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やすみつ本ちょう ドイツ決戦編
2012-02-11 13:26:47
Zのドクトラル・ディサテーション・サブミッティッド・トゥ・ザ・東京大学
テーマ:
ブログ
「君には勇気がない。
人の愛を認めない。
人のものになり合うことだけが幸せへの道だというのに。
君は自由の気でいても、結局は生きるのが恐ろしいだけだ。
……まさか…ずっと、あの人のことを想っていたのか?
今もまだ、あの人のことを想っているのか…?」
「永遠に。」
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
こんにちは~~~ Zです。
お久しぶりです!
まず最初に言いたいことは、
このZ、ついに、
ついに、博士論文を提出し、
ドクトラル・ディフェンスを終え、
今ここに、博士となることができました!
今、俺の心に去来している感情は、筆舌に尽くしがたいものであります。
お世話になったみんな…、皆様、本当にありがとうございます。
様々な方々に祝福していただいて、喜びをかみしめています。
この3年間を振り返った想いを、今一度、書きます。
とにかく、この3年間は、特に後半は、擾乱と渇望の二重螺旋でした。
俺の想いはますます強くなる一方で、悲しみは生成と消滅を繰り返し、心をすり減らし、ハチミツと猛毒のように体力をどんどん奪っていきました。
何度も熱い切ない絶望的な気持ちになって、運命を呪って、もうサレンダー(降伏)しようかと思ったこともありました。
でも、そんな時、自分を応援してくれたり、期待してくれている人たちのために闘おうと思って、10カウント寸前で立ち上がることができました。
去年の10月半ば、ドイツから帰って来てからの日々は、まさに死闘の連続でした。
自分が吸血鬼(ヴァンパイア)になってしまったのかと思いました。
毎日トマトジュースを飲んだり、餃子を食べるような日々でした。
42時間仕事して6時間休息するという2日サイクルの日々がずっと続きました。
毎日終電がなくなって、本郷から池袋まで歩いて帰ったのですが、誰もいない後楽園の観覧車を見上げ、氷の情動を感じ、嫉妬の砂漠を歩いているかのようでした。
この3年間、俺がどんなに狂おしい気持ちだったか。
それを誰にも言えない状況ががずっと続いて、本当にシビアで、毎日胸が張り裂けそうになるような、ハードな日々だったんです。
そんな大変な日々でしたが、ついに、1つの大きな目標をやり遂げることができました。
それは、そんな大変な時でも、時に、確かに、優しい想いを感じていたからです。
ありがとう。本当に心の底から、お礼を言います。
この3年間、いったい何のために、何を相手に闘ってきたのか。
もちろん物理学の研究は、大きな戦い、使命、目的でした。
尊敬する教授たち、日本とドイツの素晴らしい仲間との議論は、最高に楽しいもので、明らかにこの3年間の人生を形作るものでした。
物理学、特に時間依存の量子力学、量子多体問題を研究している時、本当に敬虔な気持ちになれて、究極に興奮する研究ができることを誇りに感じていました。
でも、やはり、もっと大きい相手とも、同時に闘っていたんです。
それはとにかく強大で、満身創痍の日々でしたが、でも、それが俺にとって、この3年間の人生を生きるということだったんだと思います。
お世話になった全ての方々に、心よりお礼申し上げます!!
博士論文の最後のページにもAcknowledgementを書きましたが、今ここで再び感謝の気持ちをお伝えしたく思います。
素敵な人たちが、同じ時代に、確かに生きているということが、嬉しくて生きる喜びになります。
どうぞ、今後とも、よろしくお願い致します!!
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
さて、
2012年の初頭に、ハ-ディから俺に国際郵便が来ました。
そこには、
Sehr geehrter Herr Dr. Z,
Das Thema Ihrer Forschungsarbeit lautet:
„時間依存系の電子‐原子核カップリング“
と書かれていました。
すなわち、それは
マックス・プランク・ゲゼルシャフト・ツア・フェルデルング・デア・ヴィッセンシャフテン・エー・ファオからの採用通知でした!!!!
