把握してる? パンツの種類をタイプ別&シルエット別に完全整理
パンツの種類について、きちんと理解していますか? 実はよくわからない……ということがないよう、ここで主要なパンツについてタイプ別・シルエット別に解説します。
パンツのデザインやシルエットは実に多種多様
パンツの種類はバラエティ豊富。そのすべてを知っている必要はありませんが、定番的なパンツについては把握しておけばアイテム選びの際に役立ちます。ここではぜひ押さえておきたい主要なパンツに絞って、「タイプ(デザイン)」と「シルエット」という2つの視点で解説します。
【タイプ別】マストで押さえておきたいパンツ9種類
まずはタイプ別に9つのパンツを紹介します。カジュアルスタイルに用いるアイテムはここから選べばほぼ問題ありません。それぞれの特徴をインプットして、自分に合うパンツ探しの参考にしてください!
タイプ1
ジーンズ
デニムパンツやジーパンとも呼ばれるジーンズは、デニム生地で作られた5ポケットパンツのことを指します。5ポケットとは、前後2つずつのポケットに、コインポケット(ウォッチポケット)を加えたデザインのこと。もともとはアメリカの炭鉱労働者などのために生まれたアイテムなので基本はワークテイストですが、今ではカジュアルスタイル全般の定番パンツとなっています。色はインディゴブルーが正統で、合わせるアイテムを選ばない汎用性の高さを備えているうえ、色落ちなどのエイジング(経年変化)で自分だけの1本に育てる楽しみもあります。
タイプ2
チノパン
丈夫なチノクロスを使ったパンツがチノパン。もともとは作業着や軍服として使われていたため、ワークテイストやミリタリーテイストを感じさせるのが特徴。今はアイビーをはじめとするアメリカントラッドスタイルやビジネスカジュアルでも定番のアイテムとなっています。フロントをフックで留める品の良い面持ちで、直線的なサイドポケットも上品な印象を醸成。カラーはカーキやベージュが王道ですが、落ち着きのあるネイビーやブラックも人気です。
タイプ3
カーゴパンツ
カーゴとは「貨物」のこと。貨物船で作業をする人たちがはいていたワークパンツがカーゴパンツの起源だといわれています。デザイン上の特徴は、太ももの外側にレイアウトされた大きなポケット。これはカーゴポケットと呼ばれています。その他のディテールや素材はバリエーションが多く、カーゴポケットが付いているパンツ全般を指してカーゴパンツと呼ばれています。カーゴパンツはアメリカ陸軍などでも採用され、ミリタリーテイストの強いアーミーパンツは、このカーゴパンツである場合がほとんどです。基本的にはかなりカジュアルなイメージなので、コーディネートの着崩しに活用するのがおすすめです。
タイプ4
スラックス
定義は曖昧ですが、現在はスーツ用のパンツや、それに似たデザインのパンツがスラックスと呼ばれています。スラックとは「ゆるい、たるんだ」といった意味で、スラックスはもともと、タックを入れることでゆとりを設けたパンツのことを指していました。しかし今ではノータックのパンツもスラックスと呼ばれることも多く、タックの有無よりもシンプルで上品な面持ちであることが条件となっています。最近はイージーパンツの要素をMIXしたイージースラックスなど、カジュアルなタイプも増加。素材やシルエットの種類も拡大し、今や大人のワールドローブに不可欠なパンツといえます。
タイプ5
イージーパンツ
気楽な、という意味の「イージー」が名前に付いているだけあって、はき心地が快適なのがイージーパンツの大きな利点です。唯一にして最大の特徴はウエスト部分です。ゴムやひもが使用されていて、ドローコードを締めることで手軽にフィット感が調整可能。お腹周りが気になる人でもはきやすい仕様になっています。ウエストのドローコードをあえて見せてはくことでイージーなムードやスポーティな雰囲気を演出することができます。他のディテールは千差万別で、上品な見た目のイージースラックスから、ルームウェアやワンマイルウェアのようなラフなタイプまで見受けられます。大人なコーディネートに合う上品なタイプを活用することで、落ち着いたルックスとリラクシングな着心地が両立させることができます。
タイプ6
ジョガーパンツ
ジョガーとは「ジョギングする人」のこと。広義では、ジョギングができるほど動きやすいパンツのことを指します。ただし最近の定義としては、裾にリブやゴムが入っているタイプのパンツを指すのが一般的です。リブなどで足首部分が絞られているため、裾が邪魔にならず動きやすいのがポイントで、スポーティかつスッキリした足元がスニーカーと相性が抜群です。動きやすい生地が使われているのも大切な条件となっていて、主流はスウェット生地ですが、ストレッチ性のあるナイロン生地などを使ったモノもあります。スラックス風のジョガーパンツならカジュアルな中に上品なイメージが漂うので、初めてであればそんなタイプから着こなすのもおすすめです。
タイプ7
クライミングパンツ
