ぼんてん地方は梅雨に入りました。
昨晩は寒かったので、しばらくスイッチを切っていたパネルヒーターを入れてあげました。
毎年梅雨になると、寒の戻りがあり少し寒くなるので、パネルヒーターをケージから外して片付けてしまうのは梅雨開けまで待っていたほうがよいと思います。
我が家の場合、チビたちの各ケージに取り付けている温度計が24度を下回る場合はヒーターつけます。ケージを置く場所により、部屋の温度とケージ内の温度は全く違ってたりするので
温度計は各ケージごとに付けるのがおすすめ♪
そして、この時期になると
梵天の幼少時(生後4ヶ月くらい)の体調不良を思い出します。
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2020年の4月にお迎え以降、小さい身体でバリバリ食べていた一番刈りチモシーも、完食していたペレットフード(お迎え先のブリーダーさんから勧められてオクスボウのアダルトギニアピッグ+チンチラのミックスを与えていた)も、突然粉状にかみ砕いて遊ぶばかりで全く食べなくなり、水も飲まず、1日中、昼間から長時間寝てばかりいました。
この時は飼い主もデグー飼育の超がつく初心者だったため
よく寝るのは今は育ち盛りだから当たり前なのか?
それともこれは異常事態なのか?
さえ、よく分からず
「今日ぼんちゃんが水飲んでるの見た?」(巨人)
「いや見てない」(巨人)
と暗い顔を見合わせるばかりでした。
当時はまだ行きつけの動物病院もなかったから
知らない病院へ連れていくのもおっくうな気持ちでしたし・・・・
その後、ずっと食べていたペレットフードから別のフードに変えたら食べてくれたのでペレットフードに飽きたらしいという結論に一応至ったのですが
今思えば、「換毛期」(体力つかう)と「発情期」(ご飯が食べられない)がいっしょに来て、ご飯を食べる元気や水を飲む元気がなかったんだと思います。
もしも、2年前の自分自身に声をかけることができたら
「こんな時は青汁です。」
「シリンジで青汁を飲ませてみるのです。」
と言うと思います。
「青汁」=水分補給+栄養補給がいっしょにできる優れもの
シリンジ(注射用の針がついていないもの)で、水を飲ませたり栄養を摂らせたりをすることについては、賛否両論あるかと思いますが、うちは現かかりつけのエキゾチック専門医の先生も「青汁おすすめ!」と言っておられるので、普段から青汁あげています。
もちろん、デグーの主食は牧草。牧草をたくさん、そして栄養を補助するペレット少量を食べることが基本で、日常的に青汁を与える必要は必ずしもないですが
今はまだ病気知らずで「病院連れて行く必要ないもんねー」という方も、将来病気やケガして病院に連れていったら、きっと窓口でシリンジ1本とリキッドタイプ(または粉薬)のお薬袋を渡されて「1日2回飲ませてね」とか簡単に言われてしまうので
その時に
「えええっと これはいったいどうやって与えれば??
」
と焦るより、今のうちに青汁でシリンジを使うレッスン(飼い主側もデグー側も)を時々しておいたほうが将来的にお薬を飲ませる必要が出た時に焦らずにすむと思います。
また、病院で出されるお薬は、たいてい甘い味がついて飲みやすくしてくれていますが、お薬だけだとプイッとして飲まない場合も、青汁と混ぜたら過去100%の確率で飲んでくれています。
では以下に我が家の青汁を与える道具と材料をご紹介します。
①シリンジ
うちは今2.5mlシリンジを使っていますが、病院などでお薬用に渡されるのは1mlなのでお好みのものを。あまり安売りされているものは、先っぽがペラペラで軽い力でかじり取られやすかったりするのである程度の強度があるもののほうがおすすめです。
ところで、この注射用のシリンジは、青汁や飲み薬のような水分の多いものには使えますが、高齢デグーちゃんなどにペレットをふやかしたご飯などを食べさせるにはシリンジの先がが詰まってしまうので向きません。
ふやかしご飯用には▼のような先端が太い30ml程度のカテーテル用シリンジが別途必要です。ペットショップなどでもお給仕用シリンジとして売っているかと思います。*使う際は先っぽをハサミなどで切り取ってから使います。切り口は少し火であぶるとなめらかに
② 青汁の素の粉末
以下の「ベジタブルサポート」+「ライフケア」または「うさぎのおだんご」+「私の青汁」を適宜茶さじに半量ずつくらい混ぜて人間用の青汁ドリンクよりもやや濃いめくらいの濃度に水で溶きます。
では、以下は各商品の成分
【ライフケア】
原材料:チモシーミール、アルファルファミール、えん麦、脱脂大豆、
【うさぎのおだんご】
