諏訪市長に金子氏3選 3回連続の無投票
任期満了に伴う諏訪市長選は16日告示され、現職で2期目の金子ゆかり氏(64)=無所属、高島=のみが立候補を届け出て、3回連続の無投票当選が決まった。同市長選が3回連続無投票になったのは、1941(昭和16)年の市制施行以来、初めて。金子氏は県内初の女性市長で、県内でただ1人の現職女性首長。
金子氏は昨年12月の市議会定例会で立候補を表明。「人口減少や高齢化が進んでも希望を持てる、魅力あふれる市にしたい」と3期目への決意を述べた。
1期目は民間によるJR上諏訪駅前の再開発に積極的に関与し、2期目の当初に駅前交流テラスすわっチャオを開業。2期目は旧東洋バルヴ諏訪工場跡地の基本計画や駅周辺の「未来ビジョン」をまとめた。二つの小学校を統合した上諏訪小学校と上諏訪中学校では、2021年度に施設併設型の小中一貫教育を始めた。
今回の選挙に向けては、未来ビジョンの具体化や同跡地の整備計画づくり、市立保育園の適正配置の基本方針「ひろがる笑顔ゆめ保育所プラン」への着手などをマニフェスト(公約)として発表。「みなさんと一緒に街を磨いていきたい」とした。
金子氏は、市内全域に巡らせた後援会支部を柱に、組織の若返りを図って臨んだ。自民、公明両党の推薦を受け、地域や企業、団体などからも幅広い支持を得た。共産党市委員会を含め、対立候補擁立の動きは活発化しなかった。
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【金子ゆかり氏】市長[元]県議・諏訪青年会議所理事・県議秘書・服部セイコー社員◇早大院修