クライミング用のアウトドアパンツが起源。ロッククライミングやボルダリングで使用するパンツがベースになっているため、機能的ディテールが詰まっています。もっとも特徴的なのがガゼットクロッチで、これは180度の開脚を可能にするため股部分にマチが設けられた仕様のこと。そしてもう1つがウェビングベルトで、片手で簡単にサイズ調整や着脱ができるため日常シーンでの使い勝手も良好です。そうしたギミックが詰まっているにもかかわらず、シルエットは比較的スマートでスタイリッシュ。外見はシンプルなので、幅広いコーディネートにマッチするとして人気が高く、今ではファッションシーンにおける定番パンツといえるほどの支持を集めています。
タイプ8
ペインターパンツ
ペインターとは「塗装工」という意味で、ペインターパンツはワークパンツの1種です。もともとは大工用のカーペンターパンツとは仕様が異なっていたようですが、今では両者はほぼ同義になっています。サイドが非対称になったデザインが王道で、左右の一方にハンマーループと呼ばれるストラップを、もう一方には縦長のポケットがいくつか重なったスパナポケットを備えています。素材はデニム、ヒッコリー、ダック生地が定番。いずれも丈夫で、見るからにヘビーデューティなワーク調。シルエットはルーズフィットが基本で、リラクシングなカジュアル感を演出したいときに重宝します。
タイプ9
オーバーオール
ワークパンツに胸当てと肩ひも(サスペンダー)の付いた「つなぎ」の一種がオーバーオール。サロペットもオーバーオールとほぼ同義で、オーバーオールは英語、サロペットはフランス語という違いがあります。原則としては作業着なので、ワーク系のディテールを搭載していて、ジーンズかペインターパンツをベースにしたものが大半です。ワークテイストが強くカジュアルなイメージですが、普通のパンツに飽きたらコーディネートのアクセントとして取り入れてみてください。
【シルエット別】今知っておくべきパンツ8種類
パンツはデザインも重要ですが、シルエットも同じくらい大切。主なシルエットとレングスについて解説しますので、自分にぴったりのフォルムを見つけてコーディネート作りに活用してください。
シルエット1
スキニー
「痩せこけた」といった意味を持つスキニーは、肌に吸い付くほどの細いシルエットを指します。体型に自信がないと着こなすのがやや難しいフォルムですが、下半身をスッキリ見せたい場合は積極的に活用してみてください。
シルエット2
スリム
スキニーほど極細ではないものの、全体的に細身になっているシルエットがスリム。大人っぽさをキープしたままスタイリッシュなイメージを打ち出したいときに最適なフォルムです。タイトというのもほぼ同義で使われます。
シルエット3
ストレート
膝から下のレッグラインが直線かそれに近い形状に設定されたシルエットがストレート。代表的なのはストレートジーンズです。太さはいろいろな種類があり、細めのタイプはタイトストレート、太めのタイプはワイドストレートと表現されることもあります。
シルエット4
テーパード
最近主流となっているシルエットがテーパード。腰周りや太ももに余裕を持たせながら、裾に向かって細くなったフォルムが特徴です。ゆとりあるはき心地とスッキリとした足元が両立しているため、大人にも最適なシルエットといえます。レディースの間で広がりつつあるスラウチパンツも、基本的にはこのテーパードシルエットのパンツを指します。
シルエット5
ワイド
横幅を広くとったシルエットがワイド。リラックス感が強いのはワイドなストレートフォルムですが、バランスが良いのは全体としてワイドなテーパードです。今っぽい抜け感が演出できますので、コーディネートに新鮮味が欲しいときに取り入れてみてください。
シルエット6
フレア
裾先が広がったシルエットがフレアです。広がり方はいろいろありますが、膝のあたりでいったん絞りを入れつつ、膝の下から裾に向かって広がるタイプが主流です。広がり具合が小さいのはブーツカット、大きいのはベルボトムとも呼ばれています。ヒッピースタイルをはじめとする60~70年代テイストを象徴するフォルムで、今はくと新鮮。脚長効果が望めるのも大きな魅力です。
シルエット7
クロップド
クロップは「切り落とす」といった意味。裾を切り取ったような長さがクロップド丈で、フルレングスよりも短い丈のことを指します。フルレングスと比べると足元が軽やかに映り、こなれたムードを演出できるのが大きな特徴です。最近カジュアルスタイルで重宝されている9分丈程度の長さはアンクル丈ともいい、足首の一部やくるぶしが見える程度の長さが目安。
シルエット8
ショート
文字通り、短い丈を意味するショートパンツ。6分丈くらいよりも短い丈のパンツ全般を指し、ショーツとも呼ばれます。なかでも6分丈~5分丈程度のものはハーフパンツとも。最近ではクライミングパンツをショート丈にアレンジしたタイプや、水着の機能を備えて水陸両用ではけるタイプも人気です。
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