【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
戦国武将の中でもトップクラスの人気を誇る織田信長。これまで、室町幕府を滅亡に追い込んだイメージから「伝統的秩序の破壊者」と語られてきました。しかし、近年の研究でその認識が変わっています。中村雅俊さんが、東京大学史料編纂所教授で信長研究の第一人者・金子 拓先生とともに信長ゆかりの場所を訪ね、3つのキーワードをもとにその人物像を紐解きます。
1つ目のキーワードは「大うつけ」。若き日はだらしない身なりで仲間と町を闊歩し、父・信秀の葬儀の時には位牌に抹香を投げつけるなど、周りから常識外れを意味する「大うつけ」と呼ばれていた信長。そのキーワードを紐解くために訪れたのが大徳寺の塔頭・黄梅院。信長は大うつけだったのか。さらに住職がおすすめする秀吉が利休に造らせた庭園や、滅多に入ることができない茶室を見学します。2つ目のキーワードは「足利将軍」。信長が天下統一のために15代将軍・足利義昭を追放し、200年以上続いた室町幕府を滅亡に追い込んだと語られてきました。足利将軍家の菩提寺・等持院で、信長の「足利将軍」に対する意外な思いに驚かされます。そして信長を神として祀る建勲神社へ。ここで紹介する3つ目のキーワードは信長が掲げたスローガン「天下布武」。「天下布武=武力で全国を統一する」と思われてきましたが、ここで明らかになる「天下布武」の真意と、信長が目指した理想の世とは?天下布武の印判が押された本物の書状を特別に見せていただいた雅俊さんは思わず……。最新研究により見えてきた織田信長の新しい一面をご堪能ください。
旅人:中村雅俊(俳優)