盛興建設(株)

私たち盛興建設は2022年に創業60周年を迎えました。1970年代に起こった２度のオイルショックの少し前、戦後の高度経済成長が本格化していく時期に、個人で建築請負業を始めたことが当社の原点です。以来ずっと、胆振・日高エリアの中心都市である苫小牧市を拠点に事業を行い、地域にしっかりと根付いてきました。同時に、苫小牧市の建築・インフラはもとより、幅広いジャンルの工事を、西は室蘭から北は石狩・空知までを主なエリアに手掛けていることも特徴です。

当社が行っている業務は、大まかに分けると建築60％、土木40％という割合です。また、建築工事のうち4割弱は公共施設など官庁関連の工事、それ以外はマンション、商業施設、社屋、医療・福祉施設といった民間工事です。小規模な建物から自動車のショールームまで多様な建築に携わっています。これは、半世紀以上にわたって苫小牧にこだわり、地元でコツコツと信頼関係を築いてきた賜物だと自負していますが、民間の建築工事を多く行えていることが、事業の安定を支える基盤にもなっています。

例えば、大きな災害が起こると、復旧工事によって当社のような建設会社は忙しくなります。一方、それが終わると当然ながら業務量は減ります。官公庁発注の工事は、政策なども関係してその量が変動するのが一般的です。それに対して民間の建築工事は、自社の営業努力で仕事を受注してくることが可能です。当社では、常に新規顧客の獲得に努めているほか、古くからお付き合いのある企業やオーナーさんとの関係を大切にするなかで安定的な受注を得ており、官庁関連工事の変動にも揺るがない体制となっています。

土木工事に関しては、当社はもともと、圃場（ほじょう）整備などの農業土木を得意としているほか、道路・橋梁、河川・砂防ダム、港湾・漁港、大規模太陽光発電など幅広いジャンルを施工しています。道内の大手ゼネコンとの共同企業体（JV＝ジョイントベンチャー）に加わり、トンネル工事など大規模な現場を担うケースもコンスタントにあり、社員50人未満の企業ながら高度な技術に触れ、実績を積むことができる環境があることも自慢です。技術者が成長し、それが会社としての信頼につながっていくという好循環が当社にはあります。