天鳳強者研究2:マジきれそう!さん(九段) 我々は目指そう、パーフェクトな1000打を




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第2回目、安定九段越え、マジきれそう!さん。

牌譜を見た印象、まじでミスがない、そつがない。切るべき牌を切り、鳴くべき牌を鳴き、蝶のように舞い、蜂のように刺す。見てもらえればわかると思うのだが、「自分はこれ切れないけど確かにこれ切りだわ」と納得させられる打牌が多い。
ちなみに以前某所のフリーで対戦した時はボコボコにやられた。すごく好青年だった。




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ドラが一枚も見えてない終盤。さっき鳴かなかった5p筋の2p切り。これがベストな選択に見える。地味な正着を積み重ねる。
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飛び寸。自分の手格好だけ見ればピンズよりはマンズの方が場況が良さそうだが、上家の両面落しを見て両無筋の4pよりは片筋の5mを選択したか。自分のアガリにばかり目が行きそうになるが、放縦するとゲームセットやリーチ棒なくなりのリスクがあるため放縦リスクも無視できない局面。まだ東4につき5m切り。なかなか打てない一打だ。
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そのあとの南1局。3枚目の7sまではスルーしていたがここらへんが限界と見てポンテンを取った。これがマジきれそう!のリアル!!
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当然鳴くべき牌は鳴く。
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まだ東2。ドラ表だろうが切るべき牌は当然切る。ドラをつかんでいたとしても切っていただろう。
4

6sはブッパしたが、上家のドラポンにあからさまに危なそうな8mはビシッと止める。8pが鳴かれていない以上、25p47p58m69mは止める感じだろうか(369pはよくわからないが)。このあたりのバランスはさすが。

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4m切り。アンパイはふんだんに持っているが、今にも来そうな対面の現物をキープして押し返しやすくしたい大作戦だろうか。トイメンリーチに対しては89pはまあまあ切れるし6pは吸収できる。
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下家のポン打1m。チャンス手だが2mはいかにも刺さりそう。点棒あることだし止める牌は当然止める。そつがない。
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トップ目+整ってる。白もあるがドラの中から。
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親のドラポン+子のリーチ。ここでは9mを切ってシャンテンを維持するのだが、

 

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3p引いて打6m。6mは今ならドラポンにも通るのでここで完全に爆守備。当たり前の牌を切る。私はつい9m切っちゃいそうだ。こういうところで差が出るんだろう。

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3s引いて当然のカラ切り。当たり前の牌を切る。丁寧。
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オーラス、親と51差、上家と132差。上家はトイトイだろうかなんだろうか。5mはトイトイの赤引き期待で残していたのかもしれない。生牌の西は切らない。
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タンピン系の整った手牌にぽつんと浮くドラ南。北も一枚飛びだが先にドラ切り。
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今度のドラ切りはどうだろう。愚形だらけで打点もない3シャンテン。これは白を切りそうなものだが思考を聞いてみたい。

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上家の5mに合わせる。思う存分やっちゃってくだせえ兄貴大作戦発動したか。

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テンパイ枚数で言えばトイツを一枚落とすのが一番多いが、ピンズの横伸びも西バッタリーチも捨てられない。ここは当然のペンチャン落とし。本当にこの人は当然の一打しか打たない。当然の一打を当然のように打てる強さ。

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自分の手に溺れずにダントツリーチにはきっちりオリ。

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現状トイメンと172差、下家と234差(上家はテンパっているのかよくわからない)。開くと次局トイメンは倍ツモ条件、自分はハネツモ条件なうえ、トイメンは点棒状況的に倍満なんぞ作っている暇なし。+45PT⇒+-0になるリスクより、+45pt⇒+90ptのリターンを見たほうが明確に有利。次局はスピード勝負+下家から34位への差込+満貫出上がり不可のため、ハネツモがきついことには変わりないのだが・・・。

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ウワサの次局。一見謎の一打に見えるがじっくり考えていこう。

8m切りで一通含みだが9sが3m飛びでさすがに厳しい。となると5sを切った完全シャンテンに受けそうなものだが、69mの場況はかなりよく見えて、69sはきつい。ここは完全形に受けず、78s引きの方の完全シャンテンを見て7m切りということだろう。この一打はよっぽど鍛錬を積んでないと打てないし、そもそも思い浮かばない。凡人の私は5sを切って上がれない。名人に名手なしというがこれはなかなかの名手なんじゃないだろうか。

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マンズかピンズから一枚切りたくなるところだが4s切り。ソーズが死ぬのめっちゃイヤだけど確かにこの手ではポンテン逃す方が痛いかも。

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多少リードのある南1局、カンパチ。待ちとしては悪くないがダマで局進行重視。

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チーして打9m。9pは3飛び。この手を上がれれば大分トップが近づきそう。からの

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親はカン4sよりはカン6sに受けそうなものだし、染めてる下家にも今なら大方通りそうなものだが、この点差でリスクは負わないということなんだろう。堅い。

どうだろう。僕はガチ強の人の牌譜を見ると、自分では打てないけど確かにそれが正着だわと納得させられることがよくあるのだが、この人の麻雀はまさにそんな感じだった。攻撃と守備のバランス、手組みのバランスが抜群。正直この人には向こう10年勝てそうにないと思わされる、素晴らしい牌譜だった。

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