音楽と光も楽しめる「ロウリュ」施設がオープンへ 長野市 【動画あり】
■「川中島温泉テルメDOME」に併設
日帰り温泉施設運営などのアールエスティ(長野市)は22日、長野市川中島町今井の温泉施設「川中島温泉テルメDOME(ドーム)」に併設した「ミュージックロウリュウサウナ爆風房」を開業する。室内を蒸気で満たして体感温度を上げる「ロウリュ」の際、音楽や光による演出で雰囲気を盛り上げる。テナントが子ども向けスペースを運営していた建物を改装し、「川中島温泉別館」として再スタートする。
■室内のライトがさまざまな色に 乗りの良い音楽が流れる
サウナは広さ約40平方メートル。一度に最大40人が入れる。通常の温度は70~75度で、ロウリュは30分おきに実施する。熱したサウナストーンに自動で水をかけて蒸発させ、壁や天井に設けた16カ所のダクトから出す「爆風」を吹き付けることで全体に体感温度約90度の熱波を行き渡らせる。同時に室内のライトが赤や青、ピンクなどさまざまな色に変わり、音楽が流れる。
■仲間同士、男女、家族で
アールエスティの河本昇司社長によると、音や光でロウリュを演出するサウナは県内初という。建物では元々、テナントが「川中島Hiroba(ひろば)」の名称で子ども向け施設を展開していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって撤退。大人向けの施設に変更しようと構想を練る中で「仲間同士や男女、家族で入ることができ、イベント的に楽しむことができるサウナ」(河本社長)を企画した。専用の服を着て混浴で入れる。
演出時には乗りが良い楽曲を選んでかけることにしており、河本社長は「曲に合わせて手を挙げたり声を上げたりして楽しめる」。曲のリクエストを募ることも考える。サウナ室内はスペースを広く取っているため、ヨガなどのイベントを開くことも視野に入れる。サウナ脇には冷気で身体を冷やす部屋があり、屋外のウッドデッキに外気浴スペースも用意した。
主なターゲットは若年層。リニューアルを機に、「インスタ映え」するドリンクや軽食を提供する「おんせんかふぇ」を設け、約3千冊をそろえる無料の漫画コーナーも整えた。インドネシアで特注した、寝転がることができるとう細工の「ととのい椅子」を並べる。総投資額は約4千万円。
「爆風房」は中学生以上から利用でき、料金は650円(温泉施設の入館料が別途必要)。16日午前10時半~午後10時にプレオープンし、同日は岩盤浴と爆風房が計500円(通常は1150円)で利用できる。
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