アダルトサイトのSEO対策について説明します。
Googleなどの検索エンジンで上位に表示するのは難しいと考えられていますが、アダルトサイトにおいては意外と簡単に上位が狙えます。
そしてその方法も普通のSEOとは違います。古い手法や意味がないと言われる手法が有効だったりもするのです。
アダルトサイトのSEOは一般ジャンルと違う
最初に知っておいてほしいことはアダルトサイトのSEO対策は一般サイトのものとは違うということです。
アダルトサイトの場合は文章がほとんどない画像や動画だけのサイトでも上位表示は可能です。
なぜならアダルトサイトを作ってアフィリエイトをしている人はSEOに力を入れている人が少ないですし、アダルトサイトは画像や動画だけでもおかしくはないということを検索エンジンのアルゴリズムが理解しているからです。
またこれは私の個人的なサイト運営のデータ分析によるものなので断定はできませんが、Googleの検索ルゴリズムはアダルトジャンルだけは別のものが適用されている可能性があります。
ではさっそくアダルトサイトの具体的なSEO対策について説明します。
サイトを軽くするためのプラグインを入れる
サイトが重たいと表示速度が遅くなるためユーザーの離脱につながります。
Googleの調査ではページの表示速度が1秒から3秒になると直帰率が3割以上も増えてしまうことが分かっています。ユーザーの直帰は検索順位が下落する要因です。
そもそも重たいサイトは検索エンジンからの評価が低いので最初から上位に表示されにくいともいえます。
アダルトサイトは画像や動画を多く掲載しますから重たくなりやすいです。特にWordPressで作ったアダルトサイトは何もしなければSEO的にはかなり不利です。
そこでサイトを軽くするためのプラグインを導入しておきましょう。具体的には以下のプラグインを入れておけば十分です。全て無料で使用できます。
- Async JavaScript
- Autoptimize
- EWWW Image Optimizer
これらのプラグインを入れたら「PageSpeed Insights」でサイトのパフォーマンスを確認しましょう。
PC用、スマホ用ともにスコア90以上は維持しておくようにしてください。サイト表示までの時間も2秒未満を維持しましょう。
プラグインを入れてもサイトの表示速度が遅いときはヘッダー背景の画像をナシにしましょう。これだけでもかなり改善するはずです。
アダルトサイトのSEOにおいてはサイトの軽量化はかなり効果の高い施策です。
SEOに強いWordPressのテーマを使用する
WordPressでどんなテーマを使うかと検索順位には関係がないと言うSEOの専門家もいます。
しかし残念なことにSEOで不利なテーマというものは存在します。
これには表側のデザインの問題と裏側のコードの問題があります。
デザインとしては見づらいことと、他のページをクリックしにくいことが問題となります。
なぜならこのようなテーマは即離脱につながるからです。即離脱は検索順位を下げる大きな要因です。
コードとしては検索クローラーの回りにくい設計と、検索エンジンからの評価が上がりにくい設計が問題となります。
有名なテーマの中にもSEO的にマイナスなものが存在します。
アダルトサイトのSEOを考えるなら無料テーマはCocoonがおすすめです。無料では信じられないほど高いレベルのテーマです。
ちなみにかつて人気を誇ったエロ本「デラべっぴん」のウェブ版(現:デラべっぴんR)もCocoonを使っています。
ページとしてのサイトマップを作る
サイトマップには2種類あります。
閲覧者がサイト全体を見渡せるようにするためにページとして公開されるものと、検索エンジンにURLの構造を伝えるためにxmlファイル等で作られるものです。
後者のxmlファイルさえ送信すればGoogleはページを検出してくれます。
なのでSEO対策としてはそれで十分と思われがちです。しかしページとしてのサイトマップも必要です。
なぜならURLが検出されることと上位に表示されることは違うからです。
サイトの中で最も強いパワーを持つページはトップページです。そしてトップページからすぐに辿りつけるページもパワーが強くなります。
なので全ての記事がトップページから2クリック以内に到達できるようにすれば検索クローラーも巡回しやすくなりサイト全体のSEO対策になります。
「PS Auto Sitemap」などのプラグインを使えば一瞬でサイトマップは作れますから導入しておきましょう。
記事数が増えてくるとトップページのページネーションが省略表示されることがあります。
そうなると何度もクリックしないとトップページから辿り着けない記事が増えてしまい、それらの記事は検索結果の上位に表示されにくくなります。
特に記事を量産することの多いアダルトサイトは新規記事の順位が安定しないうちにさらに新しい記事を投稿するため、埋もれてしまう可能性もあります。
ページとしてのサイトマップを作っておくことでこういった問題を解決できます。
無料ブログから自演の被リンクを張る
自演の被リンクによるSEO効果は低くなったといわれていますがアダルトサイトにおいてはまだまだ有効です。
新規サイトを作ったばかりの時期やライバルのいないキーワードで勝負する場合には無料ブログからの被リンクだけでも十分です。
それだけでもインデックスを早めたり、検索の上位に出やすくなります。
というよりも新規のオリジナルドメインのサイトよりもライブドアやFC2などの無料ブログのほうがドメインパワーが強いのでSEO効果は高いです。
さらに上位を狙うにはレンタルサーバーを借りてサテライトサイトを育て、そこからの被リンクを張りましょう。
詳しい方法は「アダルトサイトの被リンクの張り方」の記事を参考にしてください。
