まさかの食べ物で大病になった女性
軽い気持ちで食べたあるもので、思わぬ病気を発症させた女性、坂柚子華(さか・ゆずか)さん。
夫と幸せに暮らしていたのだが…ある日、歩けなくなった!
手足に力が入らず思うように動かせない。
すぐに都内の病院へ…握力が極端に弱く、腱反射もない 。
実はこの症状、あるものを食べたことがきっかけで起きていたと後に判明する。
柚子華さんの異変は数日前から起きていた。
何もないところでなぜかつまずく…足先がうまくあがらず痺れているような状態。
さらに、倒れる7日前のこと。
いつものようにコーヒー牛乳を口にした時、口の中がピリピリする。
コーヒー牛乳がまるで炭酸のように感じたのだ。
すぐに口を水ですすいだが、その水もなぜかピリピリする。
口にするものは全て炭酸のように感じていた。
医師は、ある病気を疑っていた。
それは、ギラン・バレー症候群という十万人に一人か二人の割合で発症するとされる神経疾患。
主に筋肉を動かす運動神経が異常をきたし、手足に力が入らなくなるなどの症状が起こる。
その原因は、通常は細菌やウイルスから体を守るために作られる抗体。
ギラン・バレー症候群になると、その抗体が誤作動を起こし、自分の末梢神経を攻撃してしまう。
それが痺れや筋力の低下を引き起こし、進行するとやがて麻痺など症状は長期的に及ぶことになる。
検査の結果、柚子華さんもギラン・バレー症候群を発症していることが判明。
すぐに入院することになったが、病状は急激に進行。
痺れは悪化し自分で歩くことすらできなくなった。
原因は鞄に入れたままにしていたアレ!
それにしても、なぜ彼女は突然ギラン・バレー症候群になったのか?
ギラン・バレー症候群の発症原因の多くは、ある細菌に感染することからと言われている。
それは鶏肉などから感染することが多いカンピロバクター。
実はこのカンピロバクターという細菌には人間の末梢神経と似た成分を持つものがある。
そのためカンピロバクター菌を攻撃するはずの抗体が誤って末梢神経を攻撃することもあり、これによりギラン・バレー症候群を発症させる。
だが彼女の場合、鶏肉による食中毒がきっかけではなかった。
しかし食中毒といえば思い当たる節があった。
それはコーヒー牛乳が炭酸に感じた日のさらに1週間程前の事。
彼女は近所のパン屋でタマゴサンドを買った。
しかし、彼女はそのタマゴサンドをすぐには食べなかった。
この日の最高気温は32.7度。
そんな暑い日にタマゴサンドを鞄に入れたままにしてしまっていたのだ。
そして翌日、消費期限は前日までだったが、「まあ大丈夫だろう」と思い、そのタマゴサンドを食べてしまった。
この食中毒が原因で、ギラン・バレー症候群を発症してしまったとほぼ断定された。
その後、柚子華さんは免疫グロブリン治療と言われる健康な人の抗体を点滴する治療を行い、ギラン・バレー症候群は重症化しないで済んだ。
そして、10日後には退院できた。
ただの食あたり、だがそれが元で思わぬ病気を呼び込むこともある。
口にするのは慎重に。
