『細い』は不正解。『絞れてる』が正解。

「最近痩せたんじゃない？」っていう言葉は、
女性にとっては魔法の言葉です。

華奢すぎることがコンプレックスで
もっとお肉をつけて女性らしくなりたいと
思っている女性は「痩せた」の言葉は
傷つくかもしれませんが

食べたら食べた分だけ
お肉になっちゃう系の女子が
ちょっとがんばってダイエットした結果
「痩せたね」と言われると
ひゃっほー！ってなります。

先日、ジムで
トレーナーさんが見事な上腕二頭筋と
腹筋を見せてくれました。

下腹部も腰回りも
ポヨンポヨンが当たり前のわたしは
彼の細マッチョな体に本気で「すごい！」と思いました。

脂肪がまったくなくて
分厚い筋肉の上に
いきなり薄い皮がのっかってる感じ。

同じ人間だろうか？
と思うぐらい、無駄のないシャープな体。

職業柄、相手の気持ちを敏感に汲み取って
慎重に丁寧に言葉を選び
相手が笑顔になれるような声かけを
常日頃から心がけているので

「すごっ！細っっっ！！」

少々オーバーリアクションで褒めたんです。

いや、決してお世辞なんかじゃありませんよ。
ゴツいのに、細いんですよ。
文句なしにかっこいいんです。

ストイックなダイエットをがんばってるときに
誰かに言われる「細くなったね」は
わたしだったら嬉しいし、快感。

なので、
繊細に言葉を選んだつもりだったんですが・・・

・・・あれ？
なんか不穏な空気が流れている・・・(￣◇￣;)
もしかして空気読めない発言、しちゃった？

わからないので
教えてもらいましたよ。

何がダメだったの？

って。^^;

筋トレやってる人に「細い」はNGワードなんだそうです。
テンション下がる、と言われちゃいました。

「絞れてるね〜」「キレッキレだね！」
が、嬉しい褒め言葉だそうです。(^◇^;)

細い　×
締まってる　×
痩せた　×

絞れてる　○
キレッキレ○

そうなのか〜〜〜(*_*)

筋トレ男子の気持ち、
わたしはまるで理解できておらず
ほめたつもりが、ひとりよがりな無神経な言葉を
投げかけてしまっていたのですね・・・。

人に何かを伝えるときにとても大事なのが
言葉の選び方です。
ひとつ間違えただけで
思わぬ誤解を招いてしまいます。

悪気はなくとも、気遣ったつもりでも、
選びに選んだ言葉で
相手に微妙な反応をされてしまうことがあるのだから
コニュニケーションってやつは難しい。

育ってきた環境や周りの状況、性別、年齢・・・
相手の背景によって、
わたしが伝えたかった意味と違うように
捉えられてしまうことがあるということは
YouTubeのコメントでも日々実感しています。

わたしの発する言葉によって
きっと、現在進行形で
誰かの心を傷つけているんだろうな・・・と
申し訳なく思っています。

これを言ったらまずいよな・・・っていう
過剰な気遣いでも不快感を与えるだろうし、
感情にまかせてストレートに伝えれば
当たり前に相手を傷つけてしまうし、
そのバランスが本当に難しいです。

自分以外の人を１００％理解するなんてことは
そもそも不可能です。

「今の言葉は、こういう意味かな？」

相手の言葉のニュアンスを汲み取って
自分の中に落とし込んでいく作業ができれば
言葉の直球をそのまま受け取って不快感を味わうことを
回避できる場合もあるのかな、と思います。

また、

「わたしのさっきの発言は、
こんな誤解を産んでいないかな？」

発言する側も、
相手の気持ち、受け取り方を
考える癖をつけていかなくちゃいけませんね。

それにしても、

「絞れてる」が褒め言葉だなんて。

筋トレ男子の心まで読めへんかったー。
想像力が足りませんね。
修行が足りませんでした。

わたしも先々、本気で絞れてきたときには
「細い」って言われたらイラっとする日が
来るのかもしれません。

今はまだ「細い」って言われて
ウフ♡ってなっちゃう低レベルなところで
必死にもがいております(^◇^;)