「ウイイレで負けても無言になる」ほど…三笘薫の幼馴染が明かす「超負けず嫌い」な素顔
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「次のW杯で……勝てるようにやるしかない」
クロアチアに敗戦後、三笘(みとま)薫(25)は真っ赤な目に涙をにじませた。今大会、三笘はゴールこそ決めなかったものの獅子奮迅の活躍。スペイン戦でラインギリギリに走り込み、幼馴染の田中碧(あお)(24)のゴールにつないだプレイは「ミトマの1ミリ」と呼ばれ世界的に注目された。
「薫は小学生の頃は悔しくて泣くこともありましたが、中学・高校になってから涙を見せることはなかったですね」
川崎フロンターレの下部組織で三笘と共に過ごした岸晃司選手(25・エブリサ藤沢ユナイテッド)はそう回想する。
「薫はとにかく負けず嫌い。サッカーゲームの『ウイイレ』で負けても無言になってしまうくらいでした(笑)。誰にも負けたくないから、誰よりも練習する。辛い練習も淡々とこなし、全体練習の後もずっと(田中)碧と一緒に体幹トレーニングをしていました。今回あのコンビが世界の舞台で活躍し、いつものようにピッチで抱き合っているのを見られて、本当にうれしいです」
サッカー指導者の風間八宏(やひろ)氏(61)は川崎フロンターレの監督を務めていた当時、三笘の〝負けん気〟に触れていた。
「三笘選手が高校生の時に、プロの合宿に参加してもらったことがありました。あえて厳しく『力を伸ばすために連れてきているわけではなくて、プロの水準に達しているから呼んでいる。だからもし邪魔になったら帰ってもらう』と言ったんです。三笘選手はその時、目をキラキラさせてやる気を見せていました」
風間氏は三笘の意思決定の方法にも、アスリートとしての素質を見抜いていた。
「高校卒業後、彼は十分プロに行けたのですが、筑波大学で力をつけてプロになるという明確なビジョンを持っていた。〝意思表示ができる〟というアスリートの最低条件をすでに備えていた選手でした。あの頃から世界でプレーするキャリアまで目標を定めていたのでしょう。必ず彼はもっと進化していくはずです」
8強には「1ミリ」届かなかった。だが4年後、負けず嫌いな男がきっと新しい世界を見せてくれるだろう。
『FRIDAY』2022年12月23日号より
PHOTO:JMPA代表撮影
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