原材料:チモシーミール、アルファルファミール、えん麦、脱脂大豆、乾燥おから、ポテトパルプ、タピオカ澱粉、ビール酵母、酵母抽出物(ヌクレオチド源)、植物抽出発酵エキス、アガリクス(β-グルカン源)、オリゴ糖、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(Cl、Na、Ca、P 、Zn、Cu、Co、I)、アミノ酸類(Met、Trp)、ビタミン類(コリン、ナイアシン、E、C、B6、パントテン酸、A、B2、葉酸、B1、K、D3、B12)、甘味料(ソーマチン)
*「うさぎのしっぽ」さんの通販サイトから購入できます
【私の青汁】
原材料:大麦若葉エキス末(大麦若葉(国産)、水溶性食物繊維、
それぞれの原材料を見ていただくと分かるように、「ベジタブルサポート」は野菜エキスの粉末で、「ライフケア」と「うさぎのおだんご」はそれぞれ強制給餌用の粉末で成分もほぼ同じ。
「私の青汁」だけは人間用ですが、混ざり物のないシンプルな大麦若葉青汁なので使っています。
ちなみに、「デキストリン」という成分は、ただの野菜粉末だけだと水にぷかっと浮いてしまいさっと溶けないので入れている成分です。でん粉を加水分解することによりつくられたもので、とくに危険性はありません。ライフケアやうさぎのおだんごに入っている「タピオカ澱粉」も、デキストリンと同じ役割です。
これらの粉末のなかで、ベジタブルサポートは、原料に「カボチャ」など入って、たぶん甘くて美味しいはずですが、カロリーが気になるので、混ぜない時もあります。
ただ、青汁にお薬を飲ませる際、これが入っていないとお薬の味に気付いて飲まないのが、ベジサポ入れていると、まんまとだまされて飲んでくれたりするのでその時によって適宜加えています。
ライフケアやうさぎのおだんごは、水に溶けない繊維も入っているのでこれらを入れすぎるとシリンジが詰まってしまうので、ほどほどに粘度をみながら加えています。
カロリーを出来るだけ与えたくない際などは(←ダイエット中の梅ちゃんとか)シンプルに大麦若葉粉末の「私の青汁」だけを溶いた青汁を与える時もあります。
用途やその生体の状況によって、青汁に入れる粉末は飼い主さんが調整してあげてください。
③その他、我が家の青汁に混ぜることがあるオプション
【クランベリー100%パウダー】
ぼんてんが病院での保定で足をケガしたあと、尿漏れになった際、「尿結石」を疑われてしばらく投薬治療をしていました。(その後、ケガによるペニスまわりの筋肉の傷みで尿漏れしていたことが分かったのだけど。)デグーの病気で多い尿結石や膀胱炎に良いというので「ウロアクト」などの尿サプリメントやクランベリーをすすめられたのですが,乾燥クランベリーの実は砂糖漬けなどの甘みを加えたものしかなかったので、この100%粉末を耳かきいっぱい程度、青汁に入れて飲ませるようにしました。クランベリーは甘みを加えないとものすごくすっぱいベリーなのですが、喜んで飲んでいます。
「マルチビタミン}
ペレットをほとんど食べないうちのデグー達。モルモットの梅ちゃん以外はビタミンCタブレットも食べてくれないので、青汁にたまにビタミンを数滴加えてあげています。脂溶性ビタミンは与えすぎは良くないので使用する場合は目安容量は守ってくださいね。
また、青汁の素となる強制給餌用フードには、②で紹介した他にも、オクスボウの「ハービーケア」や「バイタルチャージ」「ヴェルキュア(Vercure Exo.)」などがありますので、飼い主さんご自身でしっかり成分を比較し、よいものを見つけてくださいね。
何度も書きますが、青汁はデグーやモルモット飼育に絶対必要なものではありません。
だけど
「ごはんを食べない」
「水を飲まない」
など、まだ病院に行くほどではないかもしれないけど
ちょっと気になる不調の際のお守りになると思います。
また、いざお薬をシリンジで飲ませないといけなくなった際にも、飼い主が慌てずにすみます
現に、我が家では梅ちゃんが抗生剤のお薬の影響で下痢と食事拒否になった際、この青汁だけを飲んでくれたり、銀河が歯を折ってご飯が食べられなかった時も青汁で栄養補給ができたり、過去のピンチをすくってくれました。
シリンジでの飲ませ方ですが、シリンジに青汁を吸い込んで入れて(入ってしまった空気は指でシリンジをはじいて抜きましょう)、ケージごしに口元に近づければ最初から飲んでくれるコが多いと思います。うちは梵天だけは最初はタオルでくるんでの強制給餌でしたが、銀河と梅ちゃんは最初から自分からシリンジに食い付いてガツガツ飲みました
シリンジにくいついてくれたら、あとは相手がごくごく飲み込むペースに会わせて少~~しずつシリンジを押して青汁を送り出します。勢いよく押したりして器官に入ってしまわないよう送り出すスピードや角度にはご注意くださいませ。
転ばぬ先の杖として青汁でのシリンジレッスンにチャレンジしてみてください。
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ぼんてん本日の体重:240.5g
銀河本日の体重:298.5g
梅ちゃん本日の体重:1027g