重複コンテンツを避けるために画像で勝負する
Googleの検索エンジンは重複コンテンツを嫌います。同じキーワードばかり使っていると同じような内容の記事ばかりと評価されるのでSEOでは不利です。
なので重複しないキーワードを使って記事を作成しなければならないのですがアダルトサイトでそれをするのはかなり難しいです。
例えばAVのレビューを書こうと思ったら使う単語は限られます。セックスのシーンを表現する単語を想像しても数個しか思いつきません。女優の可愛さやエロさを表現する言葉にも限りがあります。
なので文章メインの記事を量産すると重複コンテンツと見なされる可能性が高まります。
そこでどうすれば良いかというと文章を書かないことです。
冒頭でも説明しましたがアダルトサイトは画像や動画のみの記事でも上位表示は可能です。それだけでなく画像検索からもユーザーがきます。
ですからAV動画のアフィリエイトなどではタイトルのキーワードのみで集客するようにしましょう。
タイトルのみであれば重複を確認しやすいですし、記事も量産しやすいのでサイトへのアクセスも増やしやすくなります。
そもそもアダルトサイトはエッチな体験談の投稿サイトでもない限りは文章を求めて見に来る人はいませんから、文章が多いと即離脱につながり順位低下のリスクもあります。
また、エロい表現が限られてしまうという問題は他のアダルトサイト運営者も同じですから、その人たちのサイトと被るという危険性もあります。
ランキングサイトへの発リンクはページの最後へ
FC2やアダルトブログランキングに登録すると被リンク効果だけではなく、そこからのユーザー流入も期待できます。数は少ないですが意外と購買意欲の高いユーザーです。
これらのリンクは全ページに張ることが多いですが必ずページの一番最後に張りましょう。
なぜなら検索エンジンのクローラーはページを上から順番に辿るからです。
そのためサイトの内部リンクよりも上にランキングサイトへのリンクがあるとそちらを優先してしまい、ページ全体をクロールしにくくなるからです。
ランキングサイトへのリンクはnofollow属性が入っていないことが多いですからこういったリスクがあります。
個人的にSEO効果を感じた施策
ここからは絶対にSEO効果があるとはいえないのですが個人的に上位表示につながったように感じた施策について紹介します。
絶対に検索結果の上位が狙えるということではありませんが余裕のある人は試してみてください。
サイドバーへのツイッターの埋め込み
SEOでは権威性も重要となります。つまりどこの誰が書いた記事なのか?が評価基準になるということです。
なので匿名記事は不利となります。有名人でなくとも顕名があったほうが良いということです。
とはいえ本名を名乗らなくともこんなキャラの人間が書いていますというのが伝わればSEO効果が期待できます。
その方法としてサイドバーに運営者情報としてツイッターを埋め込むと有利かもしれません。
フォロワー数人のツイッターアカウントを埋め込んだミニサイトが上位表示されました。
政府系や学会サイトへの発リンク
被リンクと異なり、外部サイトへのリンクにSEO効果はありません。
しかし情報の信ぴょう性を担保するために参照元として権威性の高いサイトへのリンクを張ると、その記事が上位表示されやすくなっている気がします。
政府系や学術団体などのサイトへのリンクを張っているとアダルトの中でもまともなサイトと評価されるのかもしれません。
とはいえこれは気のせいレベルを超えない効果しかないのであまり期待しないほうが良いです。
トップページに外部リンクを張らない
トップページに張っていたアフィリエイトリンクやランキングサイトへのリンクを全て外したところ、そのサイトのタイトルにも入っているビッグキーワードでの順位が上がりました。
サイトの中で一番パワーが強いのはトップページです。外部リンクを外したことでそのパワーが外部に分散されなくなったことが良かったのかもしれません。
他には何も変えていないのでトップページに外部サイトへのリンクを張らないというのはSEO効果があるのかもしれません。
【最後】「ユーザーの役に立つコンテンツ」という嘘
SEO対策で最も大切なことはユーザーの役に立つコンテンツを作ることだと言われます。しかしこれは正しくありません。
そもそもGoogleは内容が役に立つかどうかを直接判断していません。というか出来ないのです。
そこでどのように役立つコンテンツを判断するかというと滞在時間や被リンクを参考にするのです。
役立つコンテンツならこういった数値が高いはずだということで上位に表示させるということです。
本当に役立つコンテンツを判断できるのであれば研究者や専門家の個人ブログがもっと上位に表示されなければおかしいはずです。
しかし現状は大学や病院、政府系のドメインでなければ専門家の書いた記事でも上位には表示されません。
大学のような権威のあるドメインは高く評価されるアルゴリズムがあるので上位表示されますが個人サイトは上位表示されないのです。
専門家の役立つサイトでもSEO対策をしなければ上位表示されないということです。
つまり内容の素晴らしいサイトよりも、SEO対策をしたイマイチなサイトのほうが上位に表示されるということです。
そしてアダルトサイトにおいてはこの傾向がさらに強いです。小手先のSEOテクニックさえいまだに有効だったりもします。
お金を儲けることが目的であれば「ユーザーの役に立つ内容のサイトを作るぞ」と意気込んで無駄な労力を費やさないようにしましょう。
SEOの専門家を名乗る人はGoogleの技術を過大評価しすぎてしまっている人が多いので彼らの意見を鵜呑みにしないように気をつけてください。
そもそもアダルトサイトは役立つかどうかではなくエロいかどうかのほうが大事です。