岸田首相襲撃犯に“ネトウヨ”投稿歴 ツイート分析で透ける「格差にイラ立つ自民党支持者」の主張
岸田首相襲撃犯の木村隆二容疑者(24)のものとみられるツイッターが注目を集めている。木村容疑者が黙秘を続ける中、凶行に至った動機や背景を知る唯一の手掛かりから、一体何が分かるのか。徹底分析した。
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アカウント名は「『被選挙権年齢・選挙供託金違憲訴訟』広報」。年齢制限や供託金を理由に昨年7月の参院選に立候補できなかったのは不当だとして、木村容疑者が国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した昨年6月から、襲撃事件4日前の今年4月11日まで計23件の投稿があった。
最初のツイートは、訴状の写真付きで〈参院選に立候補出来なかったとして、20代前半の原告が国を提訴しました〉と報告。衆院議員や地方議員、市区町村長が25歳以上、参院議員と都道府県知事が30歳以上と定められている被選挙権年齢や供託金に関し、〈成人以上の年齢を要求することや、300万円もの大金を支払わないと立候補させないことは、明確な制限選挙です〉と、強い不満を訴えていた。
昨年8月に国賠訴訟の第1回口頭弁論を終えた後、選挙制度そのものへの不満を訴えていた木村容疑者の怒りの矛先は、だんだんと世襲政治家にも向けられていく。
〈国政選挙に25歳、30歳で仕事を辞めて300万円供託して立候補しても、戦う相手は宗教団体の組織票、無料選挙運動員付きの既存政治家〉(昨年8月11日)
〈岸田首相も世襲3世ですが、民意を無視する人が政治家には通常なれません〉(同9月8日)