22人目の強者は、「円」さん元十段。「AyouF」というアカウントでも好成績をたたき出しており、誰もが認める鉄強の1人だ。ちなみに「AyouF」は「エーユーエフ」さんとお読みするらしい。「アチョーフさん」と勝手に呼んでいたw
この人は、ネオ・手役派とも言うのだろうか。面前でまっすぐ進めるよりも、手役を追うことでフーロしてのアガリを増やし、うまくはまれば面前高打点、という進行を好む。
ASAPINさんや太くないおさん、天鼓さんあたりもそうなのだが、こういった打ち筋は対応力に自信がある証拠。手牌を多少短くしても対応しきれる自信があるため、リスクを最小限にしてアガれるところをアガって行こうという感じだ。手牌読みやラグ読みにも相当長けている模様。
第一打からチャンタ決め打ちの打5s。
ここも打3s。3sを持っておくことで三暗刻の目もあるが、3sは残り2枚のみ。どうせ9pや発を重ねる予定ならば、出アガリでは何も付かないツモり三暗刻よりも、チャンタが確定した方が良い。
ここもメンツオーバーに付き、何気なく切ってしまいそうな1sを残しておき・・・。
5mを切らずに4mを引いても対して嬉しくないが、1sを残して2sか3sを1枚引くだけで一気に手牌の価値が上がる。どうにもならないぐちゃぐちゃした手から、一気に純チャン三色の5800が見えてくる。1sを切ると切らないとで大違いだ。
さすがにこの順目ならMAXのシャンテンには受けずに7s残しで、
一撃24000でラスト。6面張(369584s)。
これも面前で進めても価値がなさすぎるためペン7mチー。
面前で進めるよりこうできた方がいいっすね。
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オーラス、跳ツモ条件でこの手牌。中盤に差し掛かり、メンタンツモドラ赤裏にかけるなら4p切りだが・・・。
4pは、6pでの三色、3pでのドラをキャッチできるこの手の要につき、ここではまだ切らない。4sを一枚外し・・・
6mを引いてもテンパイにとらず・・・
6p引きで完成。リーチだ。
満ツモ・ハネツモ条件の作り方の記事にも裏条件の厳しさを書いたが、裏一条件でリーチした場合、裏ドラが30%乗るとしても、それはつまりアガリ率が70%オフになるのと同じことなのだ。自然に条件が追えるなら、裏一条件に賭けるよりはできる限り追ったほうが良い。
現状ダンラス目。3着目の早いリーチを受けた局面だが、形が悪く打点も全くなく、さすがに気合オリの時間だろう。さて、何を切る?
シャキーン!!ドラ表の7p切り!!すばらしい一打だ!!
2枚ある牌のどれかを切るのは当然として、ドラ切りリーチのため、ドラ周りの愚形に7pが刺さることはない。さらには、5557、1234567、7999、55667などの複合形も否定される。8sも愚形にはかなり刺さりづらい牌だが、複合形まで考えると7pの放銃率が一番低いんじゃないだろうか。牌理に優れた、すばらしい一打だ。
ポンしてもイーシャンテンかつテンパイ時に出て行く牌は無筋だがポン。競りのこの局面、形式テンパイの価値は非常に高く、最終手番で一枚勝負が十分見合う。また、北家のツモ切りで8pや6sが通るかもしれない。北家のツモ回数を増やしてでもギリギリまで可能性を追う、面白いポンだなと思った。
「円」さんは独歩さん、shoot39さん辺りからの評価も高く、雀力には定評がある。特に手牌読みやラグ読みに関しては非常に優れているようだ。また天鳳位になりたいという熱意が非常に高いらしく、今後天鳳位になれるかどうか、注目だ。
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