以前、何度か取り上げた秋田のにんにく十段の牌譜。
ここのところ天鳳は不調を引いているらしいのだが、久しぶりに牌譜を見てみたらやっぱり面白かったので取り上げてみる。秋田のにんにくさんとすずめクレイジーさん、この2人の牌譜の面白さはガチ。
広告
まずはこの局面。親番でドラが中。2pポンしてドラの中バックのテンパイを取るかと思ったが、取らず。ピンズ下の場況がいいことと、上家・下家と、自分の河が変則手風味なのが気になっただろうか。河が目立つため、2pポンから入ると中がかなり出てきにくくなりそうだが、中ポンの12pシャンポンならかなりアガれそうだ。チートイでのテンパイもあるためワンスルー。
中は山にいた。リーチに受け気味だったが、中が出てくるならポンして押し返しを選択。待ちは悪いが、アガればかなりトップが近付く。安全牌を無くして立ち向かうだけの価値はあるだろう。
南2局。ラス目の上家のドラポン2フーロが入ったところ。現状2着目だが、ピンフテンパイからちょろりちょろりと押していく。
テンパイを崩したが、再度テンパり返す。役なしだが、赤を切っている上家には36pは通るだろう・・・というのは安直だ。
切らない。4sが通ってからずっとツモ切りのため、7sを選択。7sが愚形で刺さることはほぼないだろう。
上家の赤5p切りはここからのツモ切り。天鳳では祝儀がないこともあり、ドラポンで満貫確定している手牌での赤引っ掛けなんて常套手段だ。安易に6pを切ってしまっては、十段の名折れだ。
西家からリーチがかかっている局面。現物は4mのみ。ここから秋田のにんにくさんは何を切っただろうか。
現物の4mではなく、筋の1mから切って粘る。これは発想になかった。まだまだ筋がたくさん残っていることもあり、ピンズ、ソーズの両面が入ったら8sくらい押してみよう、という感じだろう。現状のメンピンのイーシャンテンでは8sは押しづらいが、タンヤオ三色のイーシャンテンになれば8sくらい押してもそんなに怒られないだろう。押し返したいなら、押し返せる手牌を作る。
秋田のにんにくさんの牌譜を見ていて思うのは、「この人はどうやって麻雀覚えたんだろう・・・」ということだ。最後の1m切りなんて、通ってない牌を切りながら2シャンテンに戻している。デジタル志向の人には思いもよらない一打だろう。こういう一打は、教科書を読んで、麻雀をシステマティックに捉えていたら決して浮かんでこない。実戦の中で工夫を凝らすことでしか生まれてこないはずだ。やっぱりこの人の牌譜は、面白いんだよなあ・・・。
↓役立ったらクリック!!
麻雀ランキング
広告
関連記事
- 【天鳳戦術】テンパイtoテンパイの仕掛けを見破れ!!実戦編
- 【達人の一打】ASAPINさん⑨ 真っ直ぐに手を進めることの重要性
- 【天鳳】秋田のにんにくさん VS ニャッピー夏目さん 十段と元十段の高度な駆け引きを見よ!
- 【フリー雀荘自戦記】マーチャオ研究所3
- 【達人の一打】shoot39(一蓮峻潤)さん ラス回避率を高める、流局間際のファインプレー
ピンバック: セオリー・システムから外れた打牌をするということ | 鳳南研究所(天鳳ブログ)
ピンバック: 【鳳南研究所】セオリー・システムから外れた打牌をするということ | 麻雀ウォッチ