《女子高生2人が“飛び降り配信”》YouTuberピャスカルに悩んでいた新潟のXさんと松戸のYさんを繋げた“自殺願望”「自分の顔が嫌だ」「苦しんだ証を残しているんだ」

文春オンライン2023年4月16日(日)11時0分

 4月13日午前4時ごろ、千葉県松戸市のマンション敷地内に少女2人が倒れているのが見つかり、いずれも死亡した。


 マンション最上階の10階には、学校の制服のような上着と靴がそれぞれ2人分置かれていたという。



現場となったマンション ©文藝春秋



 衝撃的だったのは、2人がTwitterで飛び降りる様子をリアルタイムで配信していたことだ。現在は削除された33分23秒にわたる動画には、制服のような服装の少女2人が高所から飛び降りるショッキングな様子が記録されていた。


「飛び降り」をリアルタイム配信


 少女のうち1人が「怖い……怖いよ」と何回か繰り返したのち、「大丈夫、行こう」「せーので行くよ?」「せーの」と腕を組みながら後ろ向きで飛び降りている様子が映っている。2人の姿が画面上から消えたあと、“バン”という衝突音が響く。


 その後、マンションの住民男性が倒れている2人を見つけ、110番している。


 別の住人男性によると、13日の午前4時ごろは救急車両のサイレンが鳴り響き、警察官や管理会社の社員がマンション入り口に集まり、現場は騒然としたという。


 死亡した2人は、それぞれ新潟県に住むXさんと、松戸市に住むYさんだとみられる。2人はともに女子高生だった。


 XさんのTwitterには、〈早く死にたい〉という投稿や、オーバードーズをにおわせる内容が続く。このほかにも、恋愛についても悩んでいたことが、次のような投稿の内容から見受けられる。


〈都合のいい女すぎて鬱。死にたい〉


〈求めすぎてた!私みたいな女が本気で相手にされるわけが無いんだ!死ぬ前にいい夢見させて貰えただけでも感謝しなきゃ〉


「覚悟はしていましたが、本当に亡くなってしまうなんて……」


 こう話すのは、松戸市に住むYさんを知るA子さんだ。Xさんについても、Yさんの伝手で「YouTuberとの関係で悩んでいるようだ」と聞いていたという。A子さんが明かす。


「ゴムなしで性行為をされた」女子高生が吐露した悩み


「ピャスカルというYouTuberに『ゴムなしで性行為をされた』というXちゃんの悩みをYちゃんから聞きました。Xちゃんは新潟からわざわざ夜行バスで東京に来ていて、ピャスカルと会っていたみたいです」


 ピャスカルとは、「原神」のゲーム実況で有名なYouTuberのことだ。


 これを裏付けるかのように、Xさんは今年1月、〈私って身体だけ?1回えっちしたら終わり?ゴムしないってことはそういうことなの?って聞けばいいだけ〉とTwitterに書き込んでいる。


 ピャスカルは、XさんとYさんが亡くなった13日夕方にTwitterを更新。長文のメモで、少女が亡くなったことを報告するとともに、〈私は活動の中でホストのような色恋営業をしていた為、彼女をずっと不安にさせてしまっていました〉としたうえで、〈この償い切れない罪を背負って、一生を賭けて自分自身の思う罪を償います〉と謝罪の言葉を述べている。


 ピャスカルのYouTubeは13日までに削除されており、Twitterやインスタグラムの更新も途絶えている。


 A子さんによると、XさんとYさんはインターネットで出会った仲だったといい、次のように話す。


XさんとYさんのTwitter“病みアカウント”


「2人はそれぞれTwitterで“病みアカウント”を持っていて、リストカットの画像を載せたり、何歳までに死ぬとか何日までに死ぬといった内容のツイートを投稿していました。2人とも自殺願望をずっと持っていたんです。自殺する前にこのアカウントは削除したみたいです」


