランダムな順番に作ることがおすすめです。ただ、時間がかかるため、国公立受験など英語にばかり時間をかけられない方にはおすすめできません。
システム英単語Basicの勉強法
「システム英単語Basic」の勉強法は「システム英単語」と同じで問題ありません。「システム英単語」よりも英単語のレベルは低いので、量を重視して早く終わらせられるように意識しましょう。
また、「システム英単語」同様ミニマルフレーズが記載されています。ミニマルフレーズを覚えることで芋づる式に単語を覚えられますので、ぜひ活用してください。
まとめ
英単語1つでも、掲載方法やレベルは様々です。今回ご紹介した「システム英単語」が合わなかった場合も、あなたに合った英単語は必ずあります。
しかし、色々な英単語を試すにはあまりにも時間がかかるでしょう。また、自分ひとりで英単語帳を決めるのは難しいものです。
アガルートコーチングでは、参考書のご相談も受け付けております。さらに参考書をいつ・どのように使うのかもアドバイスしていますので、受験勉強の悩みが解決されます。
いつでもご相談受付けておりますので、お気軽にお声掛けください。
関連コラム:高校生が英語の成績を上げるために知っておきたい勉強法
勉強方法のお悩みにコーチングという選択肢
「コーチング」とは、学習コーチがひとりひとりに合わせた学習カリキュラムを作成し、進捗を管理し、サポートをするサービスです。
塾や予備校などが学習内容を指導するのに対し、「コーチング」では勉強方法や学習計画の指導、勉強についてのメンタルサポートを行います。
コーチングのメリット
コーチングを受けるメリットは自学自習が身に付くこと、勉強についてのメンタルサポートを受けられることなどがありますが、最大のメリットはフルオーダーメイドの学習計画を組み立ててもらえることです。
内申点アップ、志望校合格など大きな目標を達成する上で欠かせないのは、日々の学習計画をどこまで現実的に立てられるか、です。
人によってどの学習計画が見合っているのかは異なってきますので、集団塾や学校が立てている学習計画は一人一人がそれぞれ違う目標を達成するという意味ではあまり役立ちません。
「集団授業の予備校は、大勢の生徒を相手にしているから、自分だけのカリキュラムを提示してくれない」
「個別指導塾は、週1・2回の指導だから、学習サポートに不安がある」こういったお悩みがある方には特におすすめのサービスとなっています。
コーチングの流れ
アガルートコーチングの特徴
アガルートのコーチングでは、「毎日」正社員のコーチが生徒に進捗をヒアリングし、学習指導を行います。
進捗管理から指導までオンラインで完結でき、時間や指導の効率化だけでなく、安全衛生の面からも安心です。
内申点、偏差値アップという「結果」「成績上昇」にもこだわります。
また、学習の進捗状況を保護者にも共有し、定期的にコーチとの面談も設定するので、保護者の方も安心して学習を見守ることが可能です。
入会金、管理費、教材費、講習代などの費用は不要です。毎月末に翌月以降の実施を判断することができるので、お気軽にお申込みいただくことができます。
毎日正社員コーチが学習進捗を把握、オンライン上でマンツーマン指導
無料受講相談で1人1人に合わせた学習計画を作成します!
個別指導とも家庭教師とも違うコーチングって?1週間の無料体験実施中!