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ビジネス

バフェット氏の株主宛て書簡、インデックスファンド投資を改めて推奨

 2月25日、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株主宛て年次書簡で、一般投資家はインデックスファンドを購入すべきだと改めて主張し、手数料の高いアクティブ運用型投資信託に手を出さないよう促した。写真は1月、ニューヨーク州コロンビア大学でビル・ゲイツ氏との共同講演におけるバフェット氏(2017年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は25日、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイBRKa.Nの株主宛て年次書簡で、一般投資家はインデックスファンドを購入すべきだと改めて主張し、手数料の高いアクティブ運用型投資信託に手を出さないよう促した。

バフェット氏は「何兆ドルもの資産を運用するウォール街の専門家が高額の手数料を課している場合、並外れたもうけを手にするのは顧客ではなく運用担当者だ。大口、小口双方の投資家ともに低コストのインデックスファンドでの運用姿勢を堅持しなければならない」と述べた。

同氏によると、過去10年間に投資家は市場平均以上の運用成績を求めて投資先を探した結果、1000億ドル強を「無駄」にした計算になるという。

また同氏は、インデックスファンドの普及に尽力したバンガード・グループ創業者のジャック・ボーグル氏を「ヒーロー」とたたえた。

2014年には、バフェット氏自身が死去した場合に妻に残す資産の90%をS&P総合500種のインデックスファンドに、10%を政府債に配分する計画も明らかにしている。

バフェット氏は、年金基金や超富裕層が誰も同氏のインデックスファンド推奨に耳を貸していないと指摘するものの、一部投資家には追随の動きが見られる。

昨年は米国株が上昇したにもかかわらず、アクティブ運用型ファンドからは3420億ドルが流出し、パッシブ運用型ファンドと上場投資信託(ETF)には5060億近くが流入した。

バフェット氏の書簡やバークシャーの年次報告では、株主や市場が注目する同社最高経営責任者(CEO)の後任に関する言及はなかった。ただ、有力後継候補の1人とみなされているアジット・ジェイン氏について、バフェット氏はバークシャーの再保険事業を円滑に運営していると絶賛している。

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