 居住地も全く異なる2人——。希死念慮が2人の仲をさらに縮めたのだろうか。


 前出のA子さんが、XさんとYさんの自殺に気が付いたのは早朝、まさに2人が飛び降りた直後だったという。


「朝起きてYちゃんからのLINEを見たら、ただごとじゃないと思って……。XちゃんのTwitterを見たら飛び降り自殺を図った動画が配信されていたので、そのあとすぐ、朝の5時半ごろに警察に電話しました。その後、お昼ごろに警察からかかってきた電話で、本当にYちゃんが亡くなったことを知りました」


 A子さんがYさんから最後に受け取ったLINEのメッセージには、〈私なんかと話してくれてごめんなさい〉〈だいすきだよ〉〈しんじゃいます〉などと書かれていた。


「Yちゃんは何にも迷惑なんかかけてないのに……。自分を卑下する子だったんです」


 2人の出会いは2、3年ほど前にさかのぼるという。A子さんが明かす。


「お互い好きなバンドが同じで、ネットで出会って仲良くなりました。ほぼ毎日電話やLINEで近況を話してました。その中で学校や家族の悩みとか将来への不安について話していました」


 出会った当時から、Yさんは「死にたい」と漏らすことも多々あったという。


 昨年の1月にA子さんが受け取ったLINEのメッセージには〈自分のマンションから飛び降りようと考えてるけど死ぬのがものすごく怖くてまた市販薬キメちゃった〉と書かれている。


 A子さんは〈また会いたいから生きててほしい〉と返信するなど、Yさんの悩みを聞いて寄り添ってきたという。A子さんは続ける。


「自分の顔が嫌だ」オーバードーズやリストカット


「高校はしんどかったみたいです。『今日は学校に行けなかった』とかLINEで報告があったりもしました。Yちゃんはかわいいのに『自分の顔が嫌だ』とか……。薬のオーバードーズやリストカットをしていたことも教えてくれました」


 A子さんは3月、松戸市のYさん宅を訪れたことがあるという。2人が実際に会うのは初めてだった。この時の様子についてA子さんが語る。


「松戸駅で待ち合わせて、『会いたかったよ』って言ってて嬉しそうにしていました。Yちゃんがホワイトシチューが好きだから一緒に買い出しにいって家で作ったり、カラオケに行ったりもしました。お互いが好きなバンドの聖地巡礼で、千葉県内のPVロケ地にも行きました」


 快活な一面も持っていたYさんだが、彼女の部屋の中には気がかりな物もあったという。A子さんが続ける。


「Yちゃんの部屋に市販薬の空瓶が10本以上入っている紙袋が置いてありました。『私がこれだけ(薬を)飲んだ』『苦しんだ証を残しているんだ』って言ってましたね。今思えば、自殺したあとに何かを知ってほしかったのかもしれません……」


 YさんのTwitterにはオーバードーズをにおわせる投稿も複数見受けられる。


「LINEか何かで話したときに『絶対に自殺できる方法が分かった』って言ってて、その方法が『薬と酒飲んで飛び降りる』っていうものでした」(同前)


 実際にYさんが飛び降りる数時間前に投稿したとみられる写真には、アルコール度数の高いチューハイの缶が数本、そしてその横には咳止めに使われる薬や抗不安薬など、錠剤の空パッケージが複数、無造作に置かれていた。


酒や薬剤が並んだ〈最後の晩餐〉


 Yさんと一緒に飛び降りた新潟県の女子高生Xさんも、〈最後の晩餐〉などと、自殺する前の様子を投稿している。


 ネットで出会った女子高生2人が一緒に自殺するという衝撃的な事件。だが、XさんとYさんのような自殺を選ぶZ世代が増えているのが現状だ。



 厚生労働省と警察庁の発表によると、全国で昨年1年間に自殺した小中高生は514人で過去最多となり、小学生は17人、中学生が143人、高校生が最も多く、354人だった。


 また、若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは、先進国(G7)では日本のみであり、その死亡率も他の国に比べて高いのが現実だ。


 今、若い世代の心のケアがより一層求められている。


 ◆◆◆


 【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】


 ▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時〜午後10時)、0120-783-556(午後4時〜同9時、毎月10日は午前8時〜翌日午前8時)


 ▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)


 ▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)


(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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