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NHK広島放送局
高級時計店強盗 イヤホンで指示受けていたか 2人を起訴
一連の広域強盗事件のうち、広島市の高級時計店が襲われた事件で、検察は3月逮捕された2人を強盗傷害などの罪で起訴しました。
事件現場ではワイヤレス型のイヤホンが押収され、これまでに起訴された1人が身につけていたことが分かり、警察は実行犯がイヤホンを通して現場にいない別の人物からの指示を受けていた疑いがあるとみて捜査しています。
起訴されたのは、▼住所不定の真栄城健被告(31)と、▼大阪市の西本佑聖被告(23)の2人です。
起訴状などによりますと、2人は去年12月、ほかの男らと広島市西区の高級時計の販売店を兼ねた住宅に押し入り、現金など2600万円余り相当を奪ったうえ、経営者の男性の頭を殴って意識不明にするなど3人にけがを負わせたとして、強盗傷害と住居侵入の罪に問われています。
これで、起訴された被告は8人いる実行犯のうち6人となりました。
8人はいずれも県外から集まり、2台のレンタカーに分かれて現場に向かったことが分かっていますが、真栄城被告がこのうち1台の運転手役だったことが、捜査関係者への取材で分かりました。
また、現場ではワイヤレス型のイヤホンが押収され、警察が詳しく調べた結果、ことし2月に逮捕・起訴された▼加藤臣吾被告(24)が身につけていたものだったことが分かりました。
加藤被告は、東京・狛江市の住宅で90歳の女性が死亡した事件でも逮捕・起訴されています。
警察は、グループが事前に役割を決めて事件を起こしたうえ、実行犯がイヤホンを通して現場にいない別の人物からの指示を受けていた疑いがあるとみて、残る2人の実行犯も今後逮捕して、役割分担の詳細や指示役の捜査を続ける方針です。
04/19 19:01