しばらく前に「実際にギターを弾いて遊べる音楽ゲーム! 「RockSmith(2014)」が大層楽しいという話」
っていう記事を書いたんですけど、今回はそれとちょっと似たような事ができる楽器練習ソフトの
「Yousician」を利用してみたら、コレもまたなかなか面白かったので紹介してゆきたい。
みたいな話しです。
Yousician:https://yousician.com/
Yousician(読み方はユージシャンかな)は、
実際の楽器を使ってギターやベース,ピアノやウクレレの演奏方法を学べる楽器練習ソフトです。
もっとザックリ言うと最近語学学習とかで増えてきた、
「独自のロジックを使って効率的に学習できる」系のソフトの楽器版ですな。
Windows版,MAC版,Android版,IOS版があり、私はWindows版を使っています。
基本的には無料で利用できますが、月額9.99ドルのプレミアム会員になるとより快適に多くの機能を使えるようになります。
Yousicianを利用するにはソフトをインストールした後、無料の会員登録する必要があります。
流れとしてはソフトを起動してメールアドレスやユーザー名、
あとはパスワードを設定するだけなので特に迷うところはないかと。
また、ノートPCやタブレット,スマートフォンのような
マイクが搭載されているデバイスなら(たぶん)それを使えば良いのですが、
デスクトップPCのようなマイクが搭載されていないモノは「片側がUSBのギターケーブル」を使う必要があります。
△左から「未経験」「基礎的な事はできる」「多くの曲を弾ける」「だいたい何でもできる」
どんな感じで進めていくのかっていう流れを書いてゆくと、
最初に起動した時に学びたい楽器とその経験を選んで、そこからは
レッスンの項目が表示されている画面で学びたい項目を選びます。
RPGや成長要素が有るゲームをやる人だったらこの画面は「スキルツリー」に見えると思うんですけど、
コレは実際それに近いモノで、高度な奏法のレッスンはその奏法を構成している基本的なテクニックを
身につけた上でスキルテストをクリアしないと受けられないようになっています。
始めにその奏法やテクニックの基本的なところをビデオで学びます。
ビデオは英語ですが難しい事は言っていないし、
重要なところでは字幕が出るのでフィーリングでなんとなく分かるかと。
ちなみにビデオの再生はいつでも一時停止できるので、なんとなくで分かんなくても
「字幕が出る度に止めてGoogle翻訳等で翻訳する」っていう手が使えるため、英語が苦手でも詰む事はないです。
次は実際に演奏画面に移って演奏します。
右側から流れてくるノートに合わせて順に弾いていく感じ。
なんとなくわかるかも知れませんが一応演奏画面の解説すると、
メインはギターの指板をかたどったモノで、
弦はタブ譜と同じく上から1弦(一番細い弦)~6弦(一番太い弦)の順に並んでいて、
押さえるフレットの位置は数字(0は開放弦)で表わされています。
フレットを押さえる指は色で指定されているので、流れてくるノートの色を見ると弦を押さえる手のポジションが分かるという具合。
演奏が終わると演奏の内容が採点されて星(経験値的なモノ)を獲得できます。
採点基準は正しい音を出せているか,音を出すタイミングは合っているか,
といった要素があるっぽいのですが、ロコツなミスがなければ星は貰えるという印象。
(たぶん)一定以上の星を集めるとスキルテストを受けられるようになります。
スキルテストはコレまでにやったレッスンのおさらい的なモノで、
内容としてはレッスンで学んだ事を確認するクイズや、練習したテクニックが含まれている曲を演奏する。という具合。
スキルテストをクリアするとより高度な奏法やテクニックのレッスンを受けられるようになります。
また、レッスンは楽器を使うモノだけではなく、
音の高低で足し算や引き算を行なうパズルっぽいヤツなど、意外と理論っぽい要素も学ぶ事ができます。
まあザックリ言うとより初心者に寄り添って内容を充実させたRockSmithのレッスンモードみたいな感じ。 次の段ではそのRockSmithとの違いとかを書いてゆきたい。
悪い(って程ではないけど気になる)ところをザッと書いていくと、
Yousicianの方が良いところ
Yousician:https://yousician.com/
そんな訳で今回は楽器練習ソフトの「Yousician」を紹介してみた次第。
最初は「RockSmithっぽいことが無料でできるソフトかなー」と考えてて、
