赤の入っている現代麻雀では軽視されがちな「チャンタ」。赤こそ使えないものの、ちょっともう1翻つけたいな、なんて時や、バラバラの手からなんとかアガリ切るときなど重宝する。
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たとえばこれは〓いちはら〓さんの手。北ポン→中ポンの棒テンコースなら2000点~2600点といったところだが、
ちょっと遠回りしてチャンタをつけて、1300/2600のアガリ。この打点差はかなり大きい。途中で役牌が重なれば満貫まであった。
こちらはゆいちゃんのパパさんのチャンタ。ドラ3ながらバラバラの手牌。鳴いて手を進められることを重視し、中張牌バラ切りでチャンタに寄せることで・・・
なんとかこんなテンパイに持ち込み、アガリをもぎ取りに行く。
うまく使えるとちょっと幅が広がるチャンタ。そんなチャンタについて、その作り方と、チャンタ仕掛けの読み方を考えていこう。
①チャンタの手作り:字牌より2378を残せ!
こちらは天鳳位・ウルトラ立直さんのチャンタ作り。
この手牌、7sや8mに手がかかる人もいるが、守備力等のことはとりあえず置いておいて、チャンタの棒テンならば打白だ。白切りのロスは白の3枚だけだが、7sを切った場合には89sの8枚がロスになる。この差はとても大きい。打点面に関しても、白ポンの1翻は、純チャンになる1翻とイーブン。受け気味のチャンタならともかく、アガリたいのなら打白とするべきだろう。
ただ、当然ながらいつも字<2378の優先順位で残せばいい、というわけではない。
今回は雀頭があるから2378を残すことになるが、もしこれが
こんな雀頭のない手だった場合には、8mなり7sなりを切って、孤立の白を残す。8mや7sの横伸びではシャンテン数が進まずグダグダになるだけだが、白の縦引きならピシッと形の決まったイーシャンテンになる。
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②チャンタ仕掛けの読み方:チャンタはかなり読みやすい!
チャンタに使うことができる牌の種類は、タンヤオより多い。タンヤオに使える牌の種類が21種(各色の2~8)なのに対して、チャンタに使える牌の数は25種(1~3,7~9、字牌)だ。
種類が多ければバリエーションが増え、読みづらくなる・・・かと言えばそんなことはない。むしろ、ポン、ポンで仕掛けられたタンヤオよりもよっぽど読みやすいといえる。
すでに仕掛けているところのブロックはほぼ通る
字牌はとりあえず置いておくとして、純チャンの場合で考えてみよう。
純チャンの5ブロックを作ろうとした場合、
マンズの下(123) マンズの上(789)
ピンズの下(123) ピンズの上(789)
ソーズの下(123) ソーズの上(789)
の6箇所から5ブロックを作り出すことになる。が、基本的に、一度仕掛けている箇所については、そうそう待ちにならないと考えてよい。例えば・・・
こんな仕掛けが入ったときは、789s、123pはほぼ通ると考えて良い。
ピンズはラスト一枚の1pを持っていなければカン2pやペン3p待ちにはならず、また1123pから1pポンして1pの片アガリになるというのは考えづらい。
ソーズについては、7889sから9sを仕掛けてペン7sが残っていたり、なんてパターンはあるにはある。が、レアケースとはいかないまでも頻度はかなり低いので、789sもほぼ通ると考えて良いだろう。9sだけは単騎やシャンポンもあって少し危険度が上がるか。
序盤に19を切っているブロックはほぼ通る
チャンタ仕掛けが早めに1や9を切っている場合、その部分の123,789は通ると見て良いだろう。
例えばこんな捨て牌でこんな仕掛けの場合。
今7mチーして発が出てきたところ。その前の手出しツモ切りは、とりあえずあまり考えなくて良し。
この場合、1mが早めに切られているというだけで、23mがかなり通しやすくなる。
2mが刺さるならカン2m、3mが刺さるならペン3m。だがそれらに刺さるとしたら、113mから1切ってカン2m固定、もしくは112から1切ってペン3m固定していることになる。これはかなり考えづらいところだ。
となると、「一度仕掛けたところは待ちになりづらい」の法則と合わせて、123s、79pと字牌以外は、ほぼ通ると考えて間違いないだろう。逆に言えば、当たる牌が限定されている分、123s79pと字牌は、相当危険度が高いと考えてよい。中盤にもなれば枯れている字牌もいくつかあるだろうから尚更だ。
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