シュートさんがオレを取り上げろ取り上げろとうるさいので、しぶしぶ一蓮峻潤さんの牌譜から特集する。
以前、この記事で「手牌狭めすぎ病」について書いたが、シュートさんの序盤の進行は、誰よりも字牌を並べる進行が多い。とにかく19牌を残して役牌を切ることが多いのだ。これについて気になって、シュートさん本人に聞いてみた。
聞いてみると、字牌と19の切り順については、どうやらリーチまで行けるかどうかをメインで考えた進行が多いようだ。
シュートさん「字は人に利用されんじゃん だから先きるようにしてる」
シュートさん「ぎりリーチいけそうと思ったら打点にもよるけど役牌並べた方が 人に利用されるのコミで得だと思ってる」
研タロウ「↓これとか供託2本あるけど発切るもんなんすか?」
シュートさん「コレは大差で発」
研タロウ「リーチ打てるもんなあこれ」
シュートさん「うてる!好きな手役 先制リーチ」
研タロウ「供託が300本あったら?」
シュートさん「誰かとんでんだろ」
ふーむ、確かに、供託あってもリーチは偉い。平和ドラ1くらいのリーチは打てそうだ。各色の1を切ると1~3が、1sに至っては5sまでもがロスになる。こういう1が河にあって後々フリテンになってる経験、誰もがあるんじゃないだろうか。そのフリテン、シュートさんはフリテンになってないかもよ?
リーチは偉い。超偉い。子のリーチドラ1は額面上2600点だが、ツモと一発裏を合わせると、平均で5000点近いアガリ点になる。この火力は役牌ポンには出せない。重なるか、鳴けるかどうかもわからない役牌より、最高火力の「リーチ」に一直線。これがシュート流。
9mはドラ、6mは三色があるし横伸びもあるので当然残すが、この1sは途中で切ってある人が多そうだ。だけど途中で235s引いたらイッツー目を残せる。一枚切れの字牌が重なったところで1000点だ。
これも全部字を並べる。1mは134m引きで、9pは789p引きでロスが出る。「ギリ」どころかまあまあリーチ打てそうな手のため、先に字牌を切っていく。
とはいえ、69と持っている9sはさすがに先に切るし、
ターツが足りている手牌なら好形にならない孤立の9sは不要。この辺はいいだろう。
8sは好形変化かつドラ受けの牌。万が一にも切ってはならぬ。
字牌は字牌でも、ドラの役牌は大事に大事に取っておく。世の中には「ドラの役牌早めに切っとけ理論」も存在するが、重なるだけで満貫確定のウルトラ牌だ。
このくらいの手牌とか、
このくらいになると数牌から切っていく。さすがにコレだとリーチはきついもんなあ。
この方針は鳴いていてもあまり変えない。9sを切ってのヘッド固定は、ドラ引きや8s引きが明確なロスになる。
おや・・・?南家にダブ南になる南からじゃなく、白から切っていった。これは面白い。
研タロウ「なんでこれは白から?ダブ南鳴かせて他を凹ませたいってことすか?」
シュート39「マウスのカーソルがのってたんだろうな 白に」
非常にロジカルな回答である。乗っていたならしょうがない。まあ南鳴かれてもどうってことない場面だしなw
人間は心が弱い生き物だ。どうしても、19を切ってスリムに進行したくなる。
だが、麻雀はアガりを目指すゲーム。人より多くアガることを目指すなら、人よりブクブクにしなくてはならない。どうせ手牌13枚もあれば、後の事はなんとかなるのだ。
研タロウ「シュートさんありがとう!最後に、何か言いたいことはありますか?」
シュートさん「
というわけで、この記事をまとめると「カーソルがのってる牌を切れ!」だ。
皆さん、わかりましたか?
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別に役牌残してるのは安全のためじゃないし、手牌ブクブクにしてアガリ目指すべきに矛盾しとらんだろう……^^
メンゼンでしかアガっちゃいけない呪いにかかってるんならともかく
このメンゼン志向は、いかにも一発裏にチップがつく雀荘で打ってきたオッサンの打牌って感じやね^~^