半田市の特徴と歴史

愛知県の尾張地方に属し、知多半島の中央部に位置しています。人口は約11万人を有します。 国道は247号線、366号線が市内を通り、高速道路は知多半島道路、南知多道路、知多横断道路が存在します。 鉄道はJR東海武豊線と名古屋鉄道河和線が敷かれており、知多半島でJRと名鉄の駅が両方立地しているのは半田市と武豊町のみとなり、知多半田駅が多く利用されます。 半田市の特産品はミツカン製品を無くしては語れません。ミツカン酢をはじめ、味ぽん、ゆずぽんなどの酢を材料とした調味料から、みりん、料理酒、納豆に至るまで、私達の食卓と切っても切れない縁を持つミツカン製品。そのミツカンの本社が置かれているのが半田市なのです。 また、知多半島を代表する和菓子として生せんべいがあります。せんべいの名はついていますが生菓子（餅）の類で、もちもちした食感が魅力です。似た生菓子に、ういろうや生八つ橋がありますが、生せんべいはそれらのルーツとされています。 起原は、1560年徳川家康が桶狭間の戦いにおいて知多半島に逃れる際、百姓の庭先に干してあったせんべいを生のまま食した際たいそう気に入り、岩滑城に滞在する間はせんべいを生のまま献上することを申し付けたこととされており、以来生せんべいが製造され、現在では銘菓・土産菓子として定着しています。 半田市は山車を市内各地区で合計31台所有しており、祭事も非常に有名です。 5年に一度、10月第一土日曜に開催される「はんだ山車まつり」は、それら31台の山車が一同に会す祭として、期間中は多くの観光客で賑わいます。直近では2017年10月7日・8日に行われ、約54万人が訪れました。 また、各地区で山車を保管していることから地区祭礼も盛んで、4月第2土日には「成岩」「西成岩」「協和」「岩滑」「岩滑新田」「板山」「上半田」の各地区が、4月第3土日曜には「下半田」地区が、それぞれの地区の神社へ山車を曳き入れ舞を奉納するなど、祭礼時期が一気に詰まっているのも特徴です。 半田市の著名人として忘れてはならないのが新美南吉です。代表作「ごん狐」を筆頭に数々の童話を残した日本が誇る文学作家です。現在でも南吉の生家が岩滑町にあるほか、新美南吉記念館や作品ゆかりの場所を巡るウォーキングコースも作られているなど、南吉は半田市名誉市民として今なお愛されています。