【達人の一打】ASAPINさん⑥ 競り合いを制するための、遠くて安い鳴き





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おてんほいの皆様ご機嫌うるわしゅう。本日もASAPINさんの牌譜です。ASAPINさんの牌譜を見ていると、遠くて安い鳴きが結構多いんですね。ただ、そのどれもが理にかなっているというか、点棒状況や場況に合わせてうまく鳴いているものなんですよ。もちろん結果的に上手くいくかどうかは別物ですけどね。クソ鳴きは今時なかなか流行らないですが、うまく使いこなせば競り合いに強くなること間違いなしです。ASAPIN先生に今日もお勉強させていただきましょう。




57上家がzeRoさん、下家が黒猫@ぺろぺろ☆こと兄ピンさんという地獄のような卓。地獄卓に巻き込まれた対面の方はもうすでに息してない。兄ピンさんが突き抜けている。という点棒状況の南2局。親ということもあり、2900のアガリがそこまで偉いわけではない局面だが、6pチーの食い延ばしから入った。

非常に不安定な鳴きで、平面だけで見るとトップ率を上げろ!の記事の悪い例のお手本みたいなチーなのだが、当然ASAPINさんクラス、そんなことはわかった上でチーしている。
ASAPINさんがチーに踏み切った理由を速度、守備力、打点の3点で考えると、次のようになる。

①速度→上家の手牌進行に合わせる必要あり。
上家が第一打の発→2巡目に打6p。これは上家の手が早い、もしくはコネコネ系の高い手を作りに行っている、のどちらかであるケースの可能性が高い。とすれば、どちらのケースであれ、今後中張牌が多く切られる可能性が高い。つまり、一個鳴いた後も中張牌を鳴ける可能性が高いのだ。ましてや、2順目の6p切りであればzeRoさんの手牌構成は、①6p周りのピンズで面子完成②6p周りを持っていない のどちらかの可能性が高い。→後から58pも鳴ける可能性も高い。

②守備力→平場よりも守備は軽視して良い局面
ラス目とトップ目が抜けてしまい、2,3着争いの色が濃くなってきている点棒状況。上家のzeRoさんは手が早い可能性が高いわけだが、zeRoさんから攻撃がきたとして、すんなりオリている場合ではなくある程度戦わなくてはならないところだ。それならば守備力が多少おざなりになっても良しという思考か。
他二人についても考えてみよう。トップ目の兄ピンさんはぶつけるというよりもかわしに来るだろう。手牌を短くした後に対面からリーチが来ると困るが、安牌なくやむなく対面リーチと戦うことになったとしても、対面から2900直撃ならゲームセットだ。積極的にめくりあいたい相手ではないが、まあそれほど見合わないめくり合いでもないだろう。

③打点→今後の展望を考えると意外とでかい2900
2900上がって残りの3局を2着で乗り切れるか、というのが問題になってくるわけだが・・・。
下家→南3局の親番以外は割とスピード重視で流しにかかる。後手を踏んだらさっくり降りる。
対面→ある程度打点のある手を作りに来る。
ここで仮に1000オールを上がった場合、ゼロさんとASAPINさんの差は6900点となる。下家が流しに来ることと、ラス目リーチが来たらzeRoさんはオリざるを得ないことを考えると、この差は意外と大きい。さらに、席順もASAPINさんに味方している。次局以降、下家の兄ピンさんが仕掛けだしたらアシストしていくことで、隙を与えず局流しに専念できる。

こんな感じの事をASAPINさんは意識的に考えているところもあれば無意識で処理しているところもあると思うのだが、恐らくはこんな感じだろう。もちろん、ASAPINさんクラスもっと色々考えていたとしても何らおかしくないが、凡人が考えられるのはこれくらいだ。

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さらに3sも出来メンツチーして中張牌をかき集める!!メンツが足りない中で、浮き牌6sが出来るのは大きい。60

ASAPINさんの現張りで5200聴牌をしていたzeRoさんからの直撃。大きな大きな2900点直撃となった。

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牌譜:http://tenhou.net/0/?log=2016042002gm-00a9-0000-083df42c(2位)




 

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