法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

NPO若者メンタルサポート協会の小杉沙織氏によると、自団体への監査も厳しくなったとのこと

NPO代表の一方的な主張を信じられるのなら、本来それで終わっている話ではないか - 法華狼の日記

小杉氏は「ナニカグループ」なる陰謀論的な集団を対象にふくめた「措置費用」としてカンパを求めている。

暇空さんの言葉を借りますが、ナニカグループと呼ばれる人たち
また、共産党支持・colabo支持と名乗られる人たち
その他この件での誹謗中傷や攻撃に対する
措置費用

上記エントリで紹介したように、同じように若者への支援活動をしている小杉氏はColaboへの陰謀論に同調し、「毎年数千万円も何億も必要ありません」と経費への疑問も主張していた。


しかし数週間後の小杉氏は、自身が理事長をつとめるNPOへの再調査について愚痴りはじめた。


去年一年頂いた休眠預金基金。毎月面談もしてチェックされてたはずの報告書を今になって色々指摘されるというのが2月末になっても続いてるんだが、ちょっと愚痴らせてほしい…
8月に地域創生をする地方の街に若者を連れてリポートした際、古民家に食事込みで1泊1人12000円と言われ支払い領収書も当然→
→提出して月次面談でも何も言われなかったのに今になって、その内訳と1時間あたり単価はと食事代をご教示下さいって…1日1人12000円って言われて払ってるものに対して内訳とか単価とか食事代とか本当今になって何なん⁉️って、colaboの1億円貰って1人しか入居してない事実知ってから本当納得いかない!

小杉氏が賛同しているだろうColaboへの監査請求も、チェックされてたはずのことを後から色々指摘させることだということに気づいていないのだろうか。


もっとも、会計を精査しなおすことの負担を愚痴るだけで、若者メンタルサポート協会の会計にはまったくミスがなかったというなら、小杉氏の立場ならColaboのミスを批判することはできるかもしれない。
しかし小杉氏は、音喜多駿氏と西村ひろゆき氏の見当はずれなColabo批判ツイートに同調するリプライのなかで、なぜか自団体の「杜撰」さを説明していた。


都とcolabo、この対応はいくらなんでも酷いな。国の受け止めも確認する。

>今回の調査過程において、都職員が団体を訪問し、本事業に係る支出の根拠となる領収書原本の提示を求めた際、団体側から領収書の一部の提示がなされなかったことは、仕様書の規定に反しており、団体に対し改善を指示する


一般社団法人Colaboが東京都に「領収書は無いけど金をくれ」と言ってた。
東京都は領収書なしで金を払ってた事が判明。


去年受けた休眠預金基金、7月にした支払い1件を後から12月に計上したけどその月に精算しないと認められないと言われ自腹で返金精算した

もちろん領収書があっても、です

たとえ領収書があっても、本来認められる科目であり予算内であっても、その月を超えたら認められず返金

色々混乱してます…

説明を読んだ印象としては、Colaboに要求されている厳密さが適応されるなら当然の結果だろうし、返金せざるをえない状態になった時点でColaboに信頼性で劣る団体だと感じてしまう。
もちろん基金の性質によって良くも悪くもきびしさは異なるし、経費が認められるかどうかも一般的にあいまいな領域があり、若者メンタルサポート協会とColaboの事例を単純比較するべきではないだろう。
しかし個人を特定するかたちでの領収書は示せないというColaboの方針もまた、監査結果ですら「本事業の特性上やむを得ない事由があることは理解できる」*1と留保するくらいあいまいな領域であり、いったん東京都も経費として認めていた。
Colaboが個人を特定するかたちでの領収書は示せない方針をつらぬくため経費からはずしたことを思えば、同じように経費からはずされただけで小杉氏が混乱する意味がよくわからない。
下記ツイートのような陰謀論にそまったことで、きびしさが敵味方で変わっていると思いこんでいるのだろうか。むしろ小杉氏の同調した動きがそのまま小杉氏にも適応されただけだと思うが。


これ以外にも、後から急に作成しろと言われた資料に対して揚げ足取るような追加作成の指示があったので、耐えかねて「やりますけど、colabo問題で声上げてる私への上層部からの指示ですか?」って思わず返信したわよ!

本当に何で当初作成しろって指示ないものを年間報告終わってから色々言うのかねー


さらに小杉氏のnoteを読んでいくと、過去に助成金をもらおうと行政書士に依頼した時の失敗談でも「杜撰」さがうかがえる。
行政書士から訴えられた話|小杉沙織【生きづらさを抱える若者へ贈るブログ】|note
採択されなかった時にいくら支払うかも考えていなかったり、次に採択された時も成功報酬が助成金から出ると思っていたりしたという。

助成金が採択されなくても
16万円も支払わないといけないことすら
私たちは知らず
そもそもその話も聞いておらず
「自分が連れてきた責任もあるし」
と元夫がそのお金を支払った。

65万円の成功報酬の請求が来る。


でも、実際に採択された助成金を確認しても
その中から支払える資金も項目も全くなく
困って行政書士に問い合わせたら
助成金からなんて支払えませんよ、
そんなの常識ですよ」
そう冷たく言われてしまった。

念のため、手さぐりで支援団体を運営する難しさを感じさせる興味深い体験談ではある。証言を信じるなら、行政書士側にも問題があるだろう。
しかしながら、このような経験をもちながら他団体の「杜撰」を批判したり、助成金をえている他団体もまた運営に苦しんでいる可能性を想像できなかったりする小杉氏は悲しい。


そして小杉氏は「現場の切実な声」として、他県の子供を受けいれたがらない児相職員の問題を告発していた。小杉氏はColaboの問題と思い違いをしているようだが。


大した話じゃないけど、これも都の児相職員さん達が困ってた話ですが…

colaboからの受け入れ要請を他県の子だったので対応できず断ったら「じゃあ議員から電話させます」と仁藤さんに言われ、その後共産党の議員から電話があったと…

どうしてここでもシェルターを使わず、深夜のタクシー呼出同様→
→児相に無理を言うのか?しかも共産党議員まで使って…

議員を使うとか私は絶対やらないけど、そもそも「議員に相談します」じゃなくて「電話させます」ってどれだけ仁藤さんは権力持ってるのか、すごい話だなと

colabo攻撃してないのに擁護派から叩かれまくるので、現場の切実な声をおひとつどうぞ

小杉氏はColaboのシェルターが何十何百とあるとでも思っているのだろうか。むしろ少ない部屋に多人数を収容している「タコ部屋」だというデマを流されて困っていた*2ことすら知らないのだろうか。
証言がどこまで正確かはともかく、子供を保護するために奔走する仁藤夢乃氏と、子供の保護を断われないことを困ったことと考える小杉氏を比べれば、前者の支援団体に寄付や補助金があつまるのも当然だろう。