出窓(読み)でまど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「出窓」の意味・わかりやすい解説

出窓
でまど

建物の外側に張り出した窓。建築基準法の定義では、床面から高さ45センチメートル以上のところで張り出したものが出窓で床面積に算入しないが、それ以下では床面積の拡張とみなされ、出窓とはいわない。出窓を設ける目的は室内空間に変化と余裕を与えるためで、台所などにつくられた出窓は棚としても重宝である。また出窓を利用して建具を二重にすれば、室内の保温、防音などに効果的である。出窓の張出し幅は30センチメートル程度が適当で、それ以上張り出しても使用目的からはかえって不便である。

[山田幸一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出窓」の意味・わかりやすい解説

出窓
でまど

垂直壁面に対して外部に張出した窓。窓扉下部が棚状になっていて,器物などを置くために利用されることが多い。西洋建築に特有の一形式。ゴシックやルネサンスの主として住宅建築に使われ,18世紀以降は広く一般化し,現代ヨーロッパの住宅建築に根強くその伝統を伝えている。日本でも近年取入れられるようになった。

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精選版 日本国語大辞典 「出窓」の意味・読み・例文・類語

で‐まど【出窓】

〘名〙 建物の外壁面から外側へ張り出して作られた窓。はりだしまど。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「岐阜提灯を出窓(デマド)の格子の中に釣して」

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