鳳凰卓というフィールドは、「ある程度」洗練されたステージだ。
牌効率とか、初歩的な読みといったような、基本的な知識は大体みんな持ち合わせている。この部分ではそれほど大きな実力差はつかないんじゃないだろうか。
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それよりも大きく差がつくと思うのは、「実践力」の部分だ。具体的に言うと「場を見る力」「見えてる情報への対応力」この辺は、鳳南に生息している打ち手の中でも、相当な差がついているんじゃないか。このへんは、ある意味で「出来て当たり前」の部分であって、できないことに対して「何やってんだ」と言われることはあっても、出来たことに対して賞賛されることはそうそうない。「ミスを減らす」みたいなそういうもんだし。だけど、そこでのミスの回数の差が実力を分けていることは、ちょっと否定し難い。
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場を見る力・場況対応力
「場を見る」というのは麻雀の基本だが、完璧にこなそうとするとこれは思っている以上に難しいことだ。私自身も全然できていない自覚がある。
個人的には、場を見る力が人より秀でていれば、多少腕がイマイチでもかなり優秀な成績を叩きだせる、とすら思っている。
なんで強いのかよくわからない強者って、いるじゃないですか。なんで成績良いんだろ、と思ってその人の牌譜を見てみたりすると、場を見る能力・対応力がずば抜けている、なんていうパターンが結構多いんですよね。
例えば、ごく単純なこんなの。
例えばこんなメンタンピンの3メンチャン。マンズの場況が鉄板じゃないですか。
と、見せかけてダマ。良く見ると、3メンチャンとはいえ残り4枚しか残ってない。点棒状況的にはダマで十分な局面、ここはダマ。
こんなの当たり前やろ!!と思うかも知れないが、3メンチャンになるとアドレナリンが出すぎちゃって、こういうのをカッチリできないのって結構見かけるんですよ。かく言う私もそうなんですけど。そもそもがこの形、「3メンチャン」とか言いながらも元々9枚しかないんで、純粋両面とほとんど変わらないっていう。
もちろん、残り4枚しかないことを認識した上で、それでも場況で曲げやろ、ってリーチするんなら全然良いと思うんですよ。「3メンチャン!!ハフハフ!!なんかまあまあ切れてるけどええやろ!ヘイッ!!」って曲げるとなると危険だな、っていう。カウンティングだって実力。
「読み」もその一つ
「読み」も場況対応力の構成要素のうちの一つと言って良いだろう。適切な読みによって、他人が切れない牌を切って斬り込んだり、逆に他人が切ってしまう当たり牌を止めたりできれば、必ず成績向上につながる。
しかし、「読み」も知識があるだけでは意味が無い。実戦で使えないと意味が無いのだ!「”わかる”と”できる”は大違い」なんて良く言うが、読みというのはその最たる物なんじゃないだろうか。制限時間内に思考を整理しなきゃいけないわけだから、わかっているだけではできなくて当然。何度も何度も思考を繰り返していかなければ使えるようにはならない。
例えばこんな恐ろしい3副露。ここに対して・・・
こんな恐ろし~い5sをぶっこめるかどうか(これは木原さんの牌譜より。この記事参照)。これは制限時間内に読みきるのがとても難しく、また巡目も深いため自信がなければオリてしまいたいところだ。が、自分の読みに自信があるからこそ叩き切っていける。アガリ率は低いが、これを積み重ねて何回かに一回アガれれば、間違いなく他人よりも良い成績を残せるはずだ。
場況を見ることの大前提は、「しっかり集中して打つ」ことだ。テキトーに打っていて場況が見られるはずないし、読めるはずもない。「コンディション管理」というのも、結構重要なことなんじゃないだろうか。
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