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【ナヴァラートリー】たくさん食べられるインド流断食9日間
インドには、宗教的な断食が年に何度かあります。
断食といっても、いろいろ食べていい断食もあれば、1日だけ続く水も飲めない断食など、お祭りによってルールがまったく違います。
ナヴァラートリーは、ドゥルガー女神の9人の化身を祀る9日間のお祭りです。断食をすることでも有名ですが、9日間断食をする人や、初日と最終日の2日間だけおこなう人など、さまざまです。
家庭によってもルールが違うし、同じ家庭内でも断食する人としない人がいたりします。
ナヴァラートリー断食のルール
ルールは家庭によって違うので、私はムンバイの先生宅で教わったルールに従います。
・塩分の入った食事は1日1食
・それ以外の時間にお腹が減ったら、フルーツやナッツ類を食べる
とてもシンプルです。食べてはいけない時間帯もないので、ほとんど空腹を感じることもありませんでした。
ナヴァラートリーでは食べて良い食材が決まっています。
・そば・サマック(ミレー)・シンガラ(ウォーターチェストナッツの粉)
・ココナッツ・サブダナ(タピオカっぽいもの)・マカーナ(ハスの実)
・フルーツ・乳製品・ジャガイモ・にんじん・かぼちゃ・サツマイモ
・ヤム芋・里芋・トマト・きゅうり・ヒマラヤ岩塩
かなりたくさん食べられますが、インドで通常主食として食べられる小麦やお米はダメです。主食は、雑穀類が主です。玉ねぎやニンニクも食べられないので、かなりマイルドな料理になります。
ナヴァラートリー断食の健康効果
ナヴァラートリー断食は本来、宗教的な儀礼ですが、私はこの断食ルールに従うことで実感できる健康効果が本当に好きです。
今回は9日間の断食で3キロ体重が減りました。
もちろん脂肪が減ったわけではなく、断食前にむくみがひどかったので水分が抜けてスッキリした結果です。胃腸の調子もとても良いです。
消化の早い食べ物ばかりなので、普段のインドの食事より胃の負担が少なく、身体も軽快に感じます。
インドはこの時期、急激に暑くなるので体調を崩す人が多くいます。食あたりになる人もとても多いです。
今年はナヴァラートリーと同じ3月22日からイスラム教のラマダンも始まりました。
本来どちらの断食も自制心を強めることが大きな目的ですが、頑張った結果、健康という恩恵を受け取れるのは良いですね。
レストランも断食メニュー
ヒンドゥー教徒の多いインドでは、お祭りごとに特別なメニューが登場することがよくあります。
写真はサブダナ(タピオカみたいなもの)のワダ(揚げたコロッケ的なもの)です。
今回のナヴァラートリーは基本自炊と決めていましたが、一度だけお茶をしに行ったときに試しに頼んでみました。
多くのレストランでは、プリという揚げパンを出しています。
本来楽しみの少ない断食ご飯ですが、ルールの範囲内でジャンキーで楽しくアレンジするのがインド流らしいです。
ヒンドゥー教徒ではない私は宗教儀礼に参加する必要はないのですが、参加してみるとさまざまな発見があって楽しいです。これからも、新しい文化にはどんどんチャレンジしてみたいと思っています。