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自分をいじめた同級生がメディアで活躍していることを知り苦しいと訴える37歳女性に、鴻上尚史が「悔しいですよね」と声をかけ、勧めたこととは
鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋
2023/04/18 16:00

自分をいじめた元同級生たちの活躍をメディアで知って苦しむ37歳女性。30年近くたったいまも克服できていない自分にがっかりしたと懊悩する女性に、鴻上尚史が「悔しいですよね」と声をかけ、「ゆっくりと焦らずに」と勧めたこととは?
【相談180】私をいじめた元同級生の活躍の様子をメディアで見て、表現できないほど苦しい気持ちになりました(37歳 女性 保田)
鴻上さん、いつも拝見しております。今日は喝を入れていただきたく投稿させていただきました。
私は小学生の頃、同級生の女の子たちからいじめに遭っていた時期がありました。原因ははっきりわからないままでしたが、私が何か気に入らないことをしたんだと思います。田舎の1クラスしかない小学校でして6年間逃げ場がなく、辛い時期を過ごしたのですが、家族からの励ましで何とか不登校にはならず通うことができました。
中学からはグループのリーダー格の2人が別の中学校へ進学し、それ以来顔を合わせることもなく大人になりました。昔のことは忘れて明るく前向きをモットーに過ごしておりました。昔は友人関係で苦労したよ!などと笑って話せるようにもなりました。
ところが先日、あるきっかけでリーダー格だった2人の今を知ることになりました。1人はテレビ局の制作部部長に、もう1人は有名なファッション誌の副編集長になり、活躍していることを知りました。
働く女性のお手本として誇らしげにメディアに登場している彼女たちの顔を見た瞬間、目の前が真っ暗になったような、頭を思いっきりど突かれたような、お腹の底から黒いものが湧き上がってくるような、表現できない苦しい気持ちになりました。同時に彼女たちから無視されたこと、私物を捨てられたこと、授業で育てていたヒヤシンスの水栽培を私の分だけひっくり返されたこと、グラウンド端の砂場に連れていかれ、背中やお腹を蹴られたこと、死ねばいいのにと笑いながら言われたこと、全てを鮮明に思い出してしまいました。
鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
鴻上 尚史


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