まあある程度そうなんですけど、実際やってみると「けっこう違う」印象です。
Yousicianはより初心者に寄り添った感じの作りになっていて、レッスンが充実しているし、
RockSmithはギターの音がして、且つメジャーな曲も自分の能力にあわせて弾かせてくれる(そして最終的にはその曲が弾けるようになる)し、
みたいな感じで「実際に楽器を演奏して楽しみながら学習できる」っていうところは一緒なんだけど、
その目的に対するアプローチが違って、その違いがソフトの個性として表われている感じ。
私の個人的な印象としては「Yousician」の方は練習っぽく感じたので、
未経験から始めるならいきなりギターの楽しさを教えてくれる「RockSmith」の方が良いなーという感じです。
(その楽器を演奏するのが)面白い・楽しいと感じられるところに到達するまでが一番の壁だと思うんですよ。
逆にいうと楽しいと感じられる領域まで行ったら、その先の楽しさが具体的に想像できるから地道な練習もやろうと思えるし、少しでも上達したらやっぱり嬉しいし、みたいな感じで、
楽しい→もっと楽しみたいから練習する→上達して楽しい というような「良いループ」に入れるので、まずは楽しさを知ることがなによりも大事なんですな。で、RockSmithはエレキギター(もしくはベース)の楽しさをまず最初に感じさせてくれるから、未経験の人が「なんとなくギターをやってみたいな」っていう場合の取っ掛かりとして最高だと思います。
個人的には収録曲を見て好きな曲がいくつかあったら迷わずRockSmith,RockSmith 2014 Edition Remasteredを、
お金を節約したかったり、基本的なところの練習を見直したいならYousicianを選ぶと良いのではないか。
という感じですが、
どっちにしても教則本とか読みながら練習するよりもラクに、楽しいと思えるところまで進んで行けるので、とても良いですぞ。
自分の演奏を録音してから後で聞くというのがメチャクチャ重要で、やる事が多すぎて自分の音を集中して聞くのが難しい演奏中とは違い、客観的にお手本と比べられるので、カンタンに自分の課題を見つける事ができます。
敬具
△正常であればこんな感じで表示される
曲リストが表示されない場合→ 理由は分からないけどアプリを再起動すると表示される事が多い。(表示されない事もある)
音声が認識されない場合→ Windows版なら設定でマイクの入力レベルを上げてみると良いかも。
(私はいきなりマイクレベルをMAXにしたけど15~30くらいで充分っぽい)
スマートフォンアプリ版なら→ ソリッドギターの生音だと小さすぎてマイクで拾えないので、アンプを通してならすと良いかも。
そもそもマイクのインジケーターが表示されていない。
画面右上に「FEEDBACK BACK IN~」と表示されている場合は→ 無料会員の制限がかかってるっぽい。(プレミアム会員になるか、12時間経つと再び認識されるようになります)
っていう記事を書いたんですけど、今回はそれとちょっと似たような事ができる楽器練習ソフトの
「Yousician」を利用してみたら、コレもまたなかなか面白かったので紹介してゆきたい。
みたいな話しです。
目次 [目次を閉じる]
Yousicianとはどんなソフトなのか
Yousician:https://yousician.com/
実際の楽器を使ってギターやベース,ピアノやウクレレの演奏方法を学べる楽器練習ソフトです。
もっとザックリ言うと最近語学学習とかで増えてきた、
「独自のロジックを使って効率的に学習できる」系のソフトの楽器版ですな。
Windows版,MAC版,Android版,IOS版があり、私はWindows版を使っています。
基本的には無料で利用できますが、月額9.99ドルのプレミアム会員になるとより快適に多くの機能を使えるようになります。
Yousicianを利用する上での下準備
Yousicianを利用するにはソフトをインストールした後、無料の会員登録する必要があります。
流れとしてはソフトを起動してメールアドレスやユーザー名、
あとはパスワードを設定するだけなので特に迷うところはないかと。
ユービーアイ ソフト
¥4,480
(2023/04/15 07:51:10時点 Amazon調べ-詳細)
また、ノートPCやタブレット,スマートフォンのような
マイクが搭載されているデバイスなら(たぶん)それを使えば良いのですが、
デスクトップPCのようなマイクが搭載されていないモノは「片側がUSBのギターケーブル」を使う必要があります。
