「カードが不正利用されている」などとうそを言い80代の女性からキャッシュカードなどをだまし取った疑いで中国籍の男2人が現行犯逮捕されました。
詐欺の現行犯で逮捕されたのは中国籍で自称アルバイトのアオ・ルン容疑者(26)と自称・中国籍で無職の34歳の男です。
警察によると13日午後、枚方市に住む80代の女性に金融機関の職員を名乗る人物から「キャッシュカードが不正に使われている」「お金を取り戻すことができる」などと電話がありました。
その後、金融庁の職員を名乗る人物が「新しいカードを作る必要がある」「金融庁ではコロナで対面できないので玄関扉にカードを貼りつけておいてください」などと話し、女性はキャッシュカードなど4枚を扉に貼り付けたということです。
きのう枚方市で「アポ電」が発生していたことから警戒に当たっていた警察が、扉に貼られたカードを取って立ち去ったアオ容疑者らを現行犯逮捕しました。
被害者の女性は「あまりにも自然なやりとりだったので疑問をもちませんでした」と話していたということです。
2人は「犯罪になるとは知りませんでした」などと容疑を否認しているということです。
警察は余罪もあるとみて捜査しています。
新型コロナがまん延して以降、カードを被害者の自宅のポストに入れさせたり、玄関扉に貼り付けさせたりする「非接触型」の手口が確認されていて、今回のように「受け子」とみられる外国人が逮捕される事件も発生しているということです。
警察は「非接触型」にすることで、外国人であっても、慣れない日本語などから怪しまれないようにする狙いがあるとみて捜査しています。