染め手は非常に強力な手役だというのは今さら言う必要もないだろう。その代わり、待ちや進行具合が相手からわかりやすいため、相手からはケアされる。そして、ケアされない方が有利な局面もあれば、ケアされた方が有利な局面もある。「相手からどの程度ケアされるか」をうまくコントロールし、染め手の成就率を上げるポイントをまとめた。
目次:
1.(重要)鳴けないと厳しいかどうかで河の見せ方を変えろ!!
2.余りなしのテンパイなら空切りを!!
3.全然テンパらなさそうなら一枚余らせろ!!
4.(重要)自分が染めの時の、相手仕掛けへの対応
(重要)鳴けないと厳しいかどうかで河の見せ方を変えろ!!
例えば自分の河がこんな露骨なピンズ染めの河だったとしよう。
ここにピンズを一枚余らせるかどうかで、テンパイに見えるかどうかがかなり変わってくるというのは言わずもがなだろう。この時ピンズを余らせるた方が良いかどうかというのは、自分の手によって変わってくる。
ケース1.自力テンパイが見込める手の時
自分の手牌がこの手↓(西、北はオタ風)
両面両面のイーシャンテン。現状2000点、チャンタがついてやっと3900のホンイツ。この場合は5pを余らせ、ホンイツ完成しましたよアピールをした方が良い。ドラドラなら微妙だが、どうせアガれなくてもそこまで痛くない手。それならばここで5pを切ることで他家にピンズを切れなくさせ、後から自力ツモでテンパイすることをもくろむ方が良い。もちろん孤立牌の安全度も込みで。
ケース2.鳴けないと厳しい手の時
自分の手牌がこれだった場合はどうだろう。↓
この場合は、まだ4pを切らず、北を切っておき、ホンイツまだ完成してませんよアピールをした方が良い。どこかをポンしてポンテンを取りたい手だが、4pを切るとみんなピンズも字牌も切らなくなってしまう。これはこの手の場合は非常に大きなマイナスだ。北を切っておけば、「どうせまだイーシャンテンだろ!!」と舐め押ししてもらえ、どこかのトイツ一つくらいは鳴ける公算が大きい。超絶アガリたい手につき、危険牌を一枚置いておくデメリットよりも、ポンしやすいメリットを重視したい。
余りなしのテンパイなら空切りを!
自分の河と手牌がこれ↓
今1pをツモってきたところ、西を切るか1pを切るかの選択だが、これは西を切った方が良い。その色が余っていないホンイツテンパイは非常に強い(鳳凰卓のような仕掛けが多い卓ならなおさら)。どうせまだ張ってないだろ、と、36pが切られるチャンスをなるべく逃さない。
全然テンパらなさそうなら1枚余らせろ!
gc@激辛さんの牌譜より。ホンイツで仕掛けたが、全然まとまらずリャンシャンテンのまま。こういう時はもうアガリを諦め、ブラフに徹したほうが良い。相手をオロさせ、流局率が高くなるように行動する。全員ノーテンで流局したら大もうけ。
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(重要)自分が染めの時の、相手仕掛けへの対応
自分が本手の時は気にせず押せば良いが、上記のようなブラフ仕掛けをしている時に相手から仕掛け返され、相手のテンパイ濃厚・・・というようなこともあるだろう。この場合、自分がテンパイ臭を出したまま安全な牌を切れればいいが、そうでないなら、なりふり構わず受けに回った方が良い。ブラフはなるべく失点しないためにするわけなので、自分が放銃してしまったら台無しだ。
自分がブラフをかましていたところに仕掛け返された局面。こういった6pで放銃してしまっては元も子もない。策士策に溺れるとはまさにこのこと。手痛い満貫の放銃となった。
特に、相手が自分の染め色を切ってきた場合には赤信号。相手の方に本手が入っている可能性が高いので、自分がノーテンだとバレバレで良いので、ひたすらにオリましょう。
また、染め手に対し一度回った人のテンパイ形は、染め色の待ちになることが相対的に多くなる。
例えばこんな例(形式テンパイだが・・・)。対面の仕掛けにピンズが切りきれず、回っていたところに6mが切られてチーしたところ。ここからは2m、5sと切っていくため、必然的にピンズ待ちのテンパイとなる。
これなんかもそう。みんなこの仕掛けにピンズが切りきれず、ピンズを抑えたテンパイ形になっている。
染めは本当に強力な手役だ。うまく使いこなせるかどうかで、成績も結構変わってくることだろう。
①自分が自力テンパイできる手かどうかで捨て牌を変えろ!
②染めの人が目立っている時は、みんなその色待ちになりやすい
この2点が特に重要だ。
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