私はRockSmithで使っている「リアルトーンケーブル」をそのまま流用しました。
どんな感じで進めていくのかっていう流れやインターフェースの解説
△左から「未経験」「基礎的な事はできる」「多くの曲を弾ける」「だいたい何でもできる」
どんな感じで進めていくのかっていう流れを書いてゆくと、
最初に起動した時に学びたい楽器とその経験を選んで、そこからは
- 学びたい項目(奏法とか)を選ぶ
- 演奏方法などの解説ビデオを見る
- 実際に演奏してみる
- 演奏のデキに応じて経験値を獲得,
- テクニックを身につけられたかどうかのテストを受け,クリアすると新しいレッスンがアンロックされる
学びたい項目(奏法とか)を選ぶ
レッスンの項目が表示されている画面で学びたい項目を選びます。
RPGや成長要素が有るゲームをやる人だったらこの画面は「スキルツリー」に見えると思うんですけど、
コレは実際それに近いモノで、高度な奏法のレッスンはその奏法を構成している基本的なテクニックを
身につけた上でスキルテストをクリアしないと受けられないようになっています。
演奏方法などの解説ビデオを見る
始めにその奏法やテクニックの基本的なところをビデオで学びます。
ビデオは英語ですが難しい事は言っていないし、
重要なところでは字幕が出るのでフィーリングでなんとなく分かるかと。
ちなみにビデオの再生はいつでも一時停止できるので、なんとなくで分かんなくても
「字幕が出る度に止めてGoogle翻訳等で翻訳する」っていう手が使えるため、英語が苦手でも詰む事はないです。
実際に演奏してみる
次は実際に演奏画面に移って演奏します。
右側から流れてくるノートに合わせて順に弾いていく感じ。
なんとなくわかるかも知れませんが一応演奏画面の解説すると、
メインはギターの指板をかたどったモノで、
弦はタブ譜と同じく上から1弦(一番細い弦)~6弦(一番太い弦)の順に並んでいて、
押さえるフレットの位置は数字(0は開放弦)で表わされています。
フレットを押さえる指は色で指定されているので、流れてくるノートの色を見ると弦を押さえる手のポジションが分かるという具合。
演奏のデキに応じて経験値を獲得
演奏が終わると演奏の内容が採点されて星(経験値的なモノ)を獲得できます。
採点基準は正しい音を出せているか,音を出すタイミングは合っているか,
といった要素があるっぽいのですが、ロコツなミスがなければ星は貰えるという印象。
(たぶん)一定以上の星を集めるとスキルテストを受けられるようになります。
テクニックを身につけられたかどうかのテストを行なって,クリアすると新しいレッスンがアンロックされる
スキルテストはコレまでにやったレッスンのおさらい的なモノで、
内容としてはレッスンで学んだ事を確認するクイズや、練習したテクニックが含まれている曲を演奏する。という具合。
スキルテストをクリアするとより高度な奏法やテクニックのレッスンを受けられるようになります。
また、レッスンは楽器を使うモノだけではなく、
音の高低で足し算や引き算を行なうパズルっぽいヤツなど、意外と理論っぽい要素も学ぶ事ができます。
まあザックリ言うとより初心者に寄り添って内容を充実させたRockSmithのレッスンモードみたいな感じ。 次の段ではそのRockSmithとの違いとかを書いてゆきたい。
RockSmithとの違いとか
似たような事ができるRockSmith系のゲームと比べた場合の良いところと、悪い(って程ではないけど気になる)ところをザッと書いていくと、
Yousicianの方が良いところ
- Android,iOSアプリ版がある。
- 基本的には無料で遊べる。
- 演奏のタイミング判定が優れている。
- レッスン内容が充実している
- 無料でも遊べる曲が多い
- 無料会員では商業流通してるようなメジャーな曲の譜面は表示できないっぽい。
- 無料会員では一日で進めてゆける範囲に制限がある(制限がかかるタイミングもけっこう早い)
- UIやテキスト,ビデオは英語(RockSmithは完璧に日本語化されている)
- インターフェースの関係上,先読みするには視線を横移動させる必要があって、
速い曲だと目が付いていきにくい感じ。
追記:一度に表示できる情報量が少ないので、一定以上速くて音が多い曲だと明らかにRockSmithとかタブ譜の方が優れています。 - 音はマイクから入力できるけど、ソフトでギターの音は出力されないっぽい。
- つまりRockSmithのようにアンプシミュ的には使えない。
プレミアム会員の特典とか
