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今回紹介するのは、二代目天鳳位、マーク2こと(≧▽≦)さんだ。
ASAPINさんに続く二代目天鳳位として、第一期、二期の天鳳名人戦にも出場していた。その打ち筋はまさに「守備型」といえるもの。リスクを極限まで低く抑え、もらえるところだけもらっておこう、という感じ。ところがその踏み込み方がすごい。安全に手が届くアガリを取るために、鳴いて手牌を縮めてかなり奥深くまで手を伸ばすのだが、それでもよほどの手になるか、よほど追い込まれた状況でなければまず危険牌を打ち出さず、手を引っ込める。安全を確保しながらギリギリのところまで手を伸ばすのが上手いのだ。
雀頭のない形。不安定な愚形残りの1000点。しかしこれはポン。面前でやってもうまみがない手なので、役を付けておいたほうがマシと言う判断。これで手詰まりしたら最悪なんだけど、
キツイ手は無理なくオリられる体制を残しながらスリムに進行する。リスクは負わずに手が届くアガリを拾いに行く。
1sを切ると12s受けがなくなるが、それよりも47p引いてのシャンテンを逃すほうが痛いと見て1s切り。これはうっかり7p切りたくなっちゃいそうだけど、いい一打。
後手を踏んだと見たら絶対に危険牌を切らない。今8pが通ったのでわりかし通りやすい5p切りで守備重視。地味なところだが、こういうところで打った2000点が後に響いて着落ちってパターン、結構あるじゃないですか。こういうので100回中100回きっちり回れるのが強さだと思うんですよ。
南3局トップ目。上家下家の仕掛けに少し遅れを取っていると感じている模様。ポンしたあと出て行く東や7pはさほど危険ではない牌だが、この南をスルー。極限までリスクは負わないのだ。アガれればデカイけど、こういうところでチクッと刺さった2000点、めっちゃ痛いじゃないですか。サソリの毒は後で効くわよ、って美川健一も言ってる。
だけどこの5枚目の5pはチーして打南。リスクは負わないが、ノーリスクで取れるケイテンはギリギリのところまで手を伸ばす。これがマーク2さんのやり方。
この手はマンズやソーズに手をかけずに、8p切り。マーク2さんはタンヤオを強く見ている。仕掛けられる手牌は、ノーリスクでリターンだけを取るのにバッチリ適しているからだ。この後3m、4sと引いてタンヤオになった。
西入。現状トップ目だが、2着目の強烈なダブ西白の仕掛け。白をポンして1枚目の4sのあと、更に4s5pと手出しで出てきた。
さて、上家に打てばラス終了の可能性は大いにアリ。自分の手もアガれれば終了のイーシャンテン。マンズのリャンカンがきついところだが、さてここで何を切る?これは結構難しい問題じゃないだろうか。
凡庸なら3mといきそうなところ、マーク2さんは上家に通っていない7m切りとした。
あの中張牌が続々と手出しを見てしまうと、うっかり足止めされてしまいがち。だけどその一方で、連続手出しであれば張ってない可能性も大いにある。ここで自分がオリると上家ペースとなり、ノーテンバップやらなんやらでじりじり削られて3着終了なんて未来すらある。ここがリスクを追えるギリギリの巡目と見て、7mを打ち出した。3mなら後からいつでも切れるが、7mは今この巡目にしか切れないってわけだ。
例えばこういうのももうリスクを負わずにオリる。8pトイツ落としじゃなくて9m暗刻落としなのは、下家への安全度を考えてだろう。からの
暗刻落としが終わったところで出た5sをチーして・・・
今度は8p切り。一応イーシャンテンには受けるがリスクは負わない。
この巡目ではイーシャンテンには取っておくが、リスクを負えるイーシャンテンではないという判断だろう。テンパイの仕方によっては1枚くらい押すのかもしれない。
一見ビジョンない仕掛けに見えるが、まだ残りの巡目があるため、うっかり4m8mのどちらかが通ってノーリスクでアガリを拾えるパターンもある。
こういうのはあまりやる人はいないが、「ノーリスク美味しいとこ取り打法」で成績を残そうと思うなら、こういうとこまで踏み込んで、人がアガれないアガリを拾わなければ、差はつけられないということだろう。
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