渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ブッシュクラフト

2020年06月07日 | open
「今ここにいます」
友人二人から昨朝連絡あり。
4ヶ月ぶりに顔見るかと家の近所に行くと
から出かけるとのこと。
着の身着のままでついて行った。
え?どこ?どこ行くの?
フィンランドってことはないよね。
パスポート持ってきてないよ(笑)。
 
気づくと真上を見上げるとこれ。
出会ったことのない最高の森の中にいた。
真上がこれだ。


日が暮れる前には、私はその豊かな森の中で
カマド作りをしていた。かなり家から
離れた場所だ。
どこまで行くのだろうと思ったが、この
夜はこの直火OKな森で夜営なのだという。


私はファイアー担当。


私が持っているのは、これ1本のみ。


玉ねぎは炒め物と網焼きで使う。
他にはシメジや野菜や肉(大量)を焼く。
私は食材切りと野菜炒め作り担当。


薪は枯れ木の太枝がいくらでもある。
友人がでかナイフのバトニングで薪を作っ
た。私はその火を育てて程よいくべ方を
して良い火を作る。


最高だ。
でかい丸木を谷から友人が根性で拾って
持って来てくれて、私用の椅子として
くれた。
2個拾って来た。一つは椅子横のテーブル
代わりだ。
めちゃくちゃ重くてでかい。


二人はテントで野泊した。
私は火のそばで西部劇のように野宿した。
ピースメーカーは腰にない。
あるのは小さなブローニング1丁のみ。
心もとない。
野宿なんてのはくっそ久しぶりだ。
夜営ではなく野宿だ(笑)。
テントはないので、野宿(笑)。
小銃を抱いて密林で眠るのでもない。
心身錬磨のための山籠りで日本刀を肩に
引き寄せて安座のまま眠るのでもない。
森に抱(いだ)かれて、その身のみで眠る
のだ。
ある意味、ほんとのブッシュクラフト。


生活している所から離れた森の中で火を
囲み、友と語らい、たっぷり食べてたっ
ぷり飲んだ。
ウイスキーの瓶はすぐに空いた。
ドリップコーヒーもティーも何もかもが
美味い。
 
最高のサプライズだった。


友に感謝する。
笑顔があふれる楽しみの中にも「金打(きん
ちょう)」に似た本物の心の交流と互いの
信頼あり。
その心の存在そのものに感謝する。
掛け値のない心は、掛け値がないのだ。
損得勘定などは一切存在しない。
自己保身にのみ忠実な唾棄すべき下劣も、
小手先騙しの小ざかしい打算も、矜恃無
き恥知らずな行ないも、寸毫たりとも無
い。
本物の友は、友を裏切らない。
 
金打。
それこには、汚いフェイクは通用しない。
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