02 プロジェクトストーリー 手と手が繋がり、オールハンズ
が前を向いたハンズフェス

イメージ:福利厚生・制度

イメージ:ABOUT ABOUT

2022年9月、ハンズの文化祭と銘打った初めての試み“ハンズフェス”が始まった。好奇心を揺さぶるイベントや企画はどのように産声を上げ、どうやって推し進められたのか。ハンズフェスの企画・立案に関わったメンバーと、店舗での企画を担当したメンバーに話を聞く。ハンズフェスに込められた思いと一大プロジェクトの意義とは?

MEMBER メンバー

  • 写真:海老原 章 さん

    営業企画統括部1996年入社/文系

    海老原 章さん

  • 写真:熊添 諒一 さん

    営業推進部
    営業戦略グループ
    2015年入社/文系

    熊添 諒一さん

  • 写真:石井 絵莉香 さん

    横浜店2020年入社/文系

    石井 絵莉香さん

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好奇心がうずくハンズの文化祭ハンズフェスにこめられたハンズの思い

ハンズフェスはどのような思いからはじまったのだろうか。

海老原
ハンズフェスのテーマは「繋がる」です。お客様とハンズ、企業とハンズ、地元企業と店舗、店舗と本社を繋げることが目的でした。
熊添
もともとハンズには、ハンズメッセという夏の大感謝バーゲンがありました。ハンズメッセは見渡す限り人の波。歩くのが難しいほどのお客様にご来店いただく店舗もありました。ところがコロナ禍によってハンズメッセはECにシフトし、かつての店舗での熱気は失われた状態でした。
海老原
そもそもハンズメッセには限界がきていると感じていました。ハンズメッセは価格勝負のセール。お客様は他のECサイトでも安いものは調達できます。なによりも事前準備を含めて店舗の疲労感が半端ない状態でした。コロナがなくとも転換期に来ていたんだと思います。そこで「繋がる」をテーマのハンズフェスを起案しました。
熊添
ハンズのオールドファンはもちろんのこととミレニアル世代、Z世代にもハンズのファンになって欲しいという狙いもありました。
石井
本店から店舗に発信があったとき、若手のスタッフはアグレッシブにとりくみました。私たちはまさにZ世代です。私たちが「好きだな」と感じることを形にしていきました。
海老原
お店で勤務するハンズスタッフのパワーを感じました。本社主導の企画だと思いきや蓋を開けてみたら店舗からよい企画がざくざくと出てくるのです。ハンズはまだまだいけると思いました。
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本社と店舗、それぞれの仕事

彼らはハンズフェスで、三者三様の仕事に取り組んだ。海老原は本社企画の立案や全体的なプロデュース、熊添はハンズクラブ会員以外の集客施策の立案、石井は店舗でのイベント企画の立案と運営である。

海老原
私は全体のとりまとめとMZミーティングで出されたアイデアを元にバズらせる企画の実施を担当していました。MZミーティングとは20代を中心とした若手社員で構成された会議で、おもしろいモノ・コトをみつけだすことを目的にしています。この会議の意義は大きくて、多くのアイデアが具現化しました。そのひとつが、私の担当したサウナ企画とレトロ企画です。ちなみにサウナ企画は熊添くんのアイデアですよね。
熊添
そうですね。「ととのう」をテーマのアイデアを出しました。僕自身はdポイントと楽天ポイントユーザーといった他社の会員様たちがハンズに足を運んでいただけるような施策を推進していました。
石井
私は神奈川出身の葉っぱ切り絵アーティストの作家さんの企画を担当しました。ネタ探しから連絡をして具体的な企画をたてて商品を選定するという、ゼロからゴールまでです。
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生みの苦しみとたしかな手応え未来へとバトンを繋ぐ

初めての試みには苦難はつきものである。ハンズフェスでもさまざまな課題にぶつかった。

石井
ハンズフェスは通常の営業と同時並行で準備を進める必要があります。ですが、アーティストさんや企業とのやりとりはメールがメインになりますので、パソコンの前にいる時間が増える。フロアのみんなにはパソコンの前にいて申し訳ないと思いましたし、フロアにいるときは先方を待たせてしまう申し訳なさがありました。そのジレンマが私にとっては悩みでしたね。イベントスペースの小ささという課題にも突きあたりました。狭いスペースでサイン会を開いて20個の作品を展示します。どうしても手狭になりますので、お客様にとって最適な動線を設計するために綿密にシミュレーションを重ねました。
熊添
僕も多くの皆様と連携をしていたため、コミュニケーションは大変でした。単純計算で業務量が3倍に増えたイメージです。他企業の会員様へのアプローチを担当していましたので、基本的には情報発信をお願いする立場です。ハンズの意図を伝えることに注力していました。
海老原
本社も店舗も通常業務と並行しての準備作業は大変だったと思います。店舗のみんなの協力なくしては成し得ませんでした。私自身はサウナ企画にも四苦八苦しました。石井さんの切り絵の企画は本社にも「すごくよい企画だ」と話題になりましたよ。
石井
ありがとうございます。当日は多くのお客様に足を運んでいただけました。私にとって印象深かったのは、作家さんのカレンダーの前倒し販売です。本来、カレンダーの販売イベント初日の数日後でした。しかし企画段階から綿密に打ち合わせを重ねた結果、イベント初日から先行販売できることに。「ネットで予約していたけれど、作家さんのサインがもらえるならお店でも買っちゃう」とおっしゃっていたお客様の笑顔は今でも忘れられません。
熊添
モノが売れるってやっぱり嬉しいんですよね。僕は他社さんのキャラクターの物販もてがけて「余ったらどうしよう」と心配していたのですが、蓋を開けてみたら買っていただけて。SNSでも話題になっていたので安心しました。
石井
私はコロナ後の入社だから、お客様がたくさん集まるっていうのが新鮮でした。初めてあんなに人が集まっていて、シンプルに嬉しかったし仕事を楽しいって思えました。
海老原
お客様がいて、ハンズがある。当たり前なのですがそれを再認識できるイベントでしたね。効率化も大切ですが、ハンズの良さが前面にでたこういうイベントも大事だと思います。
熊添
フェスはこれからも続けていきたいですね。若年層をターゲットにした集客はワクワクしますし、コロナで萎縮してしまった店舗のオリジナリティが開花するチャンスです。
石井
若い女性がうきうきとワークショップに取り組んでいる姿をみたとき、がんばってよかったなと思いました。定量的に数字を出したわけではないのですが、ハンズフェス後は体感として若いお客様が増えたように感じています。
海老原
やはりハンズでの買い物の楽しみのひとつは、お客様とスタッフのコミュニケーションです。ハンズの魅力は人ですので、これからもハンズのおもしろいスタッフの魅力を出して行けたらと思います。

新生ハンズとして、さらにハンズの良さと魅力を伝えていく。
本社、店舗の垣根を越えた取り組みは終わらない。