公務員試験は併願する人が多いらしいけど、大学受験みたいにすべり止めを受けておいたほうがいいのかな。
でも、大学受験みたいに偏差値で判断して併願先を決められるわけでもないし、どうすればいいの。
こんな不安と疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、本稿では、併願すべき理由、併願する際の注意点について徹底解説します。
これを読んで、併願に対する不安と疑問を解消してください!
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目次
公務員試験は併願が基本!
「公務員になりたいから、受験勉強を始めたんじゃない。国税専門官として働きたいから始めたんだ。だから国税専門官しか受けない!」
志望先がバッチリ決まっていることは、これはこれで、大変素晴らしいことです。
でも、そんな方にも、筆者は併願をすすめます。
理由は、試験は水物だから、リスクヘッジすべきだから……なんて申し上げるつもりはありません。
理由は、「可能性を広げるため」です。
これまで、多くの受講生を見てきて、合格者した途端に第一志望が変わった方なんていくらでもいました。
民間の就職活動のように何十社も面接を受けるわけではありませんが、実際に面接段階にくると、かつてないほど真剣に面接先のことを研究します。
また、実際に現職の方(面接官)と対面で話ができるのです。
すると、これまでの価値判断が変わったり、自分がやりたかったことが見えてきたりすることが多々あります。
これは、公務員試験に限ったことではなく、就職活動によくあることなのです。
実際に就職活動を始め、面接を受けて、初めて自分に向き合い、相手のことを真剣に見つめる。そこから生まれてくるものもあります。
なので、併願はすべきです。
おすすめの公務員試験併願パターン
「可能性を広げるための併願」である以上、今の自分の志望先に近い職種を併願する方法もありますし、逆に思いもよらなかった職種を併願することも考えらます。
「国家公務員がいい」
「地元は絶対離れたくない」
「併願のために勉強科目は増やしたくない」
これだけは譲れないものだけはっきりさせておくことは重要です。なぜなら、就職試験だからです。
※以下の具体例では、試験時期の早いものから順番に並べています
「国家公務員がいい」国家一般職が第一志望のAくん
裁判所事務官(一般職)OR衆議院事務局職員(一般職)、国立国会図書館(一般職)、国税専門官、国家一般職
国家一般職は、教養に加えて専門科目も8科目は勉強しているはずなので、併願するには勉強科目を増やす必要もありませんし、第一志望の受験が最後に来るのもグッドタイミングです。
実は、同じ年の、違う職種でほとんど同じような問題が出題されることは決して珍しくありません。
なので、国税専門官あたりで出題されたものと同じような出題が、国家一般職でも出題されればラッキーです。
「地元は絶対離れたくない」兵庫県庁第一志望のBさん
国税専門官、国家一般職(近畿)、兵庫県庁、市役所B日程、市役所C日程、国立大学法人等職員
地方上級(兵庫県庁)は、専門科目も出題されているので、国家一般職や国税専門官にも対応できるはずです。
しかもこの2つの職種は地方採用があるので、兵庫県下の国の出先機関や税務署に勤務できる可能性があります。
市役所BC日程は、兵庫県下の市役所試験がいくつか実施されるし、教養試験のみなので併願しやすいです。
また、国立大学法人等職員も教養試験のみで、エリアごとの採用があり、兵庫県にある神戸大の職員を狙うことも可能です。
「併願のために勉強科目は増やしたくない」教養のみ出題の市役所が第一希望のCくん
市役所A日程(教養科目のみ出題)、B日程、C日程、D日程、地方上級で特別枠・新方式とされている採用区分、国立大学法人等職員
教養対策しかしてないので、専門科目を出題する職種はNGです。
地方上級は、本来教養に加えて専門も出題されるのですが、最近は民間企業と併願しやすいように、教養のみ、あるいは択一試験を全く課さず面接のみの採用区分を設ける自治体が増えてきました。
それが特別枠、新方式、という採用区分です。しかも民間企業の就活に連動して、実施時期も地方上級とは別日程で実施されるので、併願がしやすいです。
ところで、面接では併願先を質問されたり、面接カードに書かされることがあります。
併願先同士の関連性が薄かったり、矛盾していると、突っ込まれる可能性があります。
もちろん自分なりの理由を答えられるなら問題はありません。
併願先の内容が原因で落とされることはありませんが、パニックにならないためにも、併願先はよく検討すべきですし、理由も考えておきましょう。
併願先は「現実的で納得できる」ところだけ受験しよう
併願パターンをご紹介しましたが、併願先を選ぶ場合に大切なことが2つあります。
1 現実的な併願をすること
確かに、日程さえ被らなければいくつ併願しようが自由です。
ですが、併願のために受験科目をいたずらに増やして、第一志望先に必要な勉強時間が足りなくなるようなことは避けてください。
また、筆記試験は、長丁場なのでものすごく疲れます。
模擬試験を受けてみるとよくわかりますし、センター試験を受験したことのある方なら、あの長時間問題に向き合う疲労感を覚えていらっしゃることでしょう。
一次試験日のピーク時である4月末から6月にかけて、毎日曜、試験があります。
数週間、日曜ごとに本試験を受験するのは、相当体力が必要です。
併願先をやみくもに受けて、本命の試験の時に疲れが残らないよう、計画を立てるべきです。
2 「併願先で働くかもしれない」ことを忘れないこと
繰り返しになりますが、併願は「面接練習」や「保険」ではなく、「可能性を広げるため」に受験するものです。
第一志望先に合格するとは限りませんし、全て合格したとしても、働けるのはひとつだけです。
併願先で働くことになるかもしれないのです。
自分の人生や職業観を考えて、「働いてみたいと思う職種」「働いている自分をイメージできる職種」を選ぶようにしましょう。
最後に
最後まで読んでくださってありがとうございます。
ここまで読んでこられて併願に対する疑問は解消されましたでしょうか。
このコラムが、公務員試験合格への一助になればうれしいです。頑張ってください。
併願戦略も含め、効率よく公務員試験を突破したいという方はぜひアガルートアカデミーの公務員試験講座もご検討ください。
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