バレーボールV1・PFU、新リーグ加入に向けチーム運営を独立…ホームアリーナは来年4月に完成

新リーグ加入に向けて意気込みを語った蓮池社長(左)と寺廻太GM
新リーグ加入に向けて意気込みを語った蓮池社長(左)と寺廻太GM

 V1リーグ所属のPFUブルーキャッツは12日、金沢市内でバレーボール事業会社化についての記者会見を行った。同チームは1979年に宇ノ気クラブとして創立し、2002年にV1リーグ(2部リーグ)に参入。企業チームとして長年、活動してきたが、24年秋から開幕する新リーグのトップリーグ参入に向け、4月1日からはPFUライフエージェンシー株式会社がチームの運営を開始した。同社はPFUの完全子会社で、以前は旅行業、イベントサービスなどを行っていたが、今後は主にチームの運営を行うことになった。同社の蓮池学代表取締役社長は「企業スポーツは自社の知名度やイメージアップ、従業員の一体感を高めることが主な目的だったが、バレーボール界の発展のためには限界があると判断しました。収益力と競技力を高めると同時に、地域に必要とされ、愛されるチームになりたい」と意気込みを語った。

 チームの拠点となる石川・かほく市からは、大きなバックアップを受ける。ホームアリーナとして現在、公式戦に対応できる「かほく市総合体育館(仮称)」を建設中で、来年4月に完成予定。約3000人が収容可能となる。「かほく市には長年、お世話になっているが、素晴らしい場を提供して頂く。地域の活性化に貢献したい」と蓮池社長。また、地域の事情に考慮しながら、小中学生を対象にしたジュニアチームも今年度からスタートさせる方向。新リーグ参入に向けては、チーム名に地域名も入れる予定だ。

 新リーグの加盟申請は5月から始まる予定だが、トップリーグの参入要件でもある、運営費4億円以上の条件はクリアできる見込み。選手の契約は、プロ契約と社員選手の両方となる。当面の課題となるのが集客力で、昨季のリーグ戦動員数は、1試合平均800人あまりだった。「最終戦は1300人を超えたが、チームの魅力を高め、1試合で1500~2000人の集客を目指したい。全国からのファンも増えつつあり、チームのブランドとしても成長させたい」と蓮池社長。企業チームの殻を脱ぎ、地域密着と集客力アップで新たな成長を目指す。(中田 康博)

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×