イタリア首相:「鉛の時代」再来に警告-当局者など狙った事件相次ぐ
Lorenzo Totaroイタリアのモンティ首相は、複数 の政府当局者や企業幹部宛てに手紙爆弾や銃弾が送り付けられたこと を受け、同国に政治的暴力が戻りつつあると警告を発した。
イタリアでは9日、徴税公社エクイタリアの当局者1人が手紙爆 弾の爆発で手と顔を負傷した。その1日前には同国のアナキスト(無 政府主義者)組織がドイツの銀行最大手、ドイツ銀行のヨゼフ・アッ カーマン最高経営責任者(CEO)を同様の爆発物で狙ったことを明 らかにしていた。今週に入り、アレマンノ・ローマ市長やセベリノ法 相に銃弾入りの手紙が送られる事件も起きた。
モンティ首相は12日の声明で、「脅迫と威嚇の時代は過去のもの であり、それを繰り返すことはできないし、そうしてはならない」と 指摘した。1970-80年代のイタリアは爆弾や銃によるテロ事件が相次 ぎ、「鉛の時代」と呼ばれた。同首相が300億ユーロ(約3兆500億円) の緊急経済対策についてクリスマス前の議会承認を目指す中、国内で は緊張が高まっている。
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