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鳳南のポイント配分は、「90-45-0-XXX」(XXXは段位によって変動)となっている。2着から3着に落ちるマイナスと、2着からトップに上がるプラスが同じなのだ。
フリー雀荘のルール(ウマ1-2、1-3)では、2着からトップに上がるプラスが非常に大きいため、現状2着目からは3着落ちをあまり厭わずにトップを狙いに行く打ち方が得になりやすい。だが鳳南では、2着もそこそこ偉いため、現状2着目ならば「2着を狙いつつ、トップ取れたらラッキー」という打ち方が得になりやすい局面も多くある。
その中でも難しいのが、「親被りでトップが転がり込んでくるかもしれない2着目」の時の押し引きだ。
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こちらはトトリ先生19歳さんの牌譜より。南3局。トップ目とは700点差、3着目とは13700点差。
オーラスをトップ目で迎えたいとなれば、是非ここでアガっておきたいところだが、4巡目にして3着目からリーチ。宣言牌の赤5mをポンすれば69pテンパイだ。この局面、あなたならどうする?
トトリ先生の選択は「ポンせず」。すぐに北を引いて自力テンパイしたが、ここも勝負を避けてオリを選択。
この巡目での両面テンパイであれば、和了率は放銃率の倍近くになるはず。それでもテンパイを取らなかったのは、「ノーリスクで次局トップになれる可能性が結構高い」からだろう。
押せばアガリ切れる公算は高いが、3着に落ちるリスクも十分ある。自分がオリてトイメンのツモアガリを待てば、ノーリスクで次局をトップで迎えることが出来る。流局や、ラス目がリーチに倍満以上放銃、というパターン以外は、オーラスを2着以上、結構な確率でトップ目で迎えることができるのだ。このポンテン取らず→テンパイ取らずはかなり意外だったが、それだけ「ノーリスク」というのがでかいということだろう。例えばこれが上家からのリーチであれば、ポンテンをとったんじゃないだろうか。
信濃の荒法師さんの牌譜より。オーラス、上位三人競りの局面、即座にペン4sテンパイを入れた。すぐにアガれればいいが、長引くと押し引きに悩まされそうなところ。
トイメンからリーチがかかり、一発目の3mこそ切り順で押したものの、6pを掴んですぐに撤退した。トップ目と800点差、3着目と2600点差のところ。これもトトリ先生19歳さんの例と同様、トイメンがツモったときに2着になれる可能性が高いからだ。(700-1300,800-1600以外は2着)
親被りでの繰り上がり2着がなければ、アガればトップ、オリればほぼ3着のため、片アガリとはいえ流局まで押し切る局面だろう。だが、この点差であれば、オリていれば大体2着以上。逆にかなり押し得なトップ目が1300や2000を放銃すれば、ラッキートップが転がり込んでくるのだ。となると、両無筋の6pを切って前に出るのはちょっと得策じゃない気がしてくる。
親がツモって、2着で終了。トップを取り逃さないことは非常に大切だが、2着の45ptを取りこぼさないことも、天鳳においては非常に大切なことだ。
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