#小説を書く上で気をつけていることをいいねの数だけ話す見た人もやる
これ前にもやったことあるはずってスルーしてたけど、調べたら二年以上前で今とだいぶ変わってたので、まあ。今のを。
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29 ずたぼろ書くときに世の中の恋愛ものを研究したけど、取り入れたのは「絶対やるべきこととやっちゃいけないこと」で、物語全体の構成とかテンプレートではない。ゆえに中身はけっこうハチャメチャ。
やるべき&やっちゃいけない、はしっかり守ってます。(たぶん)
次からそれを書いていこう。
30 恋愛物を書くのにぜったい守るべきこと①
登場人物全員、顔が良い。
ヒーローはスパダリでなく背が低くてもおっさんでも顔は良い。ヒロインは地味で痩せっぽちでも悪人面でも小動物系でもアラサーでも「ふつう」設定でも顔は良い。悪役も、美しくなくても醜くはない。顔面ケガしてても美しく。
31 恋愛物~②
「物語の主題は2人の恋愛である」を揺るがさない。どれだけサブキャラを増やそうとも、大きな陰謀が絡もうとも冒険に出ようとも、すべては2人のためにあり2人の愛ゆえに起こり2人の愛で解決し2人の愛が成って完結する。物語のキーパーソンはいつだって2人の恋愛が絡む。
32 恋愛物~③
キャラの魅力は「設定」ではなく「言動」によって示す。読者さんの好みに合うかどうかはさておき、「一体どこに惚れたのか」は必ず明記する。またそれはイベントという「実行」をもって見せること。
33 恋愛物~④
シチュエーション、環境がとても大事。たぶん男性向けだと要らない、女性向けだと必須。
「この男と恋愛成就したら何が手に入りどんな生活をするのか」、衣食住のビジュアル、生活環境を具体的に描写する。華やかなものは特に、従来のWEB小説ハウツーに背いてガンガン書く。
34 恋愛物~⑤
ストーリーのためにキャラの頭を悪くしない。
どうしても作者のご都合でキャラにおかしな行動をしてもらわないといけないことは正直ある、が、理由付け必須。そして「忘れてた、何も考えてなかった」とか「嫉妬で、つい我慢できなくて」的なのはNG。必然、致し方ない事情を作る。
35 恋愛物~⑥
ラブラブシーンは何回あってもよい!
ストーリーの転機に全く関係ないラブラブちゅっちゅシーンは何万回あっても読者は美味しく食べてくれる。むしろストーリーの転機のときのみ、だと全く不満足となる。ただキスしてうふふって照れるだけでもいい、盛ってけ~盛ってけ~~!
36 恋愛物~⑦
浮気だめ、ぜったい。
特にヒーローはヒロイン以外にデレることは一瞬たりとも無し!とにかく一途。「あんなビッチにも、だれにでも優しい」よりはヒロイン以外には全員牙を剥くくらい気難しい方がマシ。異性キャラには最低限の対人マナー以上のもてなしをしない!
37 恋愛物~⑧
(令嬢&スパダリもの)安っぽい嫉妬はしない。
⑦にちょっと反するようだけど、「パートナーを不安にさせるようなことはしない」の意。異性には塩対応で、同性…ライバルに対してはむやみに嫉妬剥き出しにせず紳士的・淑女的であること。パートナーの貞淑さ、誠意を疑わない。
38 恋愛物~⑨
⑧の続き ただし、「パートナーが嫌がっている場合、に危険が及ぶ場合」には全力で盾になる。間男のウザがらみを明らかにヒロインは困ってる、貞操の危機もありえるという状況で「いってらっしゃーい」する馬鹿男にはしない!!パートナー大事に。
39 恋愛物~⑩
エロティックに情熱的に。だけど、節操は保って。
人目に付くところ(とくに身内の前、職場)で見苦しいほどイチャイチャしたり欲情したり、子どもっぽい感情で論争したりしない。そういうことはおうちに帰ってから「本当は朝からずっと、その肌に触れたくて狂いそうだった」で!
40 恋愛物~⑪
これはわたしのこだわり。
「50年後も愛してくれそう、愛せそう」なキャラにする。
美しいだけ、若さが可愛いだけではない、逞しく格好いいだけではない、セックスが気持ちいいだけではない。
このひととなら安心して子育て出来る、介護してあげたいと思えるような人間を描く。
41 恋愛物~⑫
ヒーローはヒロインについて、「若さと性器」を褒め称えない。外見は基本的に顔面と髪と瞳の輝きを「美しい」と崇拝するようにし、胸の大小やクビレや足などに性的な評価をしない。無垢さを讃えるときは内面のみ。とくに年上ヒーロー×未成年ヒロインの場合は要注意。内面ありき。
42 恋愛物~⑬
「お互いの欠陥を補完し合う物語」であること。全方面ハイスペックなスパダリでもなんらかの欠点やトラウマ、求めてやまないものがあり、ヒロインだけがそれを持っている。ヒロインもまたコンプレックスがあり、ヒーローはそれを丸ごと肯定する。健全な共依存構造を作る。
43 恋愛物~⑭
贈り物はゴージャスに、ただしロマンスを以て。
ヒーローからのプレゼントやセッティングは、金と愛の両方を併せ持つものを。指輪なら「10億円の宝石!」でも「手作りの細工物」でもなく「君の瞳と同じ色の石を世界中から探して作った10億円の指輪」。
盛ってけ~盛ってけ~!
44 恋愛物~⑮
ヒロインのキャラクターは、読者層のリアルに近づける。
令嬢など特権階級の生まれ育ち、魔法が使えるなど非現実的な設定であっても、人間性に共感できる部分を作り込んでおく。現代日本人の感性から逸脱しすぎない。
45 恋愛物~⑯
ヒーローのキャラクター作りは丹念に。
「嫌いでなければ好かれたら嬉しい」男性に対し、女性は「ただしイケメン(=私好み)に限る」が厳しい。ヒーローの作り込み、描写は慎重に丁寧に。ヒーローが嫌われたら作品まるごと拒絶されると覚悟をしておく。
46 恋愛物~⑰
ヒーローのスペックは細部までしっかりと描写。
ヒロインはとりあえず若く可愛いのがほぼ確定な男性向けと違い、ヒーロー像の幅が広く、それにより評価が大きく変わるのが女性向け。年、体型、顔がたち、仕事内容、趣味嗜好を明記しておく。「とにかくハイスペ」で誤魔化さない。
47 恋愛物~⑱
これはぼくのこだわり。
ヒーローにちゃんとお仕事させる(笑)どこからどうやって稼いでるの?みたいな作品もかなり多くて…貴族だから国税で寝てても入るって世界観でもまあいいんだけど、ぼく的には、ゴージャスな贈り物を受け取りにくくなるので、ヒーローは働き者がいいです。
48 恋愛物~⑲
ヒロインに、ヒーロー以外の味方、恋愛以外の趣味や生活習慣をもたせる。
これが男性向けトロフィーヒロインとの大きな違いだと思う。ヒロインを悩ませるヒーローに激怒してくれる侍女や友人、実家の家族、ヒロイン個人の仕事仲間など。ヒーローとの会話も広がる。
49 恋愛物~⑳
それでもやっぱり、主人公は、主人公。
ドアマットヒロインがスパダリに救われるシンデレラストーリー、であっても、やっぱり主人公はヒーローではなくヒロイン。護られるだけじゃなく、物語のクライマックスはヒロイン自らが口と手足を動かす。ヒーローもそれを尊重する。