プレミアム会員になるとどんな事ができるようになるか、逆に言うと無料会員ではどんな制限があるかっていう事を書いていくと、- 無制限にレッスンを進める事ができる 無料会員だと自動で設定されるデイリーゴール1を達成すると(たぶん)マイクからの入力が認識されなくなって、
- より多くの譜面をプレイできる 基本的な譜面は無料会員でもプレイできるんですけど、
演奏の判定ができなくなる(12時間経つと解除される)んですけど、プレミアム会員になると、どれだけレッスンを進めてもその制限がかかりません。
商業流通してるようなメジャーな曲や、他のユーザーが作成した譜面はプレミアム会員にならないとプレイできません。
Yousicianを軽く使ってみた感想のまとめ
Yousician:https://yousician.com/
最初は「RockSmithっぽいことが無料でできるソフトかなー」と考えてて、
まあある程度そうなんですけど、実際やってみると「けっこう違う」印象です。
Yousicianはより初心者に寄り添った感じの作りになっていて、レッスンが充実しているし、
RockSmithはギターの音がして、且つメジャーな曲も自分の能力にあわせて弾かせてくれる(そして最終的にはその曲が弾けるようになる)し、
みたいな感じで「実際に楽器を演奏して楽しみながら学習できる」っていうところは一緒なんだけど、
その目的に対するアプローチが違って、その違いがソフトの個性として表われている感じ。
私の個人的な印象としては「Yousician」の方は練習っぽく感じたので、
未経験から始めるならいきなりギターの楽しさを教えてくれる「RockSmith」の方が良いなーという感じです。
ちょっと長くなっちゃうんですけど大切なことを書いておくと…
楽器っていう趣味を始める上で、何が大変かというと、(その楽器を演奏するのが)面白い・楽しいと感じられるところに到達するまでが一番の壁だと思うんですよ。
逆にいうと楽しいと感じられる領域まで行ったら、その先の楽しさが具体的に想像できるから地道な練習もやろうと思えるし、少しでも上達したらやっぱり嬉しいし、みたいな感じで、
楽しい→もっと楽しみたいから練習する→上達して楽しい というような「良いループ」に入れるので、まずは楽しさを知ることがなによりも大事なんですな。で、RockSmithはエレキギター(もしくはベース)の楽しさをまず最初に感じさせてくれるから、未経験の人が「なんとなくギターをやってみたいな」っていう場合の取っ掛かりとして最高だと思います。
UBI Soft
¥17,513
(2023/04/15 18:32:08時点 Amazon調べ-詳細)
個人的には収録曲を見て好きな曲がいくつかあったら迷わずRockSmith,RockSmith 2014 Edition Remasteredを、
お金を節約したかったり、基本的なところの練習を見直したいならYousicianを選ぶと良いのではないか。
という感じですが、
どっちにしても教則本とか読みながら練習するよりもラクに、楽しいと思えるところまで進んで行けるので、とても良いですぞ。
また、その楽器を演奏するのが面白い・楽しいと思えるようになったら、できるだけ早い内に「自分の演奏を録音してお手本と聞き比べる」という練習を始めましょう。
自分の演奏を録音してから後で聞くというのがメチャクチャ重要で、やる事が多すぎて自分の音を集中して聞くのが難しい演奏中とは違い、客観的にお手本と比べられるので、カンタンに自分の課題を見つける事ができます。
後はお手本と比べてイマイチな所を重点的に練習する。という事を繰り返していけばだいたいOKですな
敬具
今回紹介したアプリ
(おまけ)Yousicianを利用している時に遭遇しがちなトラブルとその対処法
△正常であればこんな感じで表示される
曲リストが表示されない場合→ 理由は分からないけどアプリを再起動すると表示される事が多い。(表示されない事もある)
音声が認識されない場合→ Windows版なら設定でマイクの入力レベルを上げてみると良いかも。
(私はいきなりマイクレベルをMAXにしたけど15~30くらいで充分っぽい)
スマートフォンアプリ版なら→ ソリッドギターの生音だと小さすぎてマイクで拾えないので、アンプを通してならすと良いかも。
そもそもマイクのインジケーターが表示されていない。
画面右上に「FEEDBACK BACK IN~」と表示されている場合は→ 無料会員の制限がかかってるっぽい。(プレミアム会員になるか、12時間経つと再び認識されるようになります)