というわけで、俺は、
4月からドイツのマックス・プランク研究所でポスドクとして働くことが決まりましたーー!!!!!!
この時のために生きてきたのか。
この時を待っていた…
少し前の話ですが、9月に早稲田で国際学会があった時、ハーディが来日して、その時はまさに最高の1週間を過ごしました。
ハーディと東西線に乗って神楽坂まで行って、日本料理や日本酒を一緒に食べて、本当に不思議で楽しい時間でした。早稲田を練り歩いて、中華料理を食べたりカレー屋さんに行ったり、喫茶店でコーヒーを飲みながら、研究について話し合ったりして、ハーディは冗談で「デート」って言っていましたが、
まさにデートでした。
そしてハーディのPlenary Lecture(全員出席の講演)で、ハーディが俺のことをenthusiastic PhD student(熱狂的な博士学生)と紹介してくださり、俺の研究について紹介してくださった時、
俺は全身が震えて、自分は間違っていなかったんだと、心から感動しました。
そして、この大教授のグループに加われたら、どんなに素晴らしいことかと思いました。
今、その夢がかなったんだ。
ハーディからの手紙が来た時、手塚治虫から手紙が来た藤子不二雄達のように、夜の街を走り回ってしまいました。
本当に嬉しいです。
努力が報われないことの多い俺の人生でしたが、ついにこれまで頑張ってきたことが1つ報われました。
このドイツでの就職に関して、想うことが3つあります。
それは、(1)喜び、(2)不安、(3)悲しみです。
(1)喜びについて
今、本当に嬉しいです。心から、自分と自分のこれまでの努力を誇りに思っています。
体力・気力ともにみなぎっていて、ドイツではこれまでの100倍くらいのパワーで研究をする気迫です。
あまり大言壮語だと、すぐに、出る杭は打たれる現象が起こって嫌なのですが、ズバリ2年間で、全てのプロジェクトを成功させ(この前アメリカで発表した研究もまだ論文発表していないのですが、それも満を持して発表し)、日本に帰ってきてアカデミック・ポジションに就き、自分の研究室を主宰したいと考えています!!
(2)不安について
これから今後、何回かに分けて、ドイツへ引っ越しする準備の模様をブログに書いて行きたいと思っております。
身近にドイツへ引っ越したことのある人がおらず、わからないことだらけなのですが、何とか頑張って準備していきたいと思っております。
もし海外引っ越し経験のある方がいらっしゃいましたら、いろいろ教えて頂けませんでしょうか…(;^_^A
(3)悲しみについて
これもまた後日、愛を込めて書きますが、いろんな人たちとの別れがつらくてつらくてどうしようもありません。
すでに寂しくて仕方がありません。
出発前にできるだけ多くの人に会いたい。
ドイツ行ったあとも、SNSとかブログ、スカイプで、連絡を取り続けさせてください。
あと、是非ドイツに遊びに来てください。
ヨーロッパに来られることがありましたら、是非ご連絡ください。
日本の多種多様な料理や、日本のカルチャーとの別れも辛すぎます。
出来る限り、ドイツで焼き肉やラーメン、鍋を食べたり、日本の最新の漫画や本、音楽を楽しめるように挑戦したいと思っています。
少し長くなりましたが、また今後もブログを書いて行こうと思うので、是非見に来てください。
特にドイツ引っ越し編・MPIポスドク編は、これから海外で研究者を目指す人にとって役立つブログをお届けできる自信があるので、是非読みに来てください。
出発まで2ヶ月、日本にいる間にどうしてもやりたいことが7つあります。
人生は1度きり。絶対に後悔したくない。
全力で、挑戦したいと思います。
それでは、また、お会いしましょう。(*^o^*)/~
Z
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