くろのす万博公園・エキスポランド跡がえらい事に…

さて、花博記念公園から車で中央環状線を真っ直ぐ北上すると、そのまま千里の万博公園へ着きます。
花博記念公園口が現在は第二京阪の門真ジャンクションになっているのですが、花博当時近畿自動車道への乗り入れ口があったのもここでした。
博覧会終了後、そのランプは撤去されたのですが、近畿道側のジョイント部分がそのまま残っており、なぜ元に戻さないのか不思議だったのですが、今回見てみると第二京阪からの乗り入れジョイントに上手く再利用されていました。
２０年前からこの構想はあったのですね。

万博公園です。
今回は南駐車場へ車を停め、かつてエキスポタワーのあった高台からテーマ館ゾーンを見下ろしてみました。
当時の施設はほとんど残っておらず、最も大きな現存する建築物はこの太陽の塔と記念機構のある旧協会本部くらいでしょうか？
エキスポランドも閉鎖され、この前来た時はまだダイダラザウルスや観覧車もあったのに、今は全て撤去され当時の面影は点在するベンチや階段・通路のみ…。ポートピアランドと共に相次いで貴重な博覧会遺跡が人知れず失われた事になります。

エキスポランド南ゲート跡。
微かなロゴの跡が、その痕跡を留めてはいます。
しかしその内部は完全に廃墟の状態。何やらカラフルな色の巨大な遊具がまだ残っていますが…。

パラマウントスタジオの誘致を巡って、その跡地利用が注目されているエキスポランドですが、最近ファームエキスポなる施設がオープンしたとの事。体験農業が出来るとかで、そんな土地を一体どうしたのか、相当敷地内を破壊したのか、随分気になっていたのですが…南部分を見る限りでは廃墟のままで改造されている形跡はありません。
では中央ゲートの方はどうなっているのかと、ＤＩＬＩＰＡ前のレストランで食事をして行って見ますと…

何だこれは？？？

ちょっと待ってくれ…。
そりゃあ確かにエキスポランドの事故は決して許されない事だし、遊園地そのものが清算されてしまった事も理解出来る。
しかし、いかにもこの急ごしらえな安っぽい張りぼては、方向転換を通り超えて開き直りとしか思えない有様。
記念機構は日本で最初であり、世界史上最大の国際博覧会を開催した事業主体の正当な後継者であるという誇りを失ってしまったのか？
安易にエキスポなんてネーミングもいただけない。

今こそ、農と言える日本へ。だと？

ゲートの前で嫁さんが腹を抱えて笑ってしまったではないか！！！！
近くで大声で呼び込みしていた、ナスの被り物をしていた兄ちゃんも無視出来るほどの、このインパクト…。

バンパクぶた牧場ぉぉ？？？？

中で一体何が起きているのだ？
何でもかんでも万博の名前を付ければ良いという訳でもあるまいし…。

家庭菜園や花壇が大好きな嫁さんは興味津々の様子。
まあ、農産物や鮮魚の販売所もあるらしく、気を取り直して入場してみる事に…。

会場内は、エキスポランドの施設をそのまま活かしてあり、然程大きな変化は感じられません。
入場無料という事もあり、結構賑わっていましたし屋台の食べ物も売れているようでした。
私たちは食事した後でしたので、何も食べれませんでしたが…。

かつてのキディプラザ・アンパンマンランド跡に作られていた体験農地。会員制の体験教室で、作物の栽培が出来るとの事です。
この日は非常に暑く、土はカラカラに乾いていました。また周囲の芝も水枯れしていました。

更に奥にあった屋台、万博４０周年記念らしいです。
エキスポークって…
美味しそうでしたけど。

その隣で飼われていた鶏達。
焼き鳥屋の隣で飼われているという事は…

その奥にあったブタ牧場。
急流すべりの施設跡を利用していますが、上手く利用しているのかどうなっているのか良く判りません。
臭いの少ない飼育方法を使っているそうですが、近くに寄ると凄まじい臭いです。でも傍の屋台では気にならない程度なので、これはこれで効果があるようでした。
暖かな日差しの中で、ブタさん達は皆ゴロゴロ昼寝をしていました。
彼らも肉料理屋の隣で飼われているという事は…
嫁さんは激しく否定していましたが、このシチュエーションではどうしても連想してしまうでしょう？

因みに田植え体験の田んぼプールもこの急流すべりの跡地にあり、風向きによっては参加者は猛烈な悪臭に襲われる事になります。

ぎゃあああああ！！！！
何だよっ、リサイクルって？？
もう勘弁してくれぇ…
私はこの手の物が大嫌いなのです。
釣りでも虫餌を平気で扱う嫁さんは、平然と蓋を開けて覗いていましたが…
触るんじゃぁねえっ！！！！

ファームエキスポは、エキスポランド跡地中央ゲート前のほんの一部分だけを使っており、跡地の大部分は柵で囲まれて立入禁止状態でした。