作品名 | ザ・タウン(2010) |
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公開日 | 2011-02-05 |
映倫 | PG12 |
出品国 | アメリカ |
ザ・タウン(2010)の概要 |
チャック・ホーガンのハメット賞受賞のミステリー『強盗こそ、われらが宿命』を、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いてこれが監督2作目となるベン・アフレックが自ら主演も兼任して映画化した犯罪ドラマ。強盗を家業とする主人公が、ある女性を愛したばかりに仲間との絆の狭間で葛藤を深めていくさまと、追及の手を緩めないFBIとのスリリングな攻防を緊張感あふれるタッチで描き出す。共演はジェレミー・レナー、レベッカ・ホール、ジョン・ハム。 全米屈指の強盗多発地区、ボストンのチャールズタウン。この街に生まれ育ったダグは、かつては輝かしい将来を夢見ていたものの、今では父親と同じ道を進み、気心の知れた幼なじみたちを率いて銀行強盗を繰り返す日々。毎回周到な準備で鮮やかに仕事をやり遂げてきた彼らだったが、ある時、やむを得ず一時的に人質を取って逃走を図る。しかし、解放した女性クレアが、同じ街の住人だったことから、自分たちの正体に気づかれたかもしれないと不安がよぎる。そこで探りを入れるため、偶然を装い彼女に近づくダグ。しかし、不覚にも恋に落ちてしまう。やがて、FBI捜査官フローリーの追及がダグへと迫る中、足を洗ってクレアと新たな人生に踏み出したいと考え始めるダグだったが…。 |
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「ザ・タウン」は、完全にお決まりパターンの犯罪映画であり、そのストーリーは非常に予測可能です。クライム映画の大好きなファンであれば、この映画を見る必要はありません。どのシーンが来るか、どのような結末になるかは、全く想像できます。さらに、この映画にはどこか物足りなさを感じてしまいます。
監督、ベン・アフレックの演技はそれなりに良かったものの、彼が演じるキャラクターは非常に薄っぺらいものでした。他の俳優たちも同様に演技には問題がありませんでしたが、脚本に深みがないため、彼らが持っている才能を活かし切れなかったようです。
全体的に、この映画は、すでに何度も見たようなクライムムービーの再現に過ぎません。物語が深く掘り下げられず、キャラクターの描写も浅いため、観客は映画の世界に没入できませんでした。この映画は、犯罪映画の新しい典型となることはなく、残念ながら印象に残らない作品になってしまいました。