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言わずもがな、麻雀には色々なルールがある。
フリー雀荘のルールひとつとっても、面前祝儀の店と、東風戦の祝儀比率の高いところでは立ち回り方に大きな差が出てくる。とは言っても、それは「ルールが違うから」というだけでなく、「相手の戦い方が変わってくるから」という部分も大きい。
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面前祝儀の店
面前祝儀の店というのは、仕掛けが少ない場所だ。
そのためか、面前祝儀のお店にいる人達というのは、あまり「汚い仕掛け」をされることに慣れていないところがある(と勝手に思っている)。人は、見慣れないものを見ると警戒する。そのためか、仕掛けに対して必要以上に絞られることが多いと感じる。
例えば、3巡目に発バックでカン8mのチーから入ったとしよう。鳳南では、「ポンで済むうちに」理論でみんなバシバシ役牌を切ってくる。対して面前祝儀の店では、役牌が全く出てこなくなるとは言わないが、字牌の出が30%オフくらいになってしまう。
↑たとえばこんな仕掛けは、鳳南以上に餌食になることが増える。
これは結構大きな差で、仕掛ける側になると結構キツイものがある。絞られて絞られて、やっと白が出てきたと思ったら、白が横に曲がってリーチ宣言されたりする。
タンヤオ仕掛けも同じだ。上家がやたら絞ってくる事が多いため、2副露してイーシャンテン、みたいな仕掛けが餌食になりやすい。変な仕掛けにはケアしてもリーチにはそこそこ割りとラフに押したりするので、テンパイしないままリーチを受け、あたふたしている間に2軒目のリーチが襲い掛かってきたりすることが多い。
これを防ぐためには、面前祝儀の店では普段より少し「キレイに打つ」ことを心がけると良いだろう。鳴いた方が良さそうだけどまあ鳴かなくてもいいか、くらいの牌をふかすことで、手詰まりの回数はかなり減るんじゃないだろうか。郷に入ったら郷に従え。従わないと死ぬのは自分だ。
祝儀比率の高いところ
面前祝儀と対極を為すのが、鳴き祝儀で祝儀比率が高く、赤や金がいっぱい入っている店だ。
こういった店では、大体どんな仕掛けをしても被せられる。そりゃ赤と金晒していれば多少は警戒されるが、ドラの9ポンから入っても、皆ガシガシ役牌を放り投げてくる。「鳴かれようがなんだろうが知るか、赤持ってる俺がアガるんだよ!!!!」とばかりに、みんな仕掛け返してガリガリ押し返してくるのだ。
こういった場では、ある程度傍若無人に、強引に手を進めていっても何とかなるところがある。変に見た目を気にして仕掛け損ねると、どうしても一手遅れになりやすい。
↑もうこのくらいで仕掛けて行かないとアガリ逃しが増える。
ただだからと言って、赤も金もない手でガシガシ前に出て行くと、やっぱり餌食になりやすい。特に煮詰まった局面での愚形リーチだ。リーチVS仕掛けのめくり合いは、どうしても仕掛け側に分がある。赤や金を持った仕掛けは押し返してくるので、あまり弱い待ちでぶっこむと、返り討ちに遭いやすい。
鳳南
上二つの場と比べると、天鳳の場は自分が目立つことが有利になりやすい、という風に感じる。
ルール上、親のリーチにはやっぱり打ちづらいし、ドラポンなどの怖い仕掛けにはみんなオリてくれやすい。放銃さえしなければとりあえずの平和は保たれるのだから、当然と言えば当然。触らぬ神に祟りなし。
特にラス目の親リーなんてこの上ない抑止力だ。とりあえずかけておけば場が止まる、みたいなところがある。かなり特殊な場であると言っていいだろう。
また、「鳴かれるだけならいくらでもどうぞ、最後の一牌は打たないよ」という意識が強いので、役牌のドラが散らばったりするとこんな感じの展開になりやすい。自分が手になっていても我慢する事が正着になりやすいため膠着しやすく(日本社会かよ)、テンパイ料などの細かい加点・失点で差がつきやすいのが天鳳の特徴だ。
こうして見てみると、「面前祝儀だから面前が強い」「祝儀が高いから直線的にアガリに行く」「天鳳だから放銃を避けて打つ」という単純な話だけでないことがわかるだろう。我々は爆打と対戦している訳ではなく、相手は人間なのだから、相手の打ち筋によって自分の打牌も変わって当然。自分が打つ「場」ごとに、最善のバランスを導き出して